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  掲示板運営のツボ ◆ホームページ安全講座◆


【掲示板荒らし】

■□傾向□■
  • 「死ね」などの怖い言葉が掲示板に書込みされた。
  • 掲示板を開いたら、突然ブラウザが次々と開き続けてパソコンが落ちてしまった。
  • アダルト画像や数メガサイズの画像が貼り付けされてしまった。
  • まるっきり嘘の情報を書込みされて、掲示板が混乱した。
  • 別の人が掲示板の常連さんのふりをして、酷い言葉を書いたりした。

■□対策□■

ごく小人数ですが、人の掲示板に匿名で嫌がらせをする「掲示板荒らし」と呼ばれる人たちがいます。
こういう人たちは、人が困っている姿を見るのが楽しみなので、何を話しても無駄。基本的な対応方法は「問題のある発言を削除して無視」しましょう。掲示板やホームページ上で怒ったり、弱気になったりしてはいけません。また、削除した書込みログはとっておきましょう。もしエスカレートしたときに警察に相談するときには証拠となりますので。
ちなみに、人の掲示板で「荒らし」をみかけたときも、その発言に反応せずに管理人の削除を待ちましょう。そんな発言は読まなかったかのように普通に話を続けるのがベストです。

さて、具体的な対応策です。「荒らし対策」のしっかりした掲示板を選びましょう。次の二つの機能は絶対に必要です。

(1)HTMLタグの制限
HTMLやJAVAを使用できるようにすると、下手すれば「ページを開いただけでパソコンがトラブルを起こす」ようにすることが可能です。HTMLタグは一切使えないようにするか、もしくは<FONT>タグなど、一部のタグのみ使用可能にしておいた方がいいです。
(2)リモートホストの制限
この機能があると、問題発言をする人の書込みを制限することができます。

以下の機能もあると便利です。

(3)画像は貼り付けできないようにする。
画像を掲示板にリンクできるようにしていると、数メガバイトの大きなサイズの画像や、アダルト画像などを埋め込みされる危険があります。
(4)連続書込みの禁止
同じ内容の発言を延々と書込みする典型的な荒らしを封じることができます。
(5)特定キーワードの書込み禁止
「死ね」などの荒らしで使われそうなキーワードを書込みできない設定にします。

「嫌がらせ発言は削除して無視」を続けると大抵は諦めて書込みをしなくなりますが、あまりにもしつこい場合は、書込みのログの「リモートホスト」から嫌がらせをする人のプロバイダを調べて、連絡して該当会員に注意をしてもらうといいでしょう。ただ、「荒らし」をするような人たちはプログシを利用して、簡単には身元がわからないようにしています。その場合も、追及は不可能ではありません。詳しいことは、参考ページで質問してみてください。
「なりすまし」や「嘘の情報」は発言のリモートホストをみるとおよその検討がつきます。海外のサーバーからの書込みは嫌がらせ発言の可能性が高いです。あまりにもなりすましや嘘の書込みの多い掲示板の場合は、リモートホストを公開して他の人でも発言の信頼性を確認できるようにすることもひとつの選択肢です。
「荒らし対策」で一番大切なのは、最初に荒らし対策機能のしっかりした掲示板を選ぶこと、次に「削除して無視する」ことです。しつこい荒らしでも対策方法はありますので、参考ページで勉強してください。


■□参考リンク□■
◆荒らし対策委員会
荒らしの手口やそれに対する対策がかかれたページ。掲示板で相談もできます。
◆初心者のためのセキュリティ対策
安全のための掲示板スクリプトの改造に関する話が載っています。
第7回:掲示板の安全について/第8回:掲示板の運営方法
私がInternet Watch上で連載した話のうち、掲示板に関する回です。もっと詳しく載っているので、よろしければ読んでください。

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