02年04月に読んだ本。   ←02年03月分へ 02年05月分へ→ ↑Indexへ ↓麻弥へのメール
●「指輪物語8〜9 王の帰還 上/下」J.R.R.トールキン/瀬田貞ニ・田中明子訳[評論社文庫]すべて700円(02/04/28-05/01) →【bk1】(上)/【bk1】(下)

「指輪物語」、やっと読み終わりました。しばらく放心状態でした。
正直いうと、私はハイ・ファンタジーというジャンルに慣れていないのと、今のエンターティメント小説のシステムに慣れすぎているせいでひっかかる部分も多々ありましたが、それでもおもしろかったです。
全部読み終わって一番お気に入りになったキャラはサムかな。どんなところにいても、ちゃんと「根っこ」を持ってて、しっかり地面に足をつけている感じとかがいいなあ。
半世紀前に書かれた「名作」だとか、ボリュームの大きさからとっつきにくく感じている人もいるかもしれませんが、映画を先にみてビジュアルイメージがあるとすごく読みやすいですし、折角だから挑戦してみるのもいいんじゃないかと思います。映画も二作目からは登場キャラが増え、場所が離れたところでの複数の話が同時進行しますので、原作を先に読んでて流れを知ってた方が、次回作もわかりやすいかも。
ただし、「主人公がスーパーキャラ、物語上で贔屓されてて甘やかされて大活躍、読者も自分と主人公を重ね合わせて強くなった気分になれるから気持ちいい」物語とは対極にあるような話ですので、「娯楽にすぎない物語で辛い思いはしたくない」「ハッピーエンドじゃないとダメ」な人にはあわない話だとは思います。
苦さ、辛さを乗り越えた上での喜びだからこそ深くて味わい深いんですが。


●「指輪物語5〜7 二つの塔 上1/上2/下」J.R.R.トールキン/瀬田貞ニ・田中明子訳[評論社文庫]すべて700円(02/04/22-04/27) →【bk1】(上1)/【bk1】(上2)/【bk1】(下)

「指輪物語」、ついに中盤に。…私の頭の中のビジュアルではメインキャラは映画版だったので、あまりに萌え過ぎてどうしようかという感じでした。ギムリとレゴラスの会話が微笑ましい。映画二作目では、せめて数を競うあたりはやってほしいものですが…
下巻はフロドがいたいけさとサムの健気さにボロ泣き。特に下巻最後の方のサムの決断のあたりとか… 映画ではどういう映像となるか、今から楽しみです。


●「流血女神伝 砂の覇王7」須賀しのぶ[集英社コバルト文庫]476円(02/04/25) →【bk1】

「流血女神伝」シリーズ最新刊。
今回は激変を続けてきたカリエの人生の中でも、物理的には一番平穏なはずなのに…なところがよかったです。一番最初の頃のカリエだったら、こういう境遇には単純に喜びそうなものなのに、成長したよねぇ… あらすじとか詳しい感想とかはネタバレになってしまうので背景色と文字を同じ色にしました。以下の部分をドラッグしてください。
おおお、ミュカ復活!! いい感じに成長してくれましたなー。これで間違いなく「女神と契約」した少年はミュカだと思うんですが、だとすると彼の代償は一体何になるのやら。
ドーン兄上とグラーシカとカリエの仲良しぶりがほのぼのしてよかったですが、王族はたとえ二心のない間柄であっても、国や政治的かけひきのために幸せになれないというのが辛い。ルトヴィアは伏線からしても滅びが予想されるだけに、幸せな描写が逆に辛い部分があります。もしカリエが脱出して、トルハーンを救出、バルアンの元にいけば、いつかエティカヤがルトヴィアにトドメを差すこともありえるわけで。そんなヒドイ展開に…須賀さんなら可能性はゼロじゃないような…
カリエ→バルアンとバルアン→カリエの気持ちの微妙なすれ違いがよかったです。カリエもはっきり自分の気持ちもわかったし、この分では「カリエのお初は誰に?」レースを制するのはバルアンになるんでしょうか? 少女小説としては、「一番最初は好きな人と」であってほしいしなあ。
それにしてもカリエ、エドのことすっかり忘れちゃってますか? エドは放置プレイですか? …今回、ソードの過去話で少し出てきたけれども、この因縁がなんらかの伏線になればいいなあと思っています。エドはカリエ争奪戦からすっかり脱落しちゃいましたが、戦線復帰はないですかねぇ? 自らの決断が多くの人の運命を変えることを知った上できわどい綱渡りをしている王族や首領たちと比べると、「素晴らしい主人に命を捧げる」のが好きなエドは見劣りしちゃうからなあ。エドも今後人間的な成長を遂げることに期待はしていますが。
あと、タウラが男前で素敵でしたとか、ソードは好みかもとか、トルハーンの「代償」はギアス&ソードになるんじゃ?とか、色々と邪念(?)が渦巻いてしまいました。おもしろかった。続きが楽しみです。

