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【アニメ ヒカルの碁 第17局「追憶の一局」】 02/01/27

第17局「追憶の一局」
オランダ代表と日本代表との対局は日本代表の勝ち。対局後、何か聞きたそうにしているオランダ代表をみて、日本代表の島野は「saiですか?」と逆に問いかける。島野は朝から何人もの人から「あなたがsaiか?」と聞かれていたのだ。島野は自分はsaiではないという。ざわめくギャラリーたちはsaiの噂話をあちこちではじめた。
そこに緒方九段がやってきた。「インターネットに強い奴がいる」という話をいろんな人から聞かされた。
韓国のトッププロもsaiに負けたらしい。しかし彼はプロではありえない。和谷によるとsaiは手筋が本因坊秀策を髣髴させるものがあり、しかも見るたびに強くなっていくらしい。まるで秀策が現代の定石を覚えたかのように。
緒方は呟く。「それは神か?化け物か?」
そこにアキラもやってきた。緒方がアキラにsaiのことを話す。和谷はアキラに反感を感じながらも、チャットをしたときの感じや夏休みになってから現れたことから、saiは子供じゃないか?と思ったことを話す。子供と聞いて、緒方の頭にはある少年が浮かび、アキラに「心あたりはないのかい?」と問いかけた。ヒカルのことを思い浮かべながらも「ありません」とアキラは答えた。
その場にネットにつなげるパソコンが運びこまれ、ネット碁サイトに接続する。そこにsaiはいた。 その頃、ネットカフェでヒカルと佐為はネット碁を楽しんでいた。ヒカルは自分にしかみえないはずのsaiがネットでは確固とした存在を持てることをおもしろく思っていた。その時、参加者の一覧に「akira」の名前をみつけ、これがアキラだったらアキラの望むように佐為と対局をさせてあげることができるのに、と考えていた。そして、akiraに対局を申し込みする。
アマ碁世界大会会場では、saiから対局を申し込んできたことに見守っていた人々は驚いた。それを受けるアキラ。
一方、ネットカフェ。「本当にアキラだったらいいのに。」と呟くヒカルに、アキラかもしれないと試してみようという佐為。そして佐為のいうとおりにヒカルは石をおいてゆく。それはあのアキラと佐為の二度目の対局、佐為がアキラを一刀両断にした一局を再現したものだった。
「まさか…」アキラは呟いたまま止まってしまう。
ヒカルは自分が打ってるとバレたくなかったので、佐為は以前の対局とは違う場所に石を置く。しばらくしてakiraは投了して、saiに後日再戦を申し込んだ。ヒカルは三谷姉が次にネットカフェでバイトをする次の日曜日、午前十時を指定する。
投了したのは、このまま打ちつづければ大会に支障をきたすからとアキラは言う。次の対局をあっさりと了解して、アキラは会場を後にした。
和谷はアキラへ苛立ちを覚える。次の日曜はプロ試験初日なのだ。和谷たちにとっては必死にならざるをえないプロ試験であっても、アキラにとっては一戦くらい負けてもどうってことないものなのだ。
そして日曜日。プロ試験の初日、対局場にはアキラは姿を見せなかった。「ここにくるのがどんなに大変なのか、アイツにはわかっていない」と和谷は思った。
十時。saiとakiraの対局が始まった。

今回は、緒方ファンとして待ちかねた回であります。予告をみたときから楽しみにしてましたが、緒方さんがもうカッコよくて素敵でした。藤原さんの声も合ってましたし。声がつくというのもいいものですねぇ。絵もアップの止め絵はとても美しかったですし。和谷くんのキュートなことといったら!!
ただ、動画はイマイチかも。動きがぎこちないし、キャラが小さい絵ではあまりきれいではありませんから。

ちなみに原作では、外国の方は英語で喋ってまして、緒方さんは通訳を解さずになめらかに喋ってました。後日緒方さんの部屋もでてきますが、本棚に洋書が描かれてましたので、英語くらいならペラペラという設定なのだと思います。そういう部分からこっちも色々な妄想が浮かんでくるんですが…それはおいといて。
原作では和谷くんは英語はわからない設定となってます。アニメでも周りの言葉がわかってないのかな?と思わせるシーンもありますが、そのあたりが微妙ですねぇ…

先週の感想にも書きましたが、アイデンティティが肉体に必ずしも依存しないネットという空気を、ヒカルの「おもしれぇな佐為 お前ってオレにしか見えないのにさ この箱の中にははっきりお前がいるんだぜ」というセリフがうまく伝えているなあ、と思います。ミステリアスなsaiの存在が物語に見事な刺激になっています。佐為がヒカルにしか見えないという設定をうまく生かしたエピソードですね。

さて、その原作との違いで今回違和感を覚えたのは、和谷くんがアキラに敵意を剥きだしにするところ。和谷くんはたしかにアキラに反感を持っているだろうけども、師匠や他の大人達がいる前であれだけしつこく言うようなキャラではないんだけどなあ。原作にない「ここにくるのがどんなに大変なのか、あいつにはわかっていない」というセリフはなぜ和谷くんがアキラに反感を覚えるかをわかりやすくするためにはいいんじゃないかと思います。

プロ試験対局の場面にでてきたかわいい女の子は奈瀬ちゃんですね。彼女の対局相手は…本田くん? なんか顔が怖い…あとは入り口で立ち話していたのは、飯島くんに伊角さんですな。来週はセリフもあるでしょうし、楽しみです。
予告。原作ではネット碁の中は「暗闇」として描かれてますが、青く発光しているアニメの方が「電脳」らしくていいかも。


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