メールの基本マナー



Written by 麻弥@ホームページ安全講座 1996/10/3
LAST UPLOAD 2001/05/30

アドレスは正しいですか?
署名を入れよう
ハンドルとは?
相手の名前をきちんと書こう!!
あいさつをしよう!!

チェーンメールはダメだよ!!
バイナリメールを送るときの注意!!
相手に無断でメールは公開しない/メールアドレスをむやみに広めない

読みやすい書き込みをするために
 引用をする時には?
 改行幅は?
 半角カナは使うな
 機種依存文字を使うな
 きちんと漢字に変換しよう!!
 句読点を打とう
 文章は段落わけしよう

メールで質問するときの注意
Outlook Expressの正しい設定
身に覚えのないメールへの対応方法
最後に


アドレスは正しいですか?
インターネットでのあなたのメールのアドレスは、自動的に付くものではなく、メールソフトの設定が「FROM:」というコマンドに反映されるんです。ですから、メールソフトでの設定を間違えていると、「返信しようと思ってもできない」ことになってしまいます。
もし、今まで一度も返事をもらったことのない人、メーリングリストに参加通知を出したのに参加出来なった人、アドレス設定が間違っている可能性が非常に高いですから、確認してください。
自分のメールアドレスが正しいかどうかは、「自分宛てにメールを出す」→「そのメールが届く」→「そのメールに【返事】を書く」→「その返事が届く」がクリアできればOKです。

アドレスの記述は、必ず半角の英数字で行いましょう。全角ではダメですよ。
英語の「L」の小文字の「l」と数字の「1」、英語の「O」と数字の「0」などは間違えやすいです。「,」と「.」もちゃんとあっていますか?
また、英語の大文字・小文字ですが、区別を行っているサイトもあるので(昔のNIFTYは区別していました)大文字小文字をあわせていた方がよいと思います。

間違ったアドレスにメールを出した場合、「Mail Delivery Subsystem」だとか、「MAILER DEMON」とかいうアドレスから、英語がごちゃごちゃ書かれて、そのあとに自分の出したメールの内容が書かれたものが返ってくると思います。その冒頭の英語の部分を読むと、「そんなホストは存在してません」とか「そんなアドレスの人はいません」とか、「相手のホストがメールを受け取ってくれなかった」とか英語で!!書かれてますので、その場合はまず相手先のアドレスがちゃんと正しいか、チェックしてください。

トップへ


署名を入れよう
メールの最後には、必ず署名を入れるようにしておいてください。
署名は、メールソフトによっては自動で入れる設定ができます。
詳しいことは、使っているソフトのヘルプファイルで「署名」「フッタ」という項目をみてください。
一番シンプルな形の署名ならば「ハンドル名」を最後に書くだけで十分です。
署名がないと、メールを出した相手の名前がわからなくて困りますから。
トップへ


ハンドルとは?
ハンドル名とは、パソコン通信をしている時に名乗るニックネームです。
本名でも別にかまわないのであれば、わざわざ新しいハンドル名を作る必要はありません。
ハンドル名は、「自分が名乗る名前」「呼ばれる名前」です。通信で知り合った人と仲良くなって、直接会って遊んだり、話したりする場合(これをオフといいます)、自己紹介をする時にはハンドル名で名乗らなければなりません。そして、通信で知り合った相手からは、ずっとハンドル名で呼ばれ続けることとなります。
ですから、自分が恥ずかしくて名乗れないようなハンドル名は付けない方がよいです。
また、ある特定の趣味のジャンル、たとえば「ジャニーズ」関係のところに参加する場合は、ジャニーズ関連の固有名詞をハンドル名にしてはいけません。というのも、その話題に頻繁に出てくる単語を使うならば、名前を呼ぶ際に混乱が起きるからです。

ハンドル名は、一つである必要はなく、複数を場所に応じて使いわけても構わないです。
だたし、同じ場所で使うハンドル名は、ずっと同じにしておきましょう。活発に書き込んでいる場所で変更する場合は、報告をしておいた方がよいかもしれません。
トップへ


