日記Selection ↑目次へ ↓麻弥へのメール
【ヒカルの碁:コミックス9巻】 00/10/15
コミックス9巻は、表紙が秀英でしたね。あれだけしか出番ないのに……くっ、緒方さんが表紙になる日はいつ? 10巻は間違いなく伊角さんが表紙でしょうね。さて、見返しの作者トークはほったさんですが、同じ制服(ブレザー)を着た加賀くん&筒井くんがっ。ってことは、二人は無事に同じ高校に進学できたんでしょうか? この二人の高校物語もぜひ読んでみたいものです。話は碁会所めぐり〜プロ試験スタートまで。本誌連載時にはあれだけ驚いた伊角さんの美形化も、今のウルトラビューティー伊角さんと比較すると全然大したことないですねぇ。コミックス派の人、10巻の伊角さんの美しさを今から期待しておいてくださいませ。5巻初登場時の彼と同一人物とは思えません。
楽しみにしていた「ネームの日々」。小畑さん、田島昭宇さんとお友達なんですね。そういえば「モーニング・コング」で別ペンネームで二人と浅田弘幸さんとのトリオで描いてましたっけ。…でもどのコマが田島さんの絵なんだろう? ふと「田島昭宇風緒方さん」というのを想像してしまって、萌え萌え!! …オマケのページで描いてくれないかしら。
ネームの日々24で、小畑先生が作画においてどういう工夫をしているかの話はなかなか興味深かったです。特に扇子は特に初期において効果的に使われていただけに、最初のネームにはなかったというのは予想外。この作品の場合は、原作者と作画の力量が拮抗しているからこそ、より魅力的になってるわけですが、だからマニアックに作品を分析していくと「どこまでが原作者が決めたことで、どこからが作画の工夫か」を知りたくなってくるんですね。「ヒカルの碁」のネーム集とか出してくれないかなあ。作品がどう移り変わっていったかをみてみたくて。ほったさんは嫌がりるだろうけど。
既出のイラストとはいえ、緒方さんをみることができて感涙。ほったさん、緒方さんのこと忘れてないのね〜(当たり前です)
【ヒカルの碁 第87局「この黒は誰?」】 00/10/15
さて、「ヒカルの碁」は巻頭カラー。服の質感がやはりうまいですな。冒頭は大人のお話。プロ試験も終盤となる第18戦に突入し、プロ合格が絶望となった面々もでてくるわけで。6敗の椿と片桐は崖っぷち、もう負けると後がない状態に。それでも諦めるつもりはない、と片桐に宣言する椿。
…第21戦、本田くんを相手に快心の一局を打て、満足そうな奈瀬ちゃん。「あんな碁が打てるから…プロになるのをいつまでもあきらめられないのよね」と切ない表情を。(ここ、小畑先生の画力を感じさせてくれますねぇ。)
最後の望みをかけた上位陣との対局に負け、すべての望みが絶たれた椿と片桐。対局後、廊下ですれ違った二人は交わす言葉もない。椿はヒカルが「バイクに乗せてほしい」と言ったことを思い出し、駅までバイクで送っていく。バイクの音で何も聞こえない風の中、椿はヒカルに「プロになるのはおめェにまかせた!!」と怒鳴る……でもこの一連の流れ、まさに名シーンです。切ない。予選ででてきた時の椿は嫌なヤツでしたが、彼も年齢制限ギリギリになって、会社まで辞めて最後にプロへの夢に挑戦した…と少しずつ事情がわかるにつれ印象も変わってゆき、そしてこの終局。夢の厳しさ、勝負の無常さ。でも片桐さんはまた来年も挑戦してほしいです。うっ、受かってほしい人ばかりだよなあ、越智くんを除いて。
さて、その越智くん。自宅でアキラからの厳しい指導碁をうけていて、あまりのスパルタぶりに「アナタが進藤にイレ込む理由は何!?」とキレてしまう。それに答えてアキラは黙ってヒカル(佐為)との二度目の対戦の一局を並べ出す。そこにみたヒカルの強さが信じられない越智くん。「進藤って何者?」という越智くんに「ボクもそれを知りたい」と告げるアキラ……ここにきて、佐為がらみの一局が浮上してきましたね。でもアキラ、やはりあの一刀両断にされた一局、越智くんに初めてみせた…ということはパパにも緒方さんにも教えてないってわけ? (そのとき同席していたオジさん連中から二人が聞き出した可能性はありますが) この物語の核心に迫る秘密を知ることで、越智くんは重要キャラに一気に浮上。これで次のエピソード(プロ編)への登場も決定…ということで、合格決定。(実際に次週には合格決定となってましたが)
