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【ヒカルの碁(補)その7】 03/06/08

コミックス22巻が6/4に発売されました。今回の表紙は日中韓の全メンバー9人、今までのコミックス表紙登場人物数では最多となります。こういうコラージュみたいなカット割もコミックス表紙では珍しいですね。塗りがしっかりしててきれい。ただ、ヒカルやアキラのポーズに既視感があったりします…
コメントは小畑先生で、絵の変化について。ほったさんの「ネームの日々」は、GC版の「ヒカルの碁3」の話、キャラブックの話でした。「ヒカルの碁 ちょっと一言」は「中国リーグ」「韓国語・中国語」「棋譜」(ヒカルvs社戦の棋譜が掲載)。
また、キャラ碁石の追加キャラ分のイラストが載っています。実際に碁石にならなかったユン先生のイラストも掲載されています。
収録されている話は、ジャンプ掲載時に何回も読み直したものではありますが、こうしてコミックスでまとめて読んだ方が、物語の流れがスムーズでおもしろく感じられました。
連載中にこのあたりを読んでたときには、どんどん愉快なキャラになった永夏に夢中になったものでした。初登場の時には棋士とは思えないルックスに驚いたものの、性格がもう一つみえなくて好きにはなれませんでしたが、北斗杯が始まってからの意外なエピソードで永夏という人がどんどん鮮やかに彩られてゆきました。あの努力に裏打ちされた絶対的な自信を持った「王様」な部分と、妙に子供っぽい部分のバランスが私にはとても魅力的だったりします。
「オマエ一体秀策のなんなんだ」という問いが、ヒカルの中で「オレが碁を打つのは…」と問いがすりかえられてしまった(ヒカルにとっては根本的に同じともいえる問いですが)ことをなぜ永夏は気にしなかったのだろうか…ということが少し引っかかってましたが、コミックスで改めて読んでみて、きっと最初の問いにヒカルが「オレが碁を打つのは…」と答えたこと自体に興味が移ったのかな、と思うようになりました。あのシーン、コマの枠外では秀英が永夏にヒカルが言ってたことを通訳してたんでしょうね。(みたかった)
コミックス23巻は9/4発売。そこに7/14のジャンプに掲載される読みきり分が収録されるようですが、どれくらいの長さになるんでしょうね。コミックス一冊から残りの本編を差し引いた分量…3話分と同じくらいボリュームがあれば嬉しいんですが。

第7回手塚治虫文化賞・新生賞受賞のほったさんと小畑さんのコメントが公式サイトに載っています。
物語を頭の中でつむいでいるときには作者ひとりのものですが、それが商用メディアで披露されると作者一人だけのものではなくなります。まして週刊少年ジャンプという大メジャーな媒体での連載、その上に人気作品になった以上、重い枷がついてまわったのではないかと思います。ファンの過剰な期待も、その枷のひとつだったんでしょうね… でも、そういうしんどい状況で、ほったさんは安易な妥協をせずに、自分の書きたいものを最後まで貫いたんですよね。
小畑さんも、週刊誌連載という過酷な状況で、あれだけのクオリティを保ってくれて。言葉だけでなく、絵でキャラクターの微妙な気持ちが伝わったからこそ、「ヒカルの碁」が名作足りえたのだと思います。ほったさんの物語を小畑さんの美しい絵で楽しむことができて、本当に幸せでした。


《今後の予定》
・コミックス22巻発売中
・6/11 アニメ「ヒカルの碁」DVD第一期Vol.4レンタル開始
・6/13 アニメ「ヒカルの碁」ビデオ第二期飛翔篇Vol.7レンタル開始
・6/25 アニメ「ヒカルの碁」DVD第二期飛翔篇六発売
・7/14 週刊少年ジャンプ33号「ヒカルの碁」読みきり掲載
・7/31〜8/6 ジャンプ原画展(大阪・阪神百貨店)
・8/13〜18 ジャンプ原画展(名古屋・名鉄百貨店)
・9/4(予定) コミックス23巻発売

・ジャンプ原画展⇒公式サイト
「ヒカルの碁」の原画は、カラーが5点とモノクロ(マンガ原稿)8ページ展示。→内容ネタバレ
発売グッズ
・新作:複製原画(22000円)、Tシャツ(2500円)、マウスパット(1200円)、ポストカード(100円)
・過去のジャンプフェスタ発売分:クリアファイル、湯のみ、キーホルダー、キャラクター碁石セット

今後も情報関係はこまめにフォローしたいとは思っています。でも私は囲碁関係の雑誌や新聞は私のテリトリー外ですので、そこで「ヒカルの碁」関係の記事を見つけた方がいましたら、教えてください。よろしくお願いします。

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