相手の名前をきちんと書こう!!
本名であれ、ハンドル名であれ、名前を間違えられて喜ぶ人はいません。相手の名前をきっちり確認しましょう。漢字の変換を間違えてませんか?大文字小文字も合ってますか?
(大文字小文字、半角全角もこだわってつけている人もいますので、表記をあわせた方がいいです)
(私もこれはよく間違えます。…自戒の意味も含めて(^ ^;))
相手の呼び名は、「名字+さん」が適当でしょうね。「さま」ではちょっと堅苦しいですし。いきなり、呼び捨てとか「ちゃん」付けとかは、なれなれしすぎるかも。(もっとも、「ちゃん」つきのハンドル名の方は別ですが)
トップへ


あいさつをしよう!!
メールは「手紙」の一種です。知らない人にメールを出す場合のマナーは、知らない人に手紙を出す場合とそれほどかわりませんが、手紙ほど丁寧に時候のあいさつなどを書く必要はありません。しかし、「はじめまして」「こんにちは」など、一言でかまわないので、あいさつがあった方がよいです。口調は、そんなにバカ丁寧にする必要はないですが、最低限の礼儀(語尾が「です」「ます」調程度) でいいと思います。
また、最初に自分の名前を名乗りましょうね。
トップへ


チェーンメールはダメだよ!!
「不幸の手紙」や「幸福の手紙」のようなこと、インターネットメールでも行われてたりします。
また、これ以外にも、「コンピューターウィルス情報」や、「ボラティアのお願い」や「骨髄提供者募集」「病気の子供に励ましの手紙を書こう」などの情報も、「多くの人に転載してください」という添え書きで送られてくることがあります。
こういう、「どんどん転載してください」と転載を奨励するものは、「チェーンメール」になりやすいです。
他の人のために役に立ちたい…と思っても、転載はしないでください。
その理由のひとつは、この情報そのものは真実とは限らない(特にウィルス関係はデマが多いです。詳しいことは、こちらを見てください。)、最初に流した情報から時間がたったために、すでに不必要になっている場合もあるからです。
あなたが他の人にメールを出すことで、デマを広げたり、他の人に不必要なメールを読ませたりと迷惑をかけてしまいます。
また、メーリングリストへのチェーンメールの投稿は絶対にダメです。あなたが親切心でやったことであっても、批判を受けてしまうこともありますので、気をつけましょう。
トップへ


バイナリメールを送るときの注意!!
画像ファイル、音声ファイル、HTML形式のファイルなどのファイル(バイナリファイル)をメールに添えて送ることは簡単にできます。でも、あまり親しくない人に、突然バイナリファイルを送るのはやめましょう。また、知らない人から送られてきたバイナリファイルのうち、実行ファイルやマクロファイルは、絶対に開いてはいけません。
なぜかというと、バイナリファイルを実行させることで、コンピューターウィルスに感染する恐れがあるからです。コンピュータウィルスについてはウィルス対策スクール(http://www.ipa.go.jp/security/y2k/virus/cdrom/index.html)を参考に。

バイナリファイルを送る場合は、変換方式がいくつかあるので、「どの方式なら読めますか?」というのをあらかじめきいた方がいいですね。読めないファイルが送られてきても無駄になりますから。
わからない場合は、小さなサイズのファイルでまずテストしてみましょう。
メールソフトによっては、初期設定が「HTML形式」のメールになってる場合があります。でも、その形式をサポートしてないメールソフトがありますので、基本的にはHTML形式は使わない方がよいです。
トップへ


