「ピノ」、3/25の二回公演と3/26の二回公演をみてきました。
淳くんの演技も歌も初日よりはよくなっていました。初日はどうもストーリーの構成のまずさやエピソードの無理・無駄が気になってしまって、もうひとつ感情移入ができなかったんですが、3/25の舞台で最後のナーナに気持ちを伝える「素敵な心」に込められた優しく切ない気持ちにじーんとしまして。そして昇天するときの「懐かしい人たちへ」は、ピノがナーナを、最愛の人を失ってから何十年もひとりで生きていて、そしてやっと天に召される……それらの思いが直接心に響いてくるような、力のある歌になっていました。その歌を聞きながら、ピノが子供たちに囲まれながらも埋めようのない孤独と共にいた日々を思い描いてみて。……胸がしめつけられるようでした。
そして3/26の一部。11時からというかなり早い時間でのスタートながら、淳くんのできばえがすばらしくて。気持ちが入りすぎたせいか、最後のナーナとのピアノのシーンのあたりで淳くんに泣きが入ってました。淳くんの声は泣いていたし、目は潤んでいたし。ロボットだから目から水は流せないのだけれども、でもそういう気持ちで歌った「素敵な心」にはガーンとやられました。泣いた。そして、昇天のシーンでの「懐かしい人たちへ」には……淳くんの気持ちがそのまま流れ込んできたようで、号泣してしまいました。初日には周りの啜り泣きの声の中、妙に冷めていて全然泣けなかったのになあ。それだけ、淳くんの歌のパワーがすごかったんです。
この回に初めて、淳くんの「懐かしい人たちへ」が終わったあとに客席から拍手が沸きました。ミュージカルだと、主役のソロがあったあとに普通拍手をするものですが、それって半分慣例みたいなところあるじゃないですか。でも、このときにはそういうのじゃなくて、心を動かされたから自然に拍手が湧いたって感じだったんです。私は前から二列目に座ってたんだけど、前の方に座っている熱心な山本ファンだけじゃなくて、後ろから拍手の波がきてるような感じがしましたから。
この26日の一部は、まさに「魂が入った瞬間」に出会えたような感じがしました。そこにいたのは淳くんではなくて、ピノそのものでした。
二度目のカーテンコールは、25日の一部から始まったようです。このときには出演者も二度目があるとは思ってなかったみたいで、幕があいたときに呆然としてて、その淳くんの顔がかわいかったんです。生声で「来てくれてありがとう。また会いましょう」と言ってくれて。
26日の一部では、淳くんは終わって魂の抜かれたような、それでいて充実した顔をしていたのが印象的でした。
26日の二部は、二度目のカーテンコールで幕があいたときに何故か淳くんは後ろ向きにたってて、慌てて振り返ってました。最後に投げキッスをしてくれて。わー、淳くんだなー。
あと雑記。
映画のシーンでの曲が「パルケエスパーニャ」のテーマ曲に似てるなあと思ってたら、作曲者が同じ人だったんですね。
26日の二部に晃がきてました。私のすぐ後ろの列に座っていて、近くで晃をみれてドキドキでした。かなりラフな服装をしてました。
サッチンには翔子ちゃんから花が届いてたのに、光GENJIメンバーからは来てなくて残念。まあ男はそういうところには気が回らないんだろうからし方ないけどさ。