アキラが越智くんに「秀策の棋譜を並べるように」と言ってたのは、やはりこの一局の印象なんでしょうか? その「秀策ぽい」という印象は真実の核心に迫っているけど、それをアキラがわかる日は果たしてくるのかしらん。
それにしてもキャラ俳句、「ストーカー」は事実だけども本誌で言われるのはちょっと。それに季語が入ってないと俳句ではないんじゃ。
【ヒカルの碁 第88局「1人目の合格者」】 00/10/15
表紙、フクがぽよぽよしてかわいいっす。ヒカル、伊角さんに勝ってひそかに上位キラーな彼ですが、果たして得意のvs和谷戦ではどうなるか。
第22戦、ヒカルは3敗を、和谷くんは2敗をキープ。上位対決の本田vs伊角戦は、なんと本田くんが勝って、共に4敗に。本田くん、奈瀬ちゃんに負けた時点でもう終わりかと思ってましたが、これで首の皮一枚で繋がることに。本田くんの喜びっぷりって、こっちにまでひしひしと伝わってきますなあ。さて、この時点で1敗が越智くん、二敗が和谷くん、三敗がヒカル、4敗が伊角さんと本田くん。合格者は3人だけども、星が同数の人が重なればその人たちだけでプレーオフで決着、というシステムにここで言及されます。…ネタフリ? ってことは実際にそうなる可能性は高そうだなあ。
一方、飯島くんの冷酷な批評に無言で席を立つ伊角さん。飯島くんに「伊角さんは落ちたな」といわれて「落ちてねーよ まだ」とムキになる和谷くんって…つくづく伊角さんのこと好きなんだね(変な意味じゃなくて)でも伊角さんに受かってほしいけれども、もちろん自分は勝つつもりで。そういうところが和谷くんらしい。
そして第25戦、残り2戦を残して越智くんは合格を決定。今のジャンプで読者不人気ベスト3には入りそうな越智くんであっても、実力はあるから合格しちゃう。「友情」はなくても「勝利」できる、少年マンガのセオリーに沿わない、現実的で残酷なところがまさしくほったさんなんだよねぇ。…でも合格しても越智くんは気を緩めず、ヒカルの得体のしれない強さを確かめるために、真剣勝負をすることを誓う。…そっか、アキラが越智くんに関わったエピソードは、ヒカルのプロ試験最終戦を消化試合にさせないための意味もあったのね。(もちろん、その対局がさらにプロ編への因縁となるんでしょうが。ひとつのエピソードにいくつもの意味をもたせるのはほったさんの得意技ですから)
さて、今回は和谷vsヒカル戦を前に、和谷くんが結構メインになっています。自宅でネット碁をする和谷くんの目に入ったのは「sai」の文字。慌てて覗きに行ったら、そこはsaiとは似ても似つかぬヘボ碁を打つニセモノだった。…でもこれにはやられたな〜。まさかここでsaiネタが再浮上してくるとは。一度はヒカル=saiの疑惑を打ち消した和谷くんだけども、やはりあれで終わりではなかったんですね。今度はどういうかたちで話に絡んでくるのか。ヒカルとの対局で重要になるとは思えないけれども、やはりプロ編になってからでしょうか。
さて、残りの対局予想。プレーオフの話もでてきたし、中途半端な状態となったヒカルvs伊角の一局のカタを着ける上でも、4敗同士のプレーオフになる可能性は高いかと。ヒカルは和谷くんに勝って、最終戦を勝てばプロが決まるところで越智くんに負けて、プレーオフに。和谷くんはヒカルに負け、最終戦苦手とするフクに勝ってプロを決める。そしてヒカルと伊角さんと本田くんでプレーオフを行い、ヒカルが勝利…かなあ、と。私の合格者予想は最初は「越智くん、和谷くん、ヒカル」だったけどそのままです。
それにしても長かったプロ試験。予選が鬱陶しい展開だったので(今からあれも必要なエピソードでしたが)どうなるかと思いましたが、ほったさんのマジックと小畑さんの画力で骨太の人間ドラマを見せてもらったなあ、と満足です。一週ごとの展開に一喜一憂させられて。本当に月曜日が待ち遠しかった。…ってまとめに入ってますが、まだ終わってないってば。あと少し、プロ試験編が一段落したらたぶん一息つくようなエピソードになるのかな。そして怒涛のプロ編突入だ。そうなったらでてくるかしら、緒方さん!!
