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【「ピノ」ネタバレ感想。】 00/3/21

それにしても、ピエールがかわいいったら!!
最初に淳くんは「ピノ」のモデルとなった少年「ピエール」として登場します。これが私のショタ魂を直撃!! もう、可憐でかわいくてっ!! なんてキュートなんだっ!!
10歳の少年役なんだけども全然違和感がないの。28とは思えん。雰囲気やしぐさが「少年」にちゃんとなってました。すごいよ、淳くんって。サスペンダーでブラウスにリボンがついてる衣装も似合ってたしー。
感受性が強くて、気弱で甘えんぼうな少年なんですが、これってモロに私の好みのタイプ……うわぁぁぁ。たまらんです。
この10分程度でチケット代の元はとったって感じ。

最初はこの舞台では外巻きカールの髪型にするとかいってたけど、それがなくなって、そのまんまの淳くんの髪型でほっとしました。もうすこし前髪が短い方が、より少年らしくてかわいいと思うんだけどなあ。

ピエールが亡くなって、その彼をモデルに作られたロボットがピノ。ロボットということで淳くんは銀色の体にぴったりしたスーツになるんですが、このウエストラインの細さとか足のラインとかお尻のラインとか……たまんないです。目のやり場に困るというか。ううう、それにしても細すぎ〜。稽古で2、3キロやせたって言ってたけど、それじゃ舞台が続くともっと痩せていきそうだなあ。贅肉どころか、筋肉まで落ちちゃってます。大丈夫かしら。

最初は無表情でギクシャクした動きや声だったのが、どんどん人間らしくなっていくあたりの演技はわりとできてたんじゃないかと。想像以上にハマっていたのがよかったです。
動きがぎこちないロボットという設定のせいで、ダンスは淳くんの100%の力が発揮されるものじゃないのが少々残念。ふりつけも大しておもしろいものじゃなかったし。

歌は、周りの方はみんな達者なんですが、淳くんそれでも全然負けてないです。しかも、ちゃんと「役」になりきって歌っていたし。最初のピエールのときの歌なんて、歌声もちゃんと「10歳の子供」みたいだったもの。あと、特に戦争のシーンでの歌には感情がこもってて、じーんとしました。もっと歌い込んでいけばどんどんよくなるんじゃないかなあ。…歌は生ですね。生歌であれだけのレベルを保てるのは見事です。公演が続くと大変ですが、やはり生歌の方がいいです。そうそう、ちなみにこの3/19の初日の公演は生演奏でした。ひょっとして地方公演まで全部生演奏になるんでしょうか?だとしたら豪華ですなー。

話は局地的にはじーんとくるものはあったんですが、脚本がタルいというか。エピソードがきちんとつながっていかなくて、思い付いたシーンを無理矢理つないだ感じがする。話に無理、無駄がありすぎ。ファミリーミュージカルとして子供をターゲットにするなら、その無駄な部分をもっとがんがん削除していって、時間が短くするべきでは? 子供に休憩も含めて2時間半は長いでしょう。あと30分は削った方がテンポもよくなるだろうし。
話の設定自体は好みなんだけどなあ…でも見せ方がイマイチのせいで、今回は私の「ロボット萌え回路」は発動しませんでした。ショタ魂は燃えましたが。

歌と踊りにしても、役者さんたちは達者で見てて安心できるんですが、曲やダンスとしてはおもしろみがないというか。…私が今までみたことのあるミュージカルってプレゾンや四季や宝塚というようなところだったせいでこう思うんでしょうか? 普通のミュージカルのレベルってどんな感じかわからないから。

作品レベルとしては、標準程度にはなっていると思います。傑作ではないけど、駄作でもないし。山本ファンとしては、この作品の淳くんはいろんな人にみてほしいなあ。この淳くんはファンとして自慢できるもの。あれだけ愛らしい28歳をみるだけでも価値はあると思うんですが。

カーテンコールで、素の淳くんに戻って、はじけるような動きで階段の上からジャンプで降りてきて、バック転をしたあたりが「らしく」ていいなあ。幕が閉まるのに合せて、しゃがみこんで手を振ってるしぐさがかわいくて。

とにかく、あとは体調を崩すことなく、無事に終えるのを祈っています。


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