このシリーズは架空歴史活劇寄りの異世界ファンタジー。疲弊した大国や、そこを虎視眈々と狙っている周辺国に様々な宗教も絡んで大きなうねりのある物語となっています。キャラ、ストーリー、世界観と三拍子揃った一級のエンターティメント。オススメシリーズです。
読むならば「流血女神伝 帝国の娘」から。


●「印刷に恋して」松田哲夫[晶文社]2600円(02/04/22) →【bk1】

高い本でしたが、印刷のしくみに興味を持っていたので思いきって購入。
「本とコンピュータ」という雑誌に連載されていたものをまとめたもの。古い活版印刷からオフセット印刷の最先端まで、しくみや状況をイラストと共にわかりやすくまとめた本です。
何気なくみてきた本や雑誌、パンフレットなどもこうやって手間暇かけて作られてきてるんだなあと感慨深いものが。新しい技術の台頭で、古い技術のノウハウが忘れられて断絶ができてゆくことに寂しさを覚える作者に共感しながら、これからペーパーディスプレイが普及して電子出版が本格化してゆくとこういう印刷のノウハウも埋もれていってしまうのかなあ、と寂しくなりました。
パソコンは私にはツールのひとつしてなくてはならないものになってますし、部屋の狭さゆえに「読みやすい」ペーパーディスプレイができたら「本」からそっちに以降してしまうと思いますが、でも本の「手触り」も好きなんですよね… 紙の本が完全に滅びることはないでしょうが、でも環境のことを考えると紙を使わない本の普及はいいことなんですよね。寂しいけれども。


●「指輪物語1〜4 旅の仲間 上1/上2/下1/下2」J.R.R.トールキン/瀬田貞ニ・田中明子訳[評論社文庫]すべて700円(02/04/16-04/20) →【bk1】(上1)/【bk1】(上2)/【bk1】(下1)/【bk1】(上2)