【第89局「いつもいっしょ」】 00/09/25
2ちゃんねる少年漫画板のヒカ碁スレッドで、「実写化するなら?」のキャスティング話がでてるんですが、伊角さん役でいのっちの名前が。「不幸そう」ってかかれてたけど、違〜うっ!! ジャニーズで「幸薄そう」にみえるのはやはり長野くんじゃないかと。年齢がアレですが、長野くんは若く見えるから18歳役でも大丈夫でしょう、たぶん。…長野くんで伊角さんを想像するとなかなかイケてるじゃないですか。「黙れ」とかみてみたいもんです。
他のヒカ碁キャラのジャニーズキャスティングもあれこれ考えたんてすが、最近のジュニアはよくわかんないので子供たちの方は想像ができない。大人部門は…緒方さん、赤坂晃くんとか。うーん、ちょっと違うか?緒方さんが20代後半だとすると、年齢的には合うけど。あと、芦原くんに佐野瑞樹。
今週の「ヒカルの碁」。第89局「いつもいっしょ」。ヒカルの部屋で、佐為とヒカルは対局をしています。ヒカルの実力アップに大満足の佐為。そのとき、ヒカルの一手をみて、「私の打つ手のようだ」と佐為は思います。ヒカルは言います、佐為ならどうするか考えて打ってみた、いつもいっしょにいるからわかるんだと…「いつもいっしょ」。その言葉を聞いて、かすかな不安を感じる佐為。当然のようにヒカルと一生を共にして、ヒカルが亡くなった後は別の碁盤に宿るものだと思っていたけれども、本当にそうなんだろうか?と。でも佐為はその不安を押し殺し、次の和谷戦に心を切り替えます。
さて、対局の日。研修センターで、ヒカルは柿本先生と会います。院生師範がお休みで代理できたとのこと。その柿本先生が、ヒカルが子供囲碁大会で死活の一手を即答した(1巻)ことに気がつきます。プロ合格まじかなヒカルなら、それだけのことができてもおかしくない、と…… でも実際即答したのは佐為だった。ただし今のヒカルならそれができるだけの実力はある。「佐為のやったことが自分がやったと思われてもおかしくないほど今の自分は実力がある」ことに満足感を覚えるヒカル。そんなヒカルを見ながら不満と、かすかな不安を抱く佐為。
…そして、和谷くんとヒカルの対局が始まる…
それにしても、和谷くんってさわやかだなあ。ぎりぎりの戦いでも、恐れることなく、楽しむことができる。彼らしい。
秀英戦のラストに現れた佐為のアイデンティティを揺るがす不安がまた現れましたね。今回は佐為のやってきたことが(外からみると)ヒカルのやったことだと思われる、そういう部分の不安と、もうひとつ「いつまでも一緒にいれないかもしれない」不安と。ヒカルと佐為の関係がいつかは揺らぐだろうとは思っているけれども、その伏線が秀英戦からそれほど間をおかない段階で現れたのは予想外でした。私はヒカルがタイトルホルダーに近づくあたり位で起こるイベントかなと思ってたんですが、これならもっと早い段階…たとえばプロ入りを決めた直後あたりとかで起こる可能性もあるかも。プロ入りを決めたものの、師でもあり、友達でもある、精神的な支えの佐為を失ってヒカルが迷走するとか。
あと、「ヒカルが佐為に似た打ち方をする」というのは、ここしばらくでてきた「佐為とアキラの第ニ戦」や「sai」ともネタ的に絡む可能性がありそうですな。それで対外的には、「ヒカル=sai」とみなされるようになるとか……そうなったらなんかイヤだけど。
プロ試験もあとニ戦というところで、不安の種を蒔いた回でした。これがストーリー全体では重要な伏線となるんだろうなあ。
あと、緒方さんの名前が久々にでてきたのが嬉しい。名前だけなんだけど…はやく本体も再登場してくれ〜。そりゃもう緒方さんはヒカルにチェックいれてますもんねぇ。でもそれが柿本先生にバレて、ヒカルはプロ入りしたときには、「緒方さんお手つきの子」だと噂になるんだろうか。(それは違う)
