日記  今の日記 / 「ヒカルの碁」感想INDEX     …………… 本の感想ページ

【ヒカルの碁 第158局「初手天元」】 02/07/29

今週からは「あらすじ」部分は作成時間短縮のために「なし」になります。申し訳ありません。

本田くんがかわいそうだ… いや、彼だってしんどい世界であることを承知の上でプロ棋士を目指して見事に合格したわけで、それはわかっていても、「ほったさんが三人目の合格者を本田くんにしたのはこうやってヤラれキャラにするためですか」とつい疑ってしまいました。作中1年前のプロ試験では本田くんも伊角さんを瀬戸際で負かしたり、ヒカルに半目差で勝利をおさめたりとしてたんですが… 本田くんも上に行く気持ちを捨てずに頑張ってほしいと思います。彼の師匠が言うとおり、「プロの道は長い。長い上にゴールもない。一生勉強なんだ」ですから。
不利だと分かっていて、「天元」という意欲的な手で自分より強い相手に挑むだけの気概はあるから、本田くんは大丈夫だとは思いますが。(結果的にボロ負けしたにせよ)
本田くんにはヤムチャ化しないように頑張ってほしいものです。
本田くんの落胆を分かった上でそれをフォローしてくれる彼の師匠はいい人だなあ。今回の話は短いエピソードながら本田くんの師匠の人柄の良さも伝わってきますね。ほったさんのネームと小畑さんの絵の相乗効果がうまくでてるんでしょう。

プロの厳しさといえば、越智くんのイヤミなセリフ。…でも強いか弱いかずっと比べられる世界にいるんだ、というのはたしかにその通りで。でも囲碁界もひとつの社会、本筋でない部分は自分を押さえて人当たりよくしておいた方が色んなことがスムーズにいくからいいんじゃないかなあ、とは思うんですけどね…

今回登場の「山田さん」はザコ決定ですからおいといて、「稲垣さん」の話。越智くんの話からすると若手では強い部類にはいっているようですが、今までも名前が出てこなかったし、今回来てるはずなのに姿がはっきりと描かれなかったことからしても彼も結局「その他大勢」キャラになってしまうんでしょうか。
本編の現在の月日は登場人物たちの服装から考えるとまだ2月(もしくは1月?)のようですが、北斗杯の最終予選は4月なのに東京一次予選は早くに行うんだなあと思ったんですが、棋戦ではこういうのが普通なのかもしれません。今回勝ちあがった4名(越智くん、和谷くん、ヒカル+1名)が最終予選に出場決定とみていいんですよね?

そういえば真柴くんは北斗杯の出場資格があると思っていたので、今回の予選にでてこなくて「あれ?」と思ったんですが、調べてみると違いました。真柴くんはアキラと同期でプロ入段した3月の段階で17歳ですから、北斗杯の4月の段階では19歳なんですね。そういえば伊角さんも現在19歳、4月に誕生日を迎えたら二十歳なんですね… あっ、ひょっとしてもう伊角さんには若獅子戦の出場資格はないんでしょうか?

北斗杯の新情報。最終予選は日本棋院4名、中部・関西で4名、合計8名で二つの椅子を巡って行なわれるようです。また北斗杯本番の持ち時間は1時間半。ちょっと短いかな?と思いますが、ヒカルの「早碁が得意」という設定がこれに生かされるのかも?

新キャラ・社くんはロクに喋らないまま帰ってしまったのは残念ではありますが、「初手天元という地が作りにくい難しくなる碁」というのにも果敢に挑戦するタイプのようで、今後どう話に絡んでくるか楽しみです。単にヒカルやアキラのライバル候補だけではなく、「神の一手」への話にも繋がっていくかもなあ…と囲碁をロクに知らない人間としては今回の話だけでそういう想像をしてしまいましたが。
次回は社くんのもっと詳しい情報がでるようで、楽しみです。

小畑さんの巻末コメントによると、「ヒカルの碁」連載開始時から担当編集者だった高橋雅奈さんが「ジャンプ」の副編集長に昇格されたとか。おめでとうございます。そして新担当は吉田さんだそうです。担当が変わることで作風に影響がないといいんですが… 「ヒカルの碁」は作風が確立されている作品だからまずそういうことはないとは思いますが。


HOMEへ / 麻弥へのメール