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【著作権侵害と危険性】 01/04/02
みなみさんの4/1、「著作権と文責の話」。著作権はどういうときに発生するか?という基本的な話から、法律を中途半端に知った気になっていることの問題まで。なかなかおもしろい話でしたが、少しだけツッコミをさせてくださいませ。おそらくみなみさんが弁護士の方に相談したときとは状況は変わってきています。まず、著作権侵害の名目での逮捕者はガンガンでています。次に、「著作権を侵害されたところで、それでお金儲けされていると、賠償させることができるけれど、お金が一切儲けられてない場合は、法的措置に出ても、使用を停止させて謝罪させることしかできないのです。」というのは正しくはないですね。儲けるはずだった見込み金額を賠償させることができます。例えば、Aさんが自分の買ったフォトショップをCD-Rに焼いて10人に配ったとしましょう。これがバレた場合に企業から搾り取られる金額はいくらでしょうか? Aさんは儲けてないですから0円…というのは嘘です。フォトショップの定価×10本×ン倍+慰謝料を請求される可能性が高いんですよ。この件についてはUGTOPのコラムを読んでみればその怖さが分かるのではないかと思います。ちなみに会社ぐるみでソフトの使いまわしをしているのがバレた場合は、数億円レベルでの損害賠償が請求されてたりします。
「雑誌の写真をスキャンして個人サイトに載せる」のだって、無料サイトであっても被害算定されて巨額の賠償金を払わされる可能性だってあるわけです。実際、エロ雑誌からのスキャン画像を自分のサイトに載せてた人が雑誌社に200万賠償した事件がありました。写真は20枚程度でしたから、1枚あたり10万円の使用料だと算定したんですね。企業ならこの程度の使用料は十分ありえる話です。
著作権問題については、現在のところ「複製権の侵害」は相当にヤバいです。ビール1杯飲んでトラックを運転する程度のリスクはあります。スキャンしてそのまま使ったり、たとえ自分で作成しても誰がみても似てると思えるほどそっくりな場合が「複製権の侵害」となるわけですが、これは訴えられたら負けてしまう可能性が非常に高いです。特に企業やプロが権利を持っている著作物をそのまま使ってしまうのは、相当に危険。企業に実行動より先に警告メールを送ることを期待するのはどうかしてると思う。企業とはそんなに理性的でも優しくもありません。「文句を言われたら謝ればいい」と甘く考えていたら、いきなり逮捕されることだって巨額の賠償金を請求されることだってありえるのだから。特にソフトの複製とMP3や商業ゲームソフトのエミュレートソフトの配布は危険度MAX。アイコラは総取締りが行われる可能性があるかもしれません。今後は着メロもヤバいかも(i-modeサイトでは着メロは儲けに繋がりますから)。
二次創作などはまだ「表現の自由」だとか言い逃れをすることができるし危険度もかなり低いけれども(ちなみにポケモン同人事件のときには「複製権の侵害」の名目で逮捕されました)、一次著作物をそのまま使用する「複製権の侵害」だけは人生を棒振りたくなければやめておいた方がいい。特に法人相手はね。
この関連でGoogleで検索していたところ、なかなかいいサイトをみつけました。
●逮捕されない著作権法
ネットで関係のある著作権がらみの問題について、どれがダメでどの程度なら大丈夫かについてQ&Aでシンプルにまとめたサイト。
姉妹サイトの
●法に触れないインターネット
商標、プライバシーの侵害、名誉毀損、肖像権などでトラブルになる可能性があることについてQ&Aでどの程度の危険性があるかをまとめたサイト。
もなかなかいいデキです。サイト持ってる人は一度目を通しておいた方がいいかと。ただし、(私の意見も含めて)ひとつのサイトの意見だけをうのみにしないようにして、自分に深く関わる問題はもっと色々と調べた方がいいと思います。
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