映画「ロード・オブ・ザ・リング」(吹き替え版)をみておもしろかったので原作もこの機会に読んでみることに。こういう基本的な名作を今まで読んでないのに書評サイトを名乗っているのは恥ずかしいかぎりですが。
原作は今から50年くらい前に出版された、現代のファンタジーの原点ともいうべき作品ですが、私はこの作品から直接、あるいは二次・三次的影響をうけたRPG系ゲームを通してしか知らなかったので、映画をみて「こういう話だったのか」と驚きました。
かつて、エルフと人間が同じ大地に住み、神話世界が身近だった頃の話。「中つ国」には魔力を持つ指輪がいくつか存在していた。冥王サウロンの手によって作られた「一つの指輪」はそれらのすべての指輪に影響力を与える存在だが、長いこと行方しれずになっていた。その指輪はまわりまわってホビット族のフロドの手に渡った。その指輪がサウロンの手に渡れば世界は闇に支配されてしまう。それを避けるために、フロドは滅びの亀裂に指輪を捨てるたびに旅だったが…
悪を滅ぼすために力を手に入れるための旅ではなく、「力」を捨てるための旅。しかも旅立つのは勇者でも魔法使いの卵でも放浪の戦士でもなく、非力なホビット。ウィザードリィでホビットを知った人間からすると「ホビット4人パーティなんて怖すぎ」とつい思ってしまいました。
マジックアイテムである指輪は、つけることで人の目から見えなくなるという効果があります。しかしそれを続けていくと指輪にどんどん自分がどんどん侵食されるし、長いことつけていると「敵」にも位置がバレてしまうという危険が。かといって海や山などの人目につかないところに捨てても、問題の先送りにしかなりません。いつかはサウロンの手に渡る危険性があるし、指輪があるというだけでサウロンの力はたまってゆくのですから。
ひ弱なホビットではなく、強く正義感のある人に指輪を預けて捨てる旅を任せてしまうこともできません。なぜなら指輪は人を誘惑し堕落させます。指輪には持ち主の力を増幅させるパワーがあるのですが、もし正義感がある人の手に渡ったとしてもその人の力を増幅し、「正義」の名の元に「支配」するだけになり、その人が第二のサウロンになってしまうだけ。…だからこそ、魔法抵抗力が強く、たいしたパワーを持たないホビットこそが捨てにいかないとダメなのです。
「一つの指輪」に身を委ねてしまえば恐怖からも逃れられるし、楽になる… オークなどの化け物だけでなく、その誘惑、いわば自分自身とも戦い続けないといけないことに。そういうあたりが単純な勧善懲悪ではなく、物語に深みが感じられます。
映画の字幕版ではそのあたりの説明部分がずっぽり抜けていたそうで(吹き替え版にはちゃんとあったんですが)、字幕版をみて「つまらない」と思った人は「『ロード・オブ・ザ・リング』字幕関連リンク」(by有里さん)をみてもらえたらなあ…と思います。
映画の特に中盤〜後半は悲壮感が漂ってましたが、原作は辛い状況でも食べたり飲んだり歌ったりと楽しい部分も結構多いですね。私はファンタジー畑の人間じゃないので、「旅の仲間 下1」後半からの話がガッと動き出してからの方がおもしろく感じられました。
映画ではアラゴルンとボロミアまわりの設定がかなり変わってますが、映画の方が激しく萌えるというか… 切なくて好きです。はやくDVDが発売されないかなあ。
「名作」だけにとっつきにくいイメージを持ってる人もいるでしょうが(私もそうでした)、結構読みやすいです。最初の「ホビットについて」などの序章は飛ばしてかまわないし、よくわからない固有名詞関係はとりあえず棚上げしても十分楽しいですし。特に映画(字幕版)をみて「よくわかんなかった」「話が薄っぺらい」と思った方にはぜひ原作を読んでもらいたいなあ。(それがダメならせめて吹き替え版の映画を…)
あと「上2」の後にのっている訳者あとがきは指輪物語全ストーリーのネタバレだそうですので注意を。


●「劫尽童女」恩田陸[光文社]1500円(02/04/18) →【bk1】

恩田陸の待望の新刊。戦う少女と秘密組織ものです。読んでて強く既視感を覚えたんですが、筒井康隆「七瀬ふたたび」とか和田慎二「超能力少女明日香」あたりを初めとした15年ほど前のジュブナイル・少女マンガにインスパイアされてできた話なのかもしれません。
少女の気持ちの描き方、また第三話の設定には激しく萌えたんですが、ラストは恩田陸らしく尻つぼみに…
熱心な恩田陸ファンならもちろん買いですが、熱心なファンじゃない人であれば文庫まで待った方がいいかもしれません。


