【SMAPの徳島公演中止に関する経緯について】 1998/8/10


今回の徳島公演中止に関して、色々な話が飛び交っていることと思われます。
そして、私のところにもある裏事情に関するメールが来たのですが、その内容に疑問を感じ、会場となる「アスティ徳島」およびその会場使用許可を出している「徳島県交流推進局」の方に電話して事情を聞かせていただきました。
これから書くのは、その問い合せ内容をまとめたものです。
今回、こういう問題が起こったことの原因の一端はわかるのではないかと思うのと、その囁かれてる裏事情が「事実」として流布するのを懸念しまして、私の調べた事情をまとめることにしました。


◇まずは前提条件と私の知ってる経過をまとめてみました。

●SMAPの夏のコンサートの日程が5/17頃、ファンに対して発表されました。
 8/15(土)、16(日) 徳島 アスティ(体育館)
となっていました。
●8/12〜15は徳島県では阿波踊りのイベントが開催されます。これは徳島の方には非常に有名な事実でした。
(20年以上前から、毎年この日に開催されています。)
●8/11〜15はアスティ徳島・多目的ホールは阿波おどりのために確保されていました。
(昼は「おどりひろば」のイベント、夜間は雨天対策用)
1年ほど前からすでに阿波おどりでの使用が決まっていた。
(ちなみにアスティ徳島・多目的ホールでの阿波おどりでの使用は平成9年度からだそうです。平成8年に、台風のために何日も潰れてしまったことがあったからだとか)
●徳島のSMAPのコンサートチケットがファンクラブ会員に届いたのは7/29頃。
「みーはー倶楽部」「本日のジャニーズ・かわら版」に8/15の徳島公演の開催を危ぶむ書込みがあったのは、8/5の午後3時頃でした。徳島在住の方で、阿波おどりのイベントの日程と場所を知った方が、ソールドアウトミュージックに問い合せしたことを書込みしていました。
●私自身は8/5の夜11時頃にソールドアウトミュージックに問い合せしたところ、「チケットを持っている方の問い合せにしか対応してません」と言われましたが、8/15の開催が危ぶまれてることに関する質問については、「問題ない」とはいいませんでした。インターネットで検索し、8/15のアスティ徳島・多目的ホールが阿波おどりのイベントとして使用されること、またアスティ徳島には「体育館」という施設はなく、「多目的ホール」がおそらくコンサート会場となることを確認し、8/6の午前7時更新の「本日のジャニーズ」に今回の件について、「8/15のSMAPの徳島公演の開催が問題となっているので、チケットを持っている人はソールドアウトミュージックに問い合せください」と掲載しました。
●8/8の午前0時(8/7深夜0時)頃に、ジャニーズファミリークラブのSMAP,TOKIOのテレフォンサービスで徳島公演の8/15,16の中止の件のアナウンスがありました。
●8/8の徳島新聞に今回の中止の経緯が掲載されました。


◇徳島県交流推進局の方にお聞きした事情。

●アスティとくしまは、大規模コンサート(収容人数が3500名ほど)が開催できる多目的ホールと5つの会議室で構成されている。
●会場となるアスティとくしまの多目的ホールは、8/15まで昼間は阿波おどりの「おどりひろば」として、夜間は阿波おどり雨天対策用として確保されている。
8/15の多目的ホールは、誰にも一度も貸されておらず、課員もこの日は阿波踊りがあることは当然知っており、手続き上からも考えて、間違って貸し出されることもありえない。
(何度も書きますが、8/11-15まで阿波おどりのために使用されるのは、1年以上前から決まっていたことです)
●A氏(麻弥の推測によると、この方が徳島新聞で伝えられていた、ソールドアウト社の社長の友人の方のようです)より、アスティとくしま多目的ホールを8/15に福祉イベント開催のため、使用の打診があったが、お断りしたそうです。
(この時に、多目的ホールは使用できないということははっきり伝えてるそうです)
その後、A氏よりアスティ徳島の三階にある、第1,2特別会議室の使用申込があったので、5/13に使用許可書を出したそうです。ちなみに第1特別会議室は最大使用人数が80名、第2特別会議室は最大使用人数が300名で、SMAPのコンサートに使用できるようなサイズではもちろんないそうです。
●5/13に出した、第1,2特別会議室の使用許可書が理不尽な使われ方をされ、あたかも多目的ホールの使用許可があったかのごとく誤解される恐れがあったので、7/17付けで、8/15の第1,2特別会議室の使用許可を取り消したそうです。
その後の第1,2会議室は、使用のキャンセル待ちをしていた団体が借りたそうです。
これは申し込み順に決められたことであって、特定団体の圧力などは全く関係ありません。
●一方、SMAPの徳島公演開催に向けて事態は進行していたらしく、徳島県は7月末に、8/15のコンサートチケットの販売を確認したので、7/29に企画事務所(ジャニーズ事務所ですね)・制作会社(ヤングコミュニケーションだそうです)等に「会場が確保されていないこと。今後の対策を講じられたいこと。」を申し入れたそうです。また、8/5,8/6にも渡って連絡をし、上記の件の確認をされたそうです。
この時に、徳島県側としては、「混乱の起こらない方法をとってほしい」と伝えただけで、8/16の中止を求めたことはありません。
●ちなみに8/16の会場については、ソールドアウトミュージックより7/3に使用申請を受け、7/6に使用許可を出しているそうです。
(7/3というのは文書で正式に出したもので、それ以前に、電話で許可は受けていたようです。)
この際、設営のために8/15の深夜よりの使用許可を出したそうです。



上記が私が伺った話です。
こちらの質問に、非常に丁寧にお答えいただきました。
私の印象では、徳島県側の説明した事情は非常に筋の通ったものであり、状況と矛盾することもない、信用できる話だと思いました。
また、徳島県側の手続きや対応に問題はなかったと思います。


今回伺った話だけでは、問題の確信となる、「ソールドアウトミュージックはいつ8/15に会場を使えないかわかったのか?いつ、ジャニーズ事務所側が事態の認識をしたのか?そして事実を認識したあと、どういう対策を行ったか」についての回答は得られません。
このあたりは、両社に詳しい事情説明をしていただくのを待つしかないのですが……

それでも、問題の発端がどこにあったかは、はっきりしたと思います。
アスティ側・徳島県側の問題でブッキングを起こしたかのような噂が出回っているかもしれませんが、それは事実とは違います。
もし疑問をもたれるようであれば、アスティ徳島および徳島県の交流推進局にお問い合わせください。(ここに番号は明記しませんが、インターネットで簡単に調べることはできます。)

今回の文責は、私(麻弥)にあります。
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