【第90局「プロへ来い!」】 00/10/23
さてさて、ヒカルの碁。第90局「プロへ来い!」。今回は和谷くんの事情の話。和谷くんにしても負けられないわけで。森下師匠に「今年こそ絶対プロになれ。試験に落ちたら破門。」とハッパをかけられるエピソード、といえばそれだけなんですが森下一家の雰囲気の暖かさや、森下九段がどれだけ和谷くんのことをかわいがってくれてるかがよく伝わってきました。和谷くんも素直でいいお弟子さんなんだろうねぇ。
ヒカルと和谷くんの一局は真正面からの対局となりそうです。和谷くんの優勢で盤面は進み、黒番のヒカルの石はほとんど死んだ状態に。「黒の生きる道はない」と思う和谷くん、必死で抜け道を探しているヒカル、そしてかすかな道ではあるけれども黒の生きる道を見出しているヒカル。…で次号に続きます。
次週の展開が読みづらいなあ、今回は。ヒカルが佐為の見出した生きる道は、ヒカルわからなくて負けるんじゃないかと思うけど…いや、そうするとこの対局の前のsaiの前振りが意味をなさないしなー。すぐに効くんじゃなくてもっと後に響く伏線なのかしら。
和谷くんに負けてもう絶対に負けられない状態でヒカルはvs越智戦に望むというのでどうでしょ。
【第91局「負けました」】 00/10/30
今週のヒカルの碁。第91局「負けました」。表紙は先週のヒカルと対となる和谷くん。さて、和谷くんとヒカルの対局、和谷くん(白)有利で進んでいました。窮地に追い込まれた黒の生きる道を必死で模索するヒカル。…ヒカルは、「もしこの黒が佐為だったらどうするか?」を考えることで、たったひとつの生きる道をひらめくことができます。そしてそれは逆に和谷くんを追い込むことに。「お前は受かる 自信を持て」という師匠の言葉が遠のいていくのを感じながら、負けを見とめた和谷くんでした。
ちなみにこの対局は20年ほど前の名人戦の棋譜を元ネタにしてるんだとか。ヒカルも和谷くんももう名人級? このネタはヒカルの碁 かってヨミ。の掲示板で知りました。ちなみにここは囲碁愛好者の方が多くて、そういう人たちからみたヒカルの碁の話はなかなか興味深いです。
今回は正面対決でヒカルが実力で和谷くんを凌駕したことを示す回でした。佐為はともかく、saiは結局絡んでこなかったのね。あれがもっと後につながる伏線だとすると、和谷くんはプロ試験に合格して今後のエピソードにも登場するかな?…と思うけど、和谷くんの場合は森下九段の研究会というヒカルとの接点があるから、確定ではないよねぇ。
さて、今回本田くんが負けて5敗、彼の合格はなくなりました。来年また頑張ってくれ。伊角さんの勝敗はわからないけど、彼がまけたら最終戦を待たずして和谷くんとヒカルの合格が決まるのでそれはないでしょう。和谷くんとヒカルが共に3敗、伊角さんが4敗であと一戦を残すのみ。和谷くんは最終戦は苦手とするフク戦、ヒカルは越智くんなのでまだ最後までわかりません。プレーオフの伏線もあるしね。でもこの3人のうち二人が受かるんだけど…素直にいったらヒカルと和谷くんだと思いますが、なんせあのほったさんのことですから、ヒカルが落ちるという大どんでん返しの可能性も捨てきれないわけで。いっそのこと、その方が伊角さんが受かるからいいかもしれない。今回のメンバーだったら、アンケートをとると伊角さんの合格を願う人が一番多いのではないかと思うんですがいかがなものか。
次はアキラと越智くんサイドのエピソード。ヒカルとの対局を目前にして、どういうネタフリになるのかな。長かったプロ試験編もあと少し。
|