●「暗いところで待ち合わせ」乙一[幻冬舎文庫]495円(02/04/17) →【bk1】

事故で視力を失ってから自宅でひとり、ひっそりと暮らすミチル。さびれた駅の近くに住む彼女の家に、駅のホームで起きた殺人事件の容疑者・アキヒロがひそかに逃げ込んだ。ミチルに見つからないように息を潜めていつづけるアキヒロと、「誰か」の気配に気づきながら刺激して何かをされたら怖くて「気がつかないふり」を続けるミチル。そんなふたりの奇妙な暮らしはやがて形を変えてゆき…
表紙とあらすじからてっきりホラーかと思いましたが、泣かせの物語でした。「失踪HOLIDAY」に収録されている「幸せは子猫のかたち」をもう一度描きなおした話なのかもしれない。傷つきやすい心を持った臆病な若者たちの、ひそかで優しいコミュニケーション。ああ、そういう意味では「きみにしか聞こえない CALLING YOU」も同じモチーフかも。
乙一の文章と波長があうこともあるのか、今回も深く心が揺さぶられました。初めて触れ合ったシーンには、涙が止まらなかったです。
自分の人間関係の不器用さに傷ついている人には特にオススメの本です。


●「リムレスの空 魚住くんシリーズ5」榎田尤利[クリスタル文庫]495円(02/04/17) →【bk1】

魚住くんシリーズ5作目にしてシリーズ最終刊。ボーイズラブというよりはJUNE。豪快タイプ×植物ぽい心身ともに虚弱美形のじれったい恋物語です。
緩やかに流れる河のような、終わり方。今回は感想がかけないです。泣きました。それだけ。
それほどホモ度は高くないので、センシティブな物語が好きな人にはオススメ。読むならシリーズ1冊目の「夏の塩」から。


●「カーマイン・レッド セトの民 後編」霜島ケイ[角川ビーンズ文庫]533円(02/04/16) →【bk1】

「カーマイン・レッド セトの神民」の後編。SFよりのファンタジー、というか後編は完全にSF。
謎の石を追いかけて、命を狙われながらも惑星タピスにやってきたジャスパー。ジャスパーは「神」の目覚めを阻止するために石探しのゲームにのったのだった。テロリストに育てられた少年・エイジュと共にジャスパーは最終目的地である理想郷《アム・ドゥアド》に辿りついたが…
悪くはないんですが、なんだかもうひとつパンチが足りない感じで。もうひとつ逼迫感が伝わってこなかったから、そのあとの展開にももうひとつ引きこまれなかったというか。


●「犬が来ました 〜ウェルカム・ミスター・エカリタン〜」松井千尋[集英社コバルト文庫]476円(02/04/10) →【bk1】

「ハーツ ひとつだけうそがある」がおもしろかったので、前の作品を読んでみることに。本作品がデビュー作だそうです。
イギリス留学中の長兄の友人で、イギリス貴族であるミスター・エカリタンが日本にやってきた。高校生の圭吾はエカリタンを出迎えに空港に出向いたのだが、やってきたのはなんと日本語を流暢に操る犬で…
三つのお話が収録されています。結構、好みかも。設定にしてもキャラにしても斬新というわけではないんですが、作者からキャラクターへの距離のとり方がベタついてないところがいい。今後が楽しみな作家さんであります。


●「ミステリ・アンソロジーIII 密室レシピ」折原一/霞流一/柴田よしき/泡坂妻夫[角川スニーカー文庫]560円(02/04/09) →【bk1】

●「ミステリ・アンソロジーII 殺人鬼の放課後」恩田陸/小林泰三/新津きよみ/乙一に続くアンソロジー集3冊目。今回のテーマは密室。うーむ… 4つともバカミスのノリで物語の雰囲気が重なっていたのと、トリックももうひとつパッとしなくて残念でした。


