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【ネット&非ネット同人活動の危険性】 01/01/11

さて、みなみさんの1/9の日記を読んで考えたこと。
同人活動において、ネットの方がオフラインでの活動よりも覚悟が必要になるのは、より多くの人の目にさらされる可能性があるからでは。ヒトがたくさんいれば、それだけ摩擦係数は高くなるものです。そのサイトにたどり着くまでの手間や金銭的な負担などはかなり低いですから、そのサイトに興味や好意のない人たちだって来るわけで、より冷たい視線に晒される率は高くなりますし。それなのにネットでの同人活動はオフラインでの同人活動と違って創作する方も金銭的な負担が少ないから、たいして情熱がなくてもサイトを作成できるんですよね。その敷居の低さがイタイ人をたくさん発生させているわけで。同人誌は、特にやおいは異質な存在なんですよ。どっぷり同人活動している人にとってはまわり皆がやおい好きなために感覚マヒしちゃうこともあるようですが。そういう内側からの視点と、(一般人の)外側からの視点のズレが大きい人がパロディ系同人サイトをやったりすると困った事態に。やおいパロサイトやってて、自分のページが全文検索エンジンの上位にひっかかることを喜ぶんじゃないっ!! それがどれだけ危険なことか分かってないのか〜、ってのけぞってしまうことがたまにあります。例えば小学生が「ルフィ」で検索して引っかかったのがやおいエロ小説で、それをみた親が集英社に怒鳴りこんだらどうするんですか。もしくは、集英社のおえらいさんがITだとお題目を唱えながらわけもわからず自社ヒットマンガ名で検索してみたら、でてきたのが18禁画像だったら…現場の編集者や作家さんがいくらファンの同人活動に肝要であっても、上層部のひと声でそんなものはふっとびますから。ネットの「距離のなさ」というのはすごく怖いものなんです。もっとも、生モノ系(芸能、スポーツ)は過去の出来事から危機意識があって、よほどのバカじゃないかぎり表にはでてこないからいいけども。
その点、オフラインの同人活動は即売会に行かなきゃ本が手に入らないという物理的な距離が守ってくれますから、オンラインほどの危機意識を持たなくてもやっていける部分はありました。…が、オフラインの(パロディ系の)同人活動も、規模が大きくなってしまったために安全な存在ではなくなりつつあります。今のコミケにしても危ういバランスの上に成立しているのに過ぎないというのを一体どれだけの人が分かっているのか…人のキャラクター利用してグッズ(本を含む)を作成し、儲けているのに「趣味だから」オールオッケー、が通用するのはいつまでか。昔は参加者も少なかったからそれほど影響なかったけど、今は十万単位の人間が参加するバケモノイベントになったせいで、「お願いだから放っておいて」では済まなくて、社会の一員としての態度が必要とされるようになっているんですから。
みのうらさんのガンパレネタバレページの話での、同人活動に対する覚悟の持ち方とか毅然としててカッコいいなあと思うけど、同人活動に関わる一人一人の危機意識がもっとあれば、誰かが一人で何もかも背負うような辛い思いはしなくて済むのにね。
個人的には同人誌も同人誌即売会も好きなので(夏コミに行きたいよぉ)、長続きしてくれることを祈るしかないんですが。


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