相手に無断でメールは公開しない/メールアドレスをむやみに広めない
メールというのは、親書ですから、書いた人に無断で公の場(商用ネットワークの会議室、インターネットの掲示板やホームページ)などに書き込みをしてはいけません。
自分としては、相手ひとりが読むものだと思って書いたメールが、いきなりたくさんの人の目に見えるところにさらされたら……嫌ですよね、普通は。
どうしても相手のメールの内容を書き込みしたい場合は、メールを書いた人に許可をとりましょう。
ホームページに転載する意図で色んな意見をメールを集めるなら、その旨をちゃんとホームページに書いておきましょう。
(もっとも、明らかなイタズラ・いやがらせメールなどは、この限りではありませんが。)

もうひとつ注意しておくべきなのは、複数の方に同じメールを送るときに、あて先指定の(TO:もしくはCC:)でいくつものアドレスを指定してしまうと、そのメールを受け取った人に「誰にメールを送ったか」が全部分かってしまいます。全員が仲のよい友達なら問題ないですが、よく知らない相手に自分のメールアドレスを晒すことを嫌がる人は多いです。ですから、(BCC:)で送り方を覚えるまでは、ひとりずつに一通ずつ送るようにしましょう。
トップへ


引用をする時には?
相手の手紙の返事や、ホームページの内容に訂正をいれる時には、その文章を引用します。
その時には、どこが引用部分かをわかるように、「>>」「>」などの記号(引用符)を文章の先頭にいれます。
この引用符をつける作業は、メールソフトによっては、返信を選ぶと自動的に行ってくれます。
しかし、不必要な部分まで引用する必要はありません。その返事に不必要な部分は、その部分を削除しておいた方がいいです。(たまに全文そのまま引用している人がいますが、あれは読みづらいですよ)

また、引用部分と、自分で書いた部分の区切りがはっきりと分かるようにすれば、読みやすいです。
具体的には、引用部分と、本文の行頭を数文字ずらす、もしくは引用部分と本文の間を一行あけると、かなり読みやすいです。
トップへ


改行幅は?
何文字で改行すれば読みやすいか?というのは難しい問題です。それは、使っている人のソフトによって変わるからです。
改行も入れずにずっと長い文章を書くと、そのまま横にずらっと…表示してしまうソフトもありますし、返信などで引用されることを考えると、36文字程度で改行した方がよいのではないかと思います。
トップへ


半角カナは使うな
半分のサイズのカタカナを「半角カナ」といいます。インターネットでは、半角カナが表示できないので、半角カナを使うと文字が変になって(文字化けといいます)、文章が読めなくなることもありますので、使わないようにしましょう。
句読点(、。)や、カギカッコ(「」)の半角サイズのものも、半角カナの仲間ですので、インターネットでは使えません。
トップへ


機種依存文字を使うな
記号などはパソコンの機種やOSの種類の違いによって読めない場合があります。そういうのを機種依存文字といいます。
以下の文字は、機種依存文字ではないので、使用はOKです。
´¨
_
±×÷°
¢£§
これ以外の記号は、まず間違いなく機種依存文字ですので、使わないでください。
またあまり使われない漢字の中には、機種依存文字であるものもあります。例えば、草なぎ剛くんの「なぎ」という字は機種依存文字です。
トップへ


きちんと漢字に変換しよう!!
文字変換ソフトがうまく作動しないせいか、ひらがなばかりの文章で送ってこられる方がたまにいます。そういう文章は非常に読みにくいですし、漢字変換がきちんとできるという事は文書入力の基礎ですので、OSのマニュアル本(市販のマニュアル本が沢山でていますので、一冊買っておくことをおすすめします)などで漢字変換の仕方を調べておいた方がよいです。
トップへ


句読点を打とう
句読点の全くない文章は、非常に読みづらいです。きちんと打つようにしましょう。ただし、打ちすぎでも読みづらくなりますから、ほとほどに。句読点は、「,」「.」よりは、「、」「。」の方がディスプレイ上で読みやすい(句点、読点の区別がつきやすい)ので、オススメします。
トップへ


文章は段落わけしよう
内容がかわるごとに、文章も改行してやると、意味が分かりやすくなります。
また、大幅に話題が変わる場合は、一行あけてやると、読みやすいです。
トップへ


