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【アニメ ヒカルの碁 第3局「牙をむくアキラ」】 01/10/28

第3局「牙を剥くアキラ」。日本棋院から帰ろうとしたヒカルをみつけ、捕まえたアキラ。ヒカルは囲碁に熱心な子供たちの情熱に感動したことをアキラに語っていたが、アキラはそれよりも別のことが気になっていた。アキラは…あの強さだったらプロになるのだろうか?と聞いてみたが、もちろんついちょっと前まで囲碁さえ知らなかったヒカルはそんなことは全く考えているわけなくお気楽な調子で答えた。そんなヒカルの態度にアキラはプロを侮辱したと思い、激怒した。そして、アキラはヒカルに対局を申し込む。
いつからか雨が降り始めていた。
電車にのって、いつもの碁会所に辿りついたふたり。あのアキラを打ち負かした少年との対決ということで、ギャラリーは色めく。本気で立ち向かってくるアキラだが、佐為からするとまだ各下の子供にすぎない。佐為は余裕を持って「遊んで」やろうか、それとも…と思いながら、最善の一手を考える喜びに浸っていた。
そしてしばらく時間がたった後。佐為の言われるままに石を置いていたヒカルは、アキラの敗北宣言に驚く。前回の対局の半分程度しかまだ打ってなかったのだ。顔を伏せ、嗚咽をこらえながら涙を流すアキラ。ヒカルはそのアキラに必死で言葉をかけるが、聞いてくれてないことが分かって、帰路についた。アキラは、昔父にかけられた言葉を思い出しながら、圧倒的な敗北感に打ちひしがれていた。
学校帰り、ヒカルの脳裏からあんな顔をしたアキラが離れない。佐為も最初は優しく相手をするつもりだったのが、アキラが力があるために一刀両断するしかなかったことを悔いていた。ヒカルの足はつい碁会所に向いてしまった。ヒカルはあんなことのあった後で碁会所に入る気にはなれなかったが、たまたま外にいた緒方九段に捕まって碁会所に連れられてしまった。緒方は名人の前にヒカルを連れてゆき、あの子供囲碁大会で難しい急所を即答した子供を見つけたと告げる。そのときヒカルをみた常連さんの言葉から、名人はその子供がアキラを2度破った少年だと気がついた。名人はヒカルの力を知るために対局を持ちかけ、佐為もそれを受ける。ヒカルはひとりだけ置き去りにされたような感じだった。名人はアキラのことをヒカルに語りながら石を打っていった。アキラは子供の頃から囲碁を続けてきた。アキラの才能は別格で、同年代の子供の芽を積むことになってはいけないので大会にも出さないほどだという。その話を聞きながら、ヒカルは名人の碁石の打ち方のカッコよさ、そしてなにより盤面に向かう気迫に圧倒される。佐為もヒカルの目からは見えないが同じような目をしているのだろう。いつしかヒカルも「あんなふうになれたら」と考えるようになってきた。そして、何かに憑かれたかのように、佐為の指示とは違う場所に小子気味のよい音を立てて、ヒカルは石を打っていた。


第三話になると、声もしっくりくるようになってきました。作画もいいレベルを保ってるし、脚本も原作の不自然なところをうまく補ってたし(名人がアキラが負けた少年がヒカルだと知っていたこと)、演出や音楽もよかったですねぇ。囲碁の詳しい人からすると、石がズレてたりとかそういうミスはあるそうですが、アニメスタッフが囲碁を知ってるわけではないでしょうから難しいですよね、そこまでは。ただ、年配の声優さんとかは実際に囲碁を打ってる方も多く、アフレコの際に「そのアタリはおかしいぞ」とか「今のはいい一手だ」とかつっこみがはいるそうです。
今回は原作の4局〜6局を一話にまとめています。ちょっと詰め込みすぎでは?と思わなくもないですが、話の緊張感やスピード感を高めるためにあえて「もったいない」ことをしてるのではないでしょうか。…でももったいないなあ…
現在、原作は137局までいってますので、このペースだと…それでも原作においつくのは1年ちょっとですか。(原作3話=アニメ1話の場合) 原作2話=アニメ1話であれば2年程度は大丈夫となりそうです。長いこと放映してほしいとは思いますが、こればかりは商業的な問題にもかかわりますし。人気でてくれるといいんですけどねぇ。原作のあのシーンやこのシーンも、アニメでぜひみてみたい。

緒方ファンとして言わせてください。…緒方さんの走り方、ヘンです。セル画枚数が少ないせいだは分かっていますが〜。アニメになるとタバコの扱いが厳しくなりますが、緒方さんは成人だということでOKになったんでしょうか。緒方さんとタバコは切り離せないですし、それはめでたいことで。

今回の話は、原作の今の状態(コミックスの15巻〜16巻に収録されると思います)からすると、アキラとヒカルのあのやりとりはなんだかとても不思議な響きを帯びます。あのときあんなことを言っていたヒカルが、やがて…

さて、今までは佐為やアキラ、名人など周りの人の情熱に引きずりまわされるだけだった主人公のヒカルが、「自分もああなってみたい」と思うようになってきました。そんなヒカルの背中を押すのはどんなできごとでしょうか?…で次週は新展開、魅力的な新キャラも登場。それにしても加賀くんの声、イメージどおりでいい感じですねっ。楽しみであります。

番外。CMでも宣伝されてますが、「ヒカルの碁」のGBA版のゲームがでました。私も購入しまして、結構楽しくやっています。このゲームは「ヒカ碁が好き」で「囲碁は興味あるけど取り組むきっかけがなくて」という人にはオススメ。実際にやってみるとヘボはヘボなりに囲碁が少しずつ分かってくるものです。それに携帯ゲーム機なんで、どこでも気楽にできるのがいいですね。
登場するキャラクターもそれぞれの特徴を掴んでいていい感じです。ただ、囲碁ができる人だとあっという間に終わってしまうかも…
囲碁初心者への攻略ポイントはみっつ。
・佐為のチュートリアルはちゃんと読むこと(ヒカルの家に行けば何度でも読むことができます)
・囲碁教室では佐為の指導碁が何度でも受けられますので、キャラとの対局で勝てない場合は囲碁教室にいって勉強するといいかも。指導碁には何種類もあるようです。
・フリー対局では盤面やハンデを色々と選べるので、そこで練習すれば少しずつ分かってきます。
囲碁ソフトとしての思考ルーチンのデキは私にはよくわからないのですが、囲碁の場合は手数のあまりの多さから、人間に比べるとコンピュータは非常に弱いそうです。チェスではスーパーコンピュータが人間の世界チャンピオン相手に勝利したことがあるのに。囲碁は奥深いんですね。


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