今週のダイジェスト。
・世界中のネット碁愛好者の間で、ネット碁に現れた「toya koyo」はあの塔矢行洋ではないかと噂になっていた。
・十段戦第四戦は塔矢行洋の勝ちで、2勝2敗となった。解説にやってきた一柳棋聖はネット碁で塔矢名人と対局した話をその場で披露する。負けて悔しい緒方は検討もそこそこに引き上げた。
・翌日、名人は病院に戻った。次の対局に意欲を燃やす名人。
・名人は医師に翌日は邪魔されずに打ちたい碁があるので面会謝絶にしてほしいと頼む。また妻の明子に、明日は来なくていい、アキラにもそう伝えてほしいと。
・中国のアマ碁の強豪・李臨新もネット碁でtoya koyoに敗れる。
・部屋で佐為と名人戦の研究をやっているヒカル。佐為はヒカルに、対局しているものにしか盤上の宇宙の深いところは見えないという。
・あかりがヒカルに打ってもらおうとやってきた。ヒカルは断ろうとしたが、佐為は対局を引き受ける。佐為はあかりと打ちながら、現世に蘇ってから名人にまみえて、そして今までの出来事を思いだしていた。
緊迫の一局だった先週に対して、今回はツナギの話です。嵐の前の凪いだ海。原作2話分をアニメ1話にまとめられていました。演出や声優さんの演技はなかなかいい感じなんですが、作画がまたしても微妙ですねぇ…
久々に国際アマのみなさんたちの登場です。やはり塔矢名人は海外でも有名なようです。でもまさかそのまま「toya koyo」を名乗っているとは。まあ名人の世代からすると、怪しげなハンドルをつけるのは気持ち悪いのかもしれません。
今週、ついに今まで名前だけ登場していた一柳棋聖が本格的に登場。…ネット碁で和谷くんと遊んでいるあたりおちゃめなオジさんは咄家のような見事なハゲ頭のオジさんでした。声や喋り方がイメージにぴったりです。
さて。緒方さん、対局に負けて悔しそうで、検討会もそこそこに先に帰ってしまいます。一柳棋聖にまで「緒方くんはクールなようで顔にでるからオモシロイ」とこわっぱ扱いされちゃいます。緒方さん、アキラを翻弄していても、桑原本因坊や一柳棋聖には勝負師として全然相手にされてないんですね…
名人、saiとの対局に随分本気です。たかが子供のヒカルの言葉に何をムキになってるんだか…と思いますが、この人はさすがにあの思い込みの激しいアキラの父親だけあります。名人も人格者のようにみえて実はプライドが相当高く気性も激しいというのは、タイトルを5つも持っているだけの男なだけあります。「いい人」では勝負に強くなんかなれないでしょうし。
そうそう、今回はなんとアキラ母が登場!! 中学生の子供がいるとは思えないほど若いです。でも雰囲気がなんだか古風な感じですよね…
ヒカルと佐為の間で交わされた、「打っているものにしか深いところはみえない」という話。連載当時に読んだときにはさほど心に残らなかったのですが、今にして思うと、複雑な気持ちになります。あのあとのあかりちゃんとのほのぼのとした対局も、今となってみるとしみじみとした気持ちになります。
さて、次回はいよいよ佐為と塔矢名人の頂上対決です。
アニメと原作との違い。
(1)砂糖とミルク。
今回はほぼ原作通りですが、オランダ代表のフランクが鬼のように砂糖とミルクをコーヒーに入れる描写はアニメオリジナルです。…体に悪そう。