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【アニメ ヒカルの碁 第11局「最も卑劣な行為」】 01/12/25

第11局「最も卑劣な行為」
ダケさんと三谷の対局は、三谷の優位で進んでいた。
その頃、葉瀬中囲碁部であかりが筒井に「整地」の説明を受けていた。整地でズルをするのはとても簡単であるが、囲碁というのは、互いの信頼関係で成り立っている競技であり、整地のズルはその信頼関係を踏みにじる「最も卑劣な行為」なのだ。
ダケさんと三谷の対局は中盤に。「大人の碁を教えてやるよ」とダケさんが豹変し、左手で打ち出した。その手つきは今までのヘボとは明らかに違う。ダケさんは強いだけではなく、石をいつの間にかずらしたりするありさま。三谷は前半のリードをあっという間に奪われて、あえなく破れてしまった。三谷は有り金を全部出したが1万円には20円足りない。それを碁会所のマスターに借りようとした三谷は、ダケさんの言葉でマスターが三谷の不正行為を知っていて、それをたしなめるためにダケさんが呼ばれたことを知ってしまった。三谷はヒカルに20円借りて残り分を払い、碁会所から飛び出した。ヒカルは三谷を追いかけたが見失う。ヒカルは三谷はだまされたんだ、なんとかあの1万円を取り返せないか…と佐為に問いかけると、ダケさんの行為に憤った佐為は「心胆寒からしめてやりましょう」といい、碁会所にとってかえした。
マスターは三谷をたしなめるためにダケさんを呼んだものの、三谷を傷つけてしまったことを後悔していた。一方、全然悪びてないダケさん。
そこにヒカルが戻ってきた。ヒカルはダケさんに1万円をかけた対局を申し込む。「あんちゃん、どれくらい強いんだ?」と自信たっぷりで問いかけるダケさんに、「本因坊秀策かな?」と答えるヒカル。そして、最初から全力でのダケさんとヒカル(佐為)の対局が始まった。
マスターは中学生がダケさんに勝てるわけないと思い、野球中継をみていた。しばらくして、ヒカルは碁会所からでていった。てっきりあっさりヒカルが負けたのだと思ったマスターは、目を見開き、震えてるダケさんをみて驚く。盤面は、圧倒的な力でダケさんが押しつぶされたことを示していた。うつろな目でダケさんは一言呟いた。…「本因坊秀策!!」
町を急ぐヒカルは、明日、三谷にあったらお金を返して囲碁部に誘おうと考えていた。


この、ダケさんのエピソードは原作でも非常に人気のある話なんですよね。佐為がすごくカッコよくて、きれいで。それがそれが、今回の絵があれでは…動きも鈍いし。今までの「ヒカルの碁」の作画レベルが高かっただけに、よけいがっかりです。ああ…
声の演技はダケさんも佐為もよかったんですが、佐為の「心胆…」「私には見えてます…」「中押しで勝ちますから」の怜悧な刃物のような、凛として残酷で美しい姿を、もっと絵に反映してほしかったです…せめて(きれいな)止め絵アップでいいから。

碁会所の客が話していた「歴史上、囲碁が一番強い人間」の話は、原作では一話で語られていたのにアニメで飛ばされてしまったのが、今回のエピソードに挿入されたんですね。「本因坊秀策」エピソードでうまくつながったし、これはこれでいいかもしれません。
一応書いておきますと、本因坊秀策は実在の人物で本因坊道策と並んで「碁聖」と名高い伝説的な打ち手ですが、「ヒカルの碁」においては140年前の佐為のことであります。佐為は秀策(幼名:虎次郎)にとりつき、自らの思いのままに強豪たちと対戦していたという設定です。じゃ、秀策はなぜ自分で打たなかったのか?…というのは、実は今後に深く繋がる「謎」のひとつなんですね。
ちなみに秀策以外に名前のあがったメンバーは、「塔矢名人」はアキラのパパ、「緒方九段」は白いスーツを着たメガネの怪しい人、「倉田四段」はこの時は名前だけでまだ当分はでてきませんがキーキャラとなります。倉田さんがどんな人かは楽しみにしておいてください。原作で初めてみたときの衝撃といったら…


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