エッセイと言うか、作文と言うのか、思いついた時に。


2004/12/22(Wed)  年の瀬
年の瀬が迫っている。
年内に済ませなくてはならないことがいくつもあり
今年を振り返るのは、まだ早いが、ふとこのエッセイ欄の目次を見て思った。

自分では、もっと沢山の作品(?)を、発表した心算だったのに
数えてみると以外に少ない。9ヶ月で27、月平均3作。
だが、もう一方では
『上出来よ、作家じゃないんだし周いち、なんてムリな望みだわよ』と自分を励ます。

つい先日、古くからの友人中村ブンさん
(ブンちゃんと云うほうがしっくりするけれど)のコンサートに行き
彼の自作自演の懐かしい曲を、久しぶりに存分に聴いた。

本人の弾くギターの他にはギター&ボーカルが一人とピアノ、バイオリンによる
演奏なのだが、どの曲も音が深くなっている事に感動した。
同じ曲でもアレンジとか、ハーモニーのとりかたや、思いの乗せ方で
前とは違った味わいに曲が熟成している!
と、続ける事の大切さと、彼らの積み重ねてきた年月の重さと
“ライブ活動の停滞している自分”のことを比べたりもしていた。

そんなに素敵なコンサートなのに、冗談めかしてはいたけれど
終り間際にふと漏らしたひと言は、胸に沁みた。

『このステージが最後になっちゃうのかなぁ、なんて思うコトもあったりしてサ』
のつぶやきは、真情だとも感じられた。
わたしよりも随分若いし、熱烈ファンも多いブンさんでさえ
そんなふうに考える時もあるのだ。
(手創りライブには、大変さや重さは付いて回るのだ、へこたれてどうする!)

神さまからわたしへのメッセージのように思ったりもした。
『ご安心下さい。喜んでくださる人の居る限り続けますよ』

ブンさんと同じように言いたい。
『わたしだってこのままズルズルと、なし崩しに止める訳にもゆかない』
でも、さしあたって次の手は何も打って居ないのが現実。

年内に終えたい仕事の第一番は
大騒ぎをしていた“母を偲ぶ会”参加者への写真発送と、色々なお礼の手紙。
だが、パソコンとの折り合いが悪く、印刷ができず
華ちゃん先生の着てくれる日までは出来る事をチョロチョロッと
なんて、だらしない思考のまま、今年も終ろうとしている。

      嗚呼、と人並みに深いため息をつく LEIKO








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