第五回「覚醒の予感」。
打ち間違いでピンチになったヒカルだが、本気になった佐為が猛烈に追い上げたが半目差で負けてしまった。加賀はヒカルの強さと相反する脆さに興味を持ったのか、ヒカルを囲碁大会に年齢を偽って参加させることにした。
日曜日、海王中で行なわれる囲碁大会にヒカルはぶかぶかの制服を着ながらやってきた。打つのを楽しみにしている佐為に、ヒカルは自分が打つことを宣言。ヒカルも囲碁を覚えてきたから自分で打ちたくなったのだ。囲碁大会にはヒカルの近所の知り合いの少年も来ていた。慌てて姿を消すヒカル。大会が始まる前、たまたまみてた他人の対局で盤面が崩れたのを、一手目からすらすらと並べなおしたヒカルをみて、佐為はヒカルに囲碁の才能の片鱗を感じた。
大会が始まった。一回戦の相手は、対局時計さえ知らないヒカル、定石の本を見ながら打つ筒井、将棋部の加賀をみて侮っていたが、まずは加賀があっさり勝利を決める。ヒカルのヘタさに驚き咎めた加賀だったが、ヒカルは楽しげに遊んでると答える。石を置いていくことで盤上に世界を作っていくのだ。「オレは神様になるんだ この碁盤の上で」
ヒカルはあっさりと負けてしまったので、勝敗は筒井の一局にかかった。
うーん。今週はもうひとつしまりや勢いがないというか。今まで絞りに絞ってテンポよく進めてきたのが、今回は饒舌な部分が付け加えられたような感じがします。
ヒカルが碁について語るシーンは原作での名シーンのひとつですが、あれだけ長いこと宇宙を流すのは話の流れをぶっちぎってるだけのような気がします。原作ではそのヒカルのセリフは2回戦ででてくるもので、そのあとの展開が違うから、アニメ版でああいうことを言ったあとにあっさりと負けてしまったヒカルはちょっとマヌケに見えるのが残念。
「佐為がなぜヒカルの元に降臨したか。」この物語の根幹を成す謎のひとつなんですが、一応今回でひとつの答えがでてます。「ほとんど石に触ったことすらないのにヒカルが人の対局をすらすら並べられた」ことでヒカルに才能の片鱗をみたから…という形になってますが、本当の答えはもっと後に。アニメだと(放映が続けば)1年くらいあとに描かれると思います。「神の一手」への道を巡る話は思いもかけない展開をしますので、先をお楽しみに。
碁盤の石たちがヒカルのセリフに合わせて光ってましたが、GBAの「ヒカルの碁」ゲームでは石がある程度の長さでつながると、キラキラ光るんです。なんかそういうちょっとした動きが楽しいゲームだったりします。まあコンピュータの囲碁は強くないし、囲碁ゲームとしてはアラはありますが「ヒカルの碁」を見始めて囲碁に興味を持ってる方には囲碁の勉強のきっかけとしてはオススメできるソフトです。
あ、CDプレゼントのせいで予告が一部カットされてしまった…
ちなみにエンディングテーマのKids Aliveの「ボクらの冒険」は11/14発売、オープニングのdream「Get Over」は11/28発売だそうです。