第4局「将棋部の加賀」。名人との対局中、佐為が指示した場所に打ってしまったヒカルは慌てて碁会所を飛び出してゆく。緒方は名人にヒカルの感想を聞いた。名人は、プロのお手本のような布石だったが数手ではないともいえないという。しかし、心の中で最後の一手は興味深いと考えていた。悪手にもみえるが…
公園に辿りついたヒカルは、先ほどの一手は佐為がヒカルの体を乗っ取ったんじゃないかとギャーギャー騒ぐ。しかし、佐為にはそういう力はないそうだ。佐為に言われて、そのあたりに転がってる石で打つ練習をしてみたが、全然うまくいかない。あれはなんだったのか… そのとき、犬の散歩をしていたあかりと出会う。あかりに、姉の通う葉瀬中学の学園祭に誘われるが、意地をはって断るヒカル。あかりは怒りながらも、待ち合わせ時間だけを告げて帰っていった。
学園祭の日。なんだかんだいってヒカルは待ち合わせ場所にいったが、あかりはいなかった。仕方なく、ぶらぶらしていたヒカルだったが佐為が「囲碁」のコーナーをみつけて騒ぐので、ヒカルはそのコーナーに行った。囲碁のコーナーではメガネの少年・筒井が詰碁をやっていた。最初の初心者向けの問題はヒカル自身の力で頑張ってといた。さらに難しい問題は佐為があっさりと解く。佐為がほしがる景品の「塔矢名人 詰碁集」が貰える問題は、非常に難しく、解けるのは「塔矢アキラレベル」だという。ヒカルがなんとか自分の力で解こうと頑張っているところに、将棋の駒模様の袴を着た男・加賀が突然現れ、正解のところに噛んでいたガムを押しつけた。彼は塔矢アキラには恨みに近い思いを抱いているようだ。彼は将棋部だが筒井よりも囲碁が強く、筒井もかつて碁の大会に出て欲しいと頭を下げたことがある。(大会参加が囲碁部設立のための条件だったので) 筒井と加賀は言い争いの挙句、景品として押しつけられた詰碁集をビリビリに破いてしまう。加賀は小さい頃、アキラと同じ囲碁教室に通っていたときに、あるできごとからアキラが自分のことを歯牙にもかけてなかったことを知って傷ついたのだった。
ヒカルと加賀は言い争いの挙句、囲碁で諍いの決着をつけることに。佐為は加賀との対局を楽しみながら、本気というよりは遊びに近いような手も試していた。そのとき、歩いていくあかりに気とられたヒカルは打ち間違いをしてしまい、加賀に多くの石を取られてしまった。ヒカルは劣勢に立たされてしまったが…
アニメ第四話は、原作の第7、8局を元に作られていますね。大きな変更点は加賀くんが碁盤に押しつけたのが、原作では「タバコ」だったのがアニメでは「ガム」に。未成年の喫煙シーンはアニメでは規制されるから仕方ないとはいえ、ちょっとマヌケなシーンになってしまいました。
あと、細かい点では加賀くんが「将棋をやりたかったのに親に無理矢理囲碁教室に通わされた」という、「将棋をやりたかった」という部分が抜けていたところとか。これがないと、あの回想シーンの意味がもうひとつわかりにくいんじゃないかと。
と、少し不満はあるものの…加賀くんの声がもうカッコよくて!! イメージぴったり!! こういうのをみると「アニメになってよかったな〜」としみじみと思ってしまいます。ただ、原作よりも思い込み激しすぎて、ちょっと怖いかも…
緒方さんも原作よりも気遣いの人になってるような。原作では、ヒカルを拉致(?)しようと全く気にしなかったのにねぇ。ああでも緒方さんの一挙一同に魂を奪われてしまいました…
アニメが原作どおりになるなら、緒方さんはこれでしばらく出番なしか。寂しいなあ。