コミックス23巻の感想。
◆表紙
予想通り、ヒカルとアキラ。強い風に吹かれて、強い瞳で遠くを見つめる二人。モチーフ的には最終回の扉絵、赤丸のポスター(今回のコミックス封入ポスター)と同じですが、ここまで繰り返し描くのは小畑さんがこのモチーフを気に入っているからなのかも。
それにしても、普段はきちんと着こんでいるアキラが珍しくラフな格好ですね。半袖だし襟元が乱れているし… タイトルのせいで、アキラが首だけ状態になっているのが残念ですが、レイアウト的になかなか難しいでしょうね、これは。タイトル部分なしのイラストがみたいなあ…
◆封入ポスター
赤丸についていたポスターです。印刷の色味がちょっと強いような気がしますが… 赤丸のときに気になった、色の塗り方のラフさも、このサイズであればそれほど気にならないです。
◆ネームの日々55
海外版のための説明かな? 質問があったのかも。
◆ちょっと一言「コミックスの表紙」
「ヒカルの碁」の文字デザインは小畑さんが考えられたものなんですか。さすがだなあ。
◆ネームの日々56
ほったさんの年代からすると、萩尾望都さんは大きな存在なんだろうなあと思ってましたが、やっぱり。
◆ちょっと一言「盤面の作画」
遠目でみた、小さな盤面から「これの元棋譜は○○棋戦の○○と○○の対局だな」と言い当ててしまう囲碁好きの読者もいましたが、それも盤面を正確にかいてるからなのでしょう。それでも、盤面が23路くらいあったりするイラストをたまに描いてたりしちゃったそうです…
◆ネームの日々57
タイトルをつけていたのは、やはりほったさんでしたか。たまに意味不明なのもありましたが、短くても味わい深いものも多かったです。
◆ネームの日々58
予想外のプレゼントで、本当に嬉しかったです。でもそのスケッチブック、全部みせてくれっ!! …と思ったファンは多いはず。私は一番好きな永夏と、二番目に好きな緒方さん両方見れたから満足でしたが、自分の好きキャラが載ってなかった人はがっかりしただろうなあ…
「10年前の緒方」はとてもみたかったです…
でも「主役の3人」という言い方からすると、作品タイトルは「ヒカルの碁」であっても、ほったさんにとってはヒカルとアキラと佐為のお話だったんでしょうね。
それにしても、小畑さん、本当にうまいです。さらっと描いたように見えても、線に迷いがないし。
・緒方さん
もう小畑さんの描く緒方さんは見れないだろうと諦めていたので(カレンダーに出てくる可能性は低そうですから)、めちゃめちゃ嬉しかったです。しかも、ネクタイを緩めて、タバコをくわえながらの不敵な表情がカッコよすぎ。どれだけ見ても見飽きないですよ…
ほったさんのコメント、あれは(1)本因坊戦の結末を考えていなかった (2)ほったさん的には今回も桑原先生の勝ちだったけれども、このふてぶてしい緒方だったら勝てるかも?と思った (3)ほったさん的にも緒方さんの勝ちだけれども、「未来」の話なのでぼかしている…のうちどれでしょうか。個人的に希望する回答は(3)。
・永夏
永夏もカレンダー9/10月以外に出番のある可能性は低そうだし、もう小畑の描く新しい永夏は見れないのかもなあ…と思っていたので、嬉しかったです。それにしても、永夏の美形ぷりにほったさんも驚いたのですか。ほったさんの初期ネームの永夏ってどんな人だったんでしょうか。
・伊角さん
美人だなあ。
・社くん
小畑さんの絵をみてから性格を決めたとのこと。どうりで初登場のときに、性格がよくわからないキャラだなあと思ったものでした。
・佐為
美しいなあ… このほったさんのコメント、"ヒカルにとっては"みたいに書いてありますが、実はほったさん自身にとっての気持ちをわざとぼかして書いているのかな、と思ったり。
・アキラ
アキラのあの性格も、おかっぱゆえにあそこまで強烈になったりしたんでしょうか…
・ヒカル
笑ってるヒカルを見れて嬉しかったですが、このヒカルは「佐為を失う前」のヒカルなのかな、と。「千年の答え」のときの「どう?佐為」のときと重なるものがあるので…
「ダメ?」って、ダメに決まってるじゃないですか。…というファンレターが山ほどほったさんの元に届きそうです。「たのもしい」から「太る」というイメージなのかな?と思ったり。
このキャラに対するほったさんのコメント、なんか「作者からの自分のキャラに対してのコメント」というよりは、「自分の好きなキャラに対するファンからのコメント」に近いような印象を受けました。「自分の所有物」というべったりとした感情が薄く、気持ちに距離があるというか。
それは、土台を作ったのはほったさんであっても、キャラの外見や姿勢、しぐさ、口調、服装など、細かい性格付けについては小畑さんに負うところが大きかっただけに、「自分が作ったキャラ」だけにはおさまらなかったからかもしれません。その中で、ヒカルについてのコメントの中の「この子」という表現には、母親が我が子を見守るような気持ち、そんな匂いが感じられました。母親でも、溺愛するだけの母親じゃなくて、遠くから厳しくそして暖かく巣立ちを見守るような母親。ヒカルは精神的にも成長して、ほったさんの手元を巣立ったから、だから物語にピリオドを打ったのかなあ、とふと思いました…
突然の最終回から4か月たって気持ちの整理はつけたつもりでしたが、こうしてコミックスでまとめて読むと、この先の話も読みたいなあ…という気持ちがぶり返してきました。でも、ほったさんは2002年5月18日以降を自由に想像できるように未来を丸ごと読者に残してくれたわけですから、続きは自分の中であれこれ想像して楽しむことにします。
ほったさん・小畑さんに「おつかれさまでした。長いこと、ありがとうございました」と伝えるために、ファンレターを出さなきゃ。
コミックス最終巻がでたことで、一区切りつきましたが、小畑さんの分ではまだカレンダーも残っています。楽しみ。
《今後の予定》
・9/4 コミックス23巻発売
・9/10 アニメ「ヒカルの碁」DVD第一期Vol.7レンタル開始
・9/12 アニメ「ヒカルの碁」ビデオ第三期出発篇Vol.1レンタル開始
・9/25 キャラソン第二弾/和谷・加賀・あかり 発売
・9/25 アニメ「ヒカルの碁」DVD第二期飛翔篇九発売
・9月下旬 アニメカレンダー(A)発売予定 A2 8枚 1600円
・10月中旬 アニメカレンダー(B)発売予定 B3 7枚 1300円
・10/29 アニメ「ヒカルの碁」DVD第三期出発篇一発売
・10/29 ドラマCD2 発売
・11/4 カレンダー(集英社)発売
・2004年度カレンダー(壁掛け型) A2 7枚 すべて描きおろし
2500円 11/4発売 s-book.comでの予約は9/22まで。書店での予約は9/16まで。
⇒公式サイト
今後も情報関係はこまめにフォローしたいとは思っています。でも私は囲碁関係の雑誌や新聞は私のテリトリー外ですので、そこで「ヒカルの碁」関係の記事を見つけた方がいましたら、教えてください。よろしくお願いします。
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