今週のダイジェスト。
・北斗杯3日前。アキラとヒカルの対局はヒカルの5目半の負け。その後検討に入る。
・社はアキラの力に感嘆しつつ、ヒカルが自分より3年後に囲碁を始めたのが遅く、しかも師匠がいないのに、これだけ強いのにも驚いていた。
・ヒカルは自分の力が足りなさに不満で、妙に荒れていた。
・中国チームのメンバーは大将・陸力(ルーリィ)、副将・王世振(ワンシチェン)、三将・趙石(チャオシイ)で、韓国チームのメンバーは大将・高永夏(コヨンハ)、副将・林日煥(イムイルファン)、三将・洪秀英(ホンスヨン)であろうとアキラも倉田も思っていた。
・倉田は日本チームのオーダーは大将・塔矢アキラ、副将・進藤ヒカル、三将・社清春と指名した。社はそれを受け入れるが、ヒカルは韓国戦だけでも大将をやらせてほしいと頼むが、倉田は却下。
・アキラはなぜヒカルが高永夏にこだわるのか、訝しがった。洪秀英ならまだしも…驚くヒカルに、アキラはユン先生に教えてもらったと告げた。
・その夜、客間で布団にはいった社は、ヒカルになぜ高永夏にこだわるのか聞いたが、ヒカルの答えは、「本因坊秀策がもし生きていたら、高永夏なんかやっつけちゃうのに」という社には意味不明なものだった。
・北斗杯二日前、3人は中国・韓国チームメンバーの棋譜検討をしていた。
・北斗杯レセプション当日、ヒカルは支度のために一度家に戻った。大盤解説を見に行こうかという母親に邪険にするヒカルだったが、社の親の話を思い出し、見に来るなら対局の組合せを問い合わせからの方がいいと答えた。
・ホテルにはアキラと社もタクシーでやってきた。揚海以下中国チームの面々もホテルに入る。ホテルにやってきたヒカルは、ロビーで高永夏と秀英を見つけた。
休載2週間は長かったです。「ヒカルの碁」が読めて、やっと喉が潤った感じです。
いよいよ北斗杯開催。レセプション前にひと悶着ありそうだし、レセプションでも色々とあるでしょうから、対局開始まではまだ時間がかかるかも。久しぶりの揚海さん登場にワクワクしましたし、趙石が背は伸びてもまだまだ愛らしいし、これはこれからの出番が楽しみです。あと、個人的には韓国の団長・安太善と倉田さんとの会話がとても楽しみだったりします。
それにしても高永夏、白スーツ!! モデル立ち!! あの睫毛の長さといい、とても囲碁やっている人には思えません。
今回は秀英がちょっとかわいそうになりました。ヒカルと話すためにわざわざ日本語覚えたのに、肝心のヒカルの気持ちはすっかり高永夏にいっちゃってるもんなあ…
さて、ここでヒカルが高永夏につっかかったとしても言葉は通じないわけで、日本語のエキスパートではない秀英の通訳ではますます誤解が広がりそうだし。でもこのままで終わるとも思えないし…
とりあえず大将・副将・三将は決まったようですが、この組合せのままだとヒカルの対局相手となる副将は…中国・韓国チームともまだ一切描かれていないし、あまりおもしろい話にならなそうな… だからこそ、誰と誰が対局するかは、これからまだドラマがあるかもしれません。
今回のオマケ。アキラが秀英のことを知っててヒカルは驚いてましたが、アキラはヒカルと仲良くなったあとにその話をしたことなかったんですね。単にきっかけがないだけかな?
客間の布団二組、こうやって並べてみるとお布団みっつを敷くのはたしかに無理そうです。だからアキラは自室で寝てたんでしょうか。それにしても客間のお布団が羽毛なのは、さすが塔矢家ですねぇ。
ヒカルの母親に対する態度って、いかにも現代っ子です。原作のほったさんが同じ年頃の子供を持つ母親だからこそ、エピソードがリアルになるんでしょうね。あれくらいの年頃であれば、親はウザいものですが(アキラの家はあまりに特殊だと思います)、それでも少しずつ親の優しさも分かってくるもので…
さて、年末年始は発売が不定期になるので、次の発売日は12月27日。
その新年5号では、小畑さんはなんと読みきりと「ヒカルの碁」の二本立てです。ジャンプノベル大賞出身のミステリ作家・乙一の「はじめ」という作品(「石の目」という本に収録されている短編です)をマンガ化するんですが、前後編で、前編はセンターカラー33ページ!! …乙一作品のマンガ化自体は知ってたんですが、まさか「ヒカルの碁」も掲載されるとは思ってもいませんでした。この2週の休載の間に読みきりを仕上げたんだと思いますが、それにしても33ページって… 元々私は乙一ファンで、乙一ファンとしては小畑さんの絵でマンガ化されるのは嬉しいけれども、でも「ヒカルの碁」ファンとしては小畑さんが働きすぎで心配です。絵がうまいマンガ化さんで現在連載を持っていない人は他にもいそうなんだけど、なんで小畑さんが…
1月6日発売のコミックス20巻には、第160局のオールカラーがそのまま収録されるとのこと。これは楽しみです。
あと、余談ですがスタイル社より出版された雑誌「季刊 S〜エス〜」2003冬号の表紙イラストは別名義で小畑さんが描かれたものではないかと個人的には思っています。塗り方やラインのとり方が小畑さんの絵そっくりなのです。