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【ファンとの距離。】 00/07/11

本日のURLは、読書の素より。書評系サイトの更新情報を送ってくれるメールマガジンで私も登録しています。一覧をみてるだけでもなかなか楽しいの。どんな作者が人気あるのか、とか。恩田陸の新刊「ネバーランド」は結構いくつものサイトがとりあげていて、さすがマニアックな人気あるなあ、と。北村薫も新刊でた直後はいろんなところに名前が並んでましたし。ミステリ系のサイトが多いせいもあるけど。京極夏彦も京極堂シリーズの新刊がでたらずらりと同じタイトルが並びそうですな。
その中で、うちのサイトの読書リストは笑っちゃうくらい浮いてます。ミステリはともかく、ライトノベルズ系のしかもマイナーどころをやってるのってうちくらいですから。でもまあ、MURAJIさんのところはもっと浮いてる。

で、島田荘司さんですが、昔はすごく好きな作家さんでした。「斜め屋敷」とか「御手洗潔の挨拶」あたりが。でも最近はなあ…ちょっとファンに近寄りすぎてない? 作者自ら同人誌みたいな商業出版をされるとかなり萎えるんですが。ファンとして作家さんと近くになれると嬉しい部分はあるけれども、距離を詰めすぎたことで失うものもあると思うんだよね。作品がファンに迎合しすぎちゃうというか、ファンにちやほやされるだけのぬるい空間の中で暴走しちゃうというか。…栗本薫とかね。
うちも書評サイトをやっているせいで、作家さんからメールを頂くこともあります。それはすごく嬉しいけど、下手に舞い上がっちゃって、適度な距離を見失うようなことにならないように、気を付けなきゃと心がけてます。今、何人か交流のある作家さんがいるんですが、皆様ファンとの距離の取り方をわかってて、自分をダメにするほどネットにのめりこむことのない方ばかりなので大丈夫。
インターネットやってる作家さんが多くなったけど、ネットはあまりにダイレクトに反応くるんで、使い方は間違ってほしくないなあ…間違っても2ちゃんねるに自分のスレッドを読みにいったりとか、ネット検索で自分の本の感想を片っ端から検索してボロカスにケナされてるのをみてキレたり落ち込んだりせずに、適度にネットとの距離を保ってコンスタントにいい作品を書いてくれれば。


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