●「蒼穹のシディ アグラファ1」三浦真奈美[中央公論社C★NOVELS]900円(02/04/05) →【bk1】

「風のケアル」「女王陛下の薔薇」の三浦真奈美の新シリーズ。そういえば「異端者シェン 1」の続きは楽しみにしてたのに、でないのかなあ…
リグリアを侵攻し、その手中に収めた大国アティス。アティスからリグリアに派遣された行政官を父に持つミオ。ミオは学者あがりで、腐りきった視察官に強くものが言えない、日和見な父に反感を抱いていた。ミオはある日、シディという鷹を自在に操るリグリアの鷹匠レシェフと知り合いになる。鷹を気に入った視察官がレシェフを買い上げ、アティスに連れかえろうとするが、ミオはそんな彼を助けるために父親の反対を押し切ってアティスに帰る船に乗り込むが…
魔法なしの架空歴史もの。この方はいつも安定して楽しめる作品を書いてるんですが、今回のもそうですね。主人公が熱血バカの世間しらずのおぼっちゃんで、アインでなくても「性根を叩きなおしてやりてぇ」と思いたくなるようなキャラですが、きっとこの話はそんな彼の成長談でもあるんでしょうね。1巻ではミオは過酷な体験のあと、成り行きで大手柄を立ててしまったわけですが、さてそれがプラスになるのかマイナスになるのか。あの腐った国では、成功は逆に足をすくわれかねないですから。その上ミオには実力の裏付けがないし、駆け引きが下手だし。
リグリアとアティスの今後もきな臭いものがありますが、それの裏で糸を引いてるのは一体何者なのか、レシェフは何者なのか、先行きが楽しみであります。


●「暁の天使たち」茅田砂胡[中央公論社C★NOVELS]900円(02/04/04) →【bk1】

茅田砂胡の新作。同人誌みたいな話でした。パラレル学園モノの。
カバー折り返しで新作であることを強調してはいますが、これは「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」およびその外伝の「スカーレット・ウィザード 外伝 天使が降りた夜」を読んでないとさっぱり意味がわからないのでは?
「新作」だと言うのであれば、もっと初めて読む人にもわかるようにしなきゃだめだと思うけれども。
この方の作品には超人志向がありますが、今までは彼にもパワー制限があって、それを乗り越えて閉塞された状況をパワフルに打ち砕いてくれたからこそ爽快感があったのに。今回はリミッターが存在しない超人たちがわらわらでてくるんで、お話のバランスが…
大体、なぜ彼らが学校に通わなければいけないのか、この物語の「目的」がどこにあるのか、さっぱりわからないのが…お気に入りのキャラで「学園モノ」がやりたかったから?に思えてしまうんですね。そういうところが「同人誌みたい」という印象を受けた原因かも。
そのあたりのバランスの悪さが次の巻で解消していればいいんですが。基本的に腕力のある作家さんなんで、その力がいい方向に向えばいいんですが。


●「マリア様がみてる レイニーブルー」今野緒雪[集英社コバルト文庫]438円(02/04/04) →【bk1】

「マリア様がみてる」の新刊です。カトリック系お嬢様学校を舞台にした、ほんわかしたソフト百合なお話。
今回は白薔薇・黄薔薇・赤薔薇それぞれの同時期に起こった姉妹のすれ違いを軸にした短編集。ただし、赤薔薇は終わっていません… 祐巳ちゃんがかわいそうなので、早く続きを出して幸せにしてあげてくれないかなあ。
それにしても、由乃さんや祐巳ちゃんが妹を持つ日がちょっと想像できないんですが。もっとも由乃さんは本当に「労働力」を求めて妹を引っ張ってきそうな… でもそんなので妹にされたらその人もかわいそうかも。令さまと由乃さんの間には他の人では入り込めないだろうし。
祐巳ちゃんにしても、今回指摘されていたようにお姉さまべったりで精神的に自立してないところをもうちょっとなんとかしないことには。もちろん、祥子さまの方の問題もあるだろうし、そっちの成長も次の話ではみれるかな?


●「魔術士オーフェンはぐれ旅 我が舘にさまよえ虚像」秋田禎信[富士見ファンタジア文庫]480円(02/04/03) →【bk1】

「魔術士オーフェンはぐれ旅」の新刊。最近接領主の招待や、聖域についてなど、物語はクライマックスを迎えているのだと思いますが。
最近は物語がどうなっているのかよくわからなくなってしまいました。長編連載ものにはもうすこしそのあたりのフォローがほしいものですが。
お気に入りのマジクが最近はそこにいるだけの役立たずになってるのが悲しいよぅ。


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