メールで質問をするときの注意
ホームページを作っていると、感想のメールをいただくと、非常に嬉しいものです。感想メールは大抵の方は大歓迎だと思いますので、どんどん送ってください。
この際、特に返事がいらない場合は、「返信不要です」とか「特に返事はいりませんので、気にしないでください。」とか一言書き添えてくださると、メールを貰う方も気が楽になります。
ただ、質問などのメールの場合は、答える人に負担とならないように注意してください。
「NETSCAPEの使い方が分からない」など、ソフト使い方を聞かれても困ります。
そういう、直接関係のない質問は、しない方がよいでしょう。
直接ホームページの内容と関係のある質問も、メールでの返事でなくてもかまわないならば、「返事はホームページ上でもかまいません」と書き添えた方がよいでしょう。
(同様の質問がきた場合に、ひとりひとりに返事を書くよりは、ホームページでまとめて答える方が楽なのです。)

メールを出す前には、ホームページに注意が書いてないか、確認しましょう。一番最初のページ(INDEXなど)に、「質問は掲示板へ」とか書いてませんか?また、「Q&A」や「FAQ」「よくある質問と回答」「お願い」などのコーナーがあれば、必ず目を通しておきましょう。
ホームページに書いてあることをメールで質問されると、「…あ、この人、まともにページをみてくれないんだ」ってもらった方はがっかりしちゃいますので。

また、ホームページを作っている皆さんは、忙しい合間をぬって作成している方もたくさんいます。
ですから、「すぐに返事をください」「もっとはやく更新して」と急かさないようにしてくださいね。
(ただし、大切なメールでどうしても返事がほしい場合、「○○日までに返事をください」と最終期限をつけておいた方がよいでしょう。)
大切なメールが、かなり時間がたっても音沙汰がない場合、メール配送の際に事故がおこり届いてない場合があるので、もう一度、相手の宛先と自分のメールアドレス設定を確認した上で、送りなおしてみてください。
トップへ


Outlook Expressの正しい設定
メールソフトにMicrosoft社のOutlook Expressを使ってる方は、Outlook Express の傾向と対策を読んで、設定しなおしてください。初期の設定のままでは、他のメールソフトを使っている人があなたの出したメールをちゃんと読めない…という問題が起こることがありますので。
トップへ


身に覚えのないメールへの対応方法
掲示板に書き込みしたり、メールアドレスをホームページに載せると、広告メールが届くことがあります。腹立たしいことがあっても、絶対に返信してはいけません。削除して、無視です。同じ相手から途方もない数が送られてくるなどひどい場合は、プロバイダーに相談してみましょう。
文面的に「これ、誰かへのメールが間違って届いたのかな?」というのがあっても、すぐに返信しないでください。最近は間違いメールを装った広告メールが増えています。メールの中にどこかのサイトのURLを書いてあるとその可能性が高いです。また、「これは多数の人にばら撒かれてるメールかな?」と思われるものや全く身に覚えのないメールがきてそれに返信する場合、まずはヘッダ情報を調べてそのメールのあて先(TO:)をみてください。そこにもし自分のメールアドレスが書かれてないなら、それは「特定アドレスにメールを出すと登録している多数のアドレスにメールが配信される」パターンの広告メールがらみである可能性が高いです。返信せずにしばらく待ちましょう。
トップへ


最後に
メールを読むのは、結局、人間です。コンピュータの向こうには、人がいるのです。そのあたりを考えて、日常的なレベルで十分ですから、メールを読む相手の人に思いやりを持ってくださいね。
トップへ




◆インターネットの初心者の方は、インターネットで危険を避けるための最低限の知識も一度でいいので読んでくださいね。

ホームページ安全講座へ

   このページについての、ご意見、質問は麻弥まで。
   このページへのリンクは自由です。
   このページの内容の二次使用を行いたい場合は、メールでご連絡をください。
   そのまま使用、一部改変なども、このページにリンクさえしていただければかまいませんので、メールでご連絡ください。