第七局「お前とは打たない」
春。ヒカルは葉瀬中に進学し、ヒカルは囲碁部に入部した。囲碁部は筒井とヒカルの他にはアカリが顔を出す程度の弱小でまだ部としては正式には認められてない。加賀は将棋に専念するそうだ。
放課後、海王中の制服に身を包んだアキラが葉瀬中にやってくる。ヒカルに会うために。多くの人に聞いて回って、なんとかアキラは理科室の囲碁部にやってきた。ヒカルを目指してがんばっていると告げに。そんなアキラに対して、ヒカルはアキラとは打たないと宣言する。囲碁部で大会を目指してがんばると。ヒカルは、自分の力でアキラと戦いから、自分が追いつくまで待たせるつもりだったのだ。
アキラはヒカルの拒否に釈然としない。圧倒的に強いのはヒカル(実際は佐為)であって、彼が自分を恐れるはずはないのに… なんとしてもヒカルと対局をするために、アキラはひとつの決心をした。
海王中囲碁部では、あまりにも腕が違いすぎる1年生が入部するという噂でピリピリしていた。そこにアキラが用事で遅れてやってきて、新入生の紹介が行なわれた。アキラの実力をみるために、顧問の尹(ユン)先生が一局打つ。ユンは韓国出身で、縁あって日本に赴任してきたが、日本の子供は韓国と比べるとレベルが低いと失望していた。しかし海王中の生徒はレベルが高い。それでもさらに「上には上がいるものだ」というユンの言葉につい謙遜したアキラだったが、ユンの口から「葉瀬中の進藤ヒカル」と聞いて目の色を変えた。「しかし君ならあの子に勝てるかもしれない」とユンがいうと、アキラは「そのつもりです」と心の中に激しい炎を秘めた声で答えた。
うってかわって、葉瀬中囲碁部では筒井・ヒカル・あかりがアットホームに活動していた。
いやあ、今週は作画がいいですなっ!! 特にアキラの表情の描き方とか。今回の作画監督がキャラデザの本橋さんだからというのもあるかな?
ちなみに加賀くんのいる将棋部は強いようです。というか、加賀くんひとりが強いみたい。ジャンプフェスタで上映されている特別編のアニメで、ちょろっとそのあたりの話がでてました。この話はほったさんが原案だそうですから、オフィシャル設定とみて間違いないかと。
アキラの告白(?)シーンは、原作で読んだときもあまりのアキラの周りの見えてなさにのけぞったものですが、こうやって映像やBGMや音声が付くとさらにその度合いが高くなってるというか… 言ってることだけをとりだすと、まるで愛の告白みたいで。ちなみにGBA版のゲームでもアキラはこれに近いようなセリフを言ってくださいます。みたときに大爆笑でした。すごいです。ゲームソフトは今は売りきれてますが、12月に再出荷がかかるので、興味のある方はどうぞ。
それにしても、桜吹雪の中振り向くアキラが美しい。ああいうのをみるとアニメ化してよかったなあ、としみじみ思いますね。
今回は話の展開はハデではないんですが、雰囲気がすごく好きで。弱小文化部のまったりと活動している空気の描き方がとてもよくて。懐かしい、安らげる空間というか。
一方、海王囲碁部のシーンでは画面がなんだか暗いです。葉瀬中囲碁部との対比とはいえ、もう少し明るくしてもいいんじゃないかなあ。さて、今回ユン先生が韓国人で、韓国では日本よりも囲碁が盛んで強いという話がでましたが、これは後で重要な伏線となります。伏線を伏線と意識させることなく見せるのが「ヒカルの碁」のうまさなんですよねぇ。
さて、アニメイトの店頭情報によると「ヒカルの碁」のアニメが1月にDVDで発売されるそうです。またサントラ版が1/23発売。既報ですが、OPテーマが11/28発売です。