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【アニメ ヒカルの碁 第41局「三週間では遅い!」】 02/07/28

今週からは「あらすじ」部分は作成時間短縮のために「なし」になります。申し訳ありません。

越智くんへの怒りから伊角さんがついに復活。その間に3敗になってしまい、もうギリギリというところになってしまいましたが… 後半戦はこれからです。
越智くんも自分がまいた種が結局自分のところに戻ってきました。それを言うなら、発端はアキラのヒカルへの回りくどい執着が招いた自体ですが、アキラが意図しない形でそれがまわりまわってまたアキラをまた越智くんのところに引き寄せることになりました。こういうエピソードの繋がり方がうまいんですよね…

越智くんのトイレでのシーンが遂に初公開です。ああやってひとりで感想戦というか、反省会をやってたんですね。でも院生研修の対局の後でもああいう風に悔しさを剥き出しにして次は勝とうと思う「勝ちにこだわる」気持ちこそが越智くんを強くしているんじゃないかと思います。他のメンバーでは院生研修の対局程度では、それほど悔しさを剥き出しにすることはないじゃないですか。…だからこそ、プロ試験での一勝一敗の悲喜こもごもが際立つのですが。

「アキラ先生」は本当にヒカルに絡んだことになると、容赦なくズケズケいうようになってしまいますね。いきなり「先生と呼んでもらおうか」だし。アキラにとっては今の越智くんは「モノサシ」として者足りない状態だから、ヒカルとの対局まで十分鍛えておきたいと必死なんでしょう。
で、今回アキラがヒカルの実力を示すものとして並べた秀英とヒカルの一局。当然のように、ユン先生→アキラというルートで知ったんでしょうね。でもアキラがこれに感心したというのはキーポイントかもしれません。なぜなら、アキラが当初翻弄され、追いかけていたのは「佐為」であったのに、今回のあの棋譜は「ヒカル」のものなのですから。ヒカルはアキラの目を佐為ではなく自分に向けさせるためにアキラの後を追いかけだしましたが、ヒカルの知らないところでアキラはいつの間にか「ヒカル」そのものをみるようになってきたわけです。
その一方で「秀策の棋譜を並べろ」というのは、アキラが「佐為」の碁に秀策に通じる何かを感じているからなんでしょう。アキラが「佐為」と「ヒカル」を切り分けて考えられないのは無理のないことなんですよね。

今回は原作2話を一話分にしたのですが、原作から一部カットされています。
一つは越智vs伊角戦の日の夜、口には出さないものの落ちこみ気味の孫の姿をみて、越智の祖父が塔矢二段を呼ぼうかと考えているシーン。
ヒカルが夢から目覚めた後からアキラがやってくるまでの間の越智くんのシーン。具体的には…
越智くんが車で学校から家まで送迎してもらってたときに、ヒカルへの不安が不合格への不安に広がってしまっていることを越智くんは苦々しく思っていた。家に着いたとき、お抱え運転手が「お坊ちゃん」である越智に自分も碁を始めたという話をする。運転手は「お坊ちゃん」が4月からプロになると思うとワクワクして、やりはじめたという。その期待の大きさに焦りを越智は感じていた。越智は祖父に電話をかけて、アキラを呼んでもらうように頼んだところ、祖父は一番熱心に教えてもらえそうなアキラにすでに「今夜」から来てもらえるように頼んだというのだ…
越智くんの少しずつ広がっていく不安、その不安と戦うために自らのプライドを押さえつけてでもアキラを呼んだ…そのあたりがカットされていました。アニメの展開ではあのプライドの高い越智くんがいきなりアキラを呼んで、しかもその日にアキラがやってくるというのをおかしく思えてしまうかも。あと、あの運転手のシーンは結構好きだったのでカットされて残念。視聴者からみたら「生意気なガキ」な越智くんでも、(おそらく長年仕えている)運転手にとっては成長を見守ってきたかわいい存在なんでしょう。「お坊ちゃん」ことが好きなんだなあ、というのがよく伝わってきて、微笑ましいシーンでした。越智くんはその自分への掛け値なしの好意と期待がプレッシャーになったようですが。

今週のアニメの絵はもうひとつ…特に全身になると体のバランスが崩れてしまっているのがなんだかなあ、と。アキラのアップは結構きれいで、あれはひょっとして原作の絵をかなり参考にしたからかな?という気がします。原作の絵とアニメのキャラクターデザインは違う部分はありますが、せめてアップだけは原作を生かしてきれいな絵に仕上げてもらいたいなあ…


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