日記Selection  ↑目次へ ↓麻弥へのメール
【ジャンル文化】 00/09/26

第14帝国ネタ。ご本人にはメールしましたが、みなみさん、私のところにきたメールは元々私の読者で、たまたま第14帝国のファンの方が、「ファンサイトの現状はこういう感じですよ」と教えてくださっただけですので。とても丁寧なメールで、不愉快でもなんでもなかったので気にしないでくださいませ。
でもま、芸能系ファンサイト文化をゲーム系と単純比較するのはちょっと違うかと。ゲーム系の場合は、あくまでも作品のファンであって作者のファンでないのが当たり前ですが、芸能系はその比率は変わるからね。特にアイドル系なんて、生み出す作品世界自体のファンよりは本人のファンの方がはるかに比率が高いですから。本人に惚れちゃうと信者になりやすいですもの。恋は盲目。ジャニーズ系でも「コンサートでどういう内容のメニューをやったか」よりも「どんなMCだった」とか「お手振り貰えた」とか「本人の顔の調子がいいか」の方が重要だという人が大半ですから。ライティングや演出に文句をつける私の方が珍しいでしょう。でも、恋愛感情でもいいじゃないですか。それもひとつの道。…問題は、その惚れた相手にちょっとイタいところがあったらどうするか、なんでしょうが。

あとは心の距離の問題かと。ゲーム系でも、コンシューマー系と違ってオンラインソフト系のような、作者との距離が近い場合は批評がしづらいところがあります。私が好きな「カードワース」はシナリオ作者も同じ一般人でネットワーカーという距離の近さのせいで、酷評のせいでシナリオ作成をやめたり、批評をする人を責める人も一部にいたりします。30分程度で安易なシナリオを作成して、酷評されて「傷つきました」とあっさりとやめるのはあまりも覚悟が足りなさ過ぎるよなあ、と思うけれども。お手軽ゆえに気楽に表現の世界に入ったわりには、「素人」を免罪符に批評をさけるというのはホームページ作成と同じようなものでありますが。
話戻って。現在は、私が知ってる中では「批評」をやってるサイトはひとつだけかなあ。あとはオススメシナリオの紹介や、感想にとどまっています。私のところもオススメシナリオの紹介ですもん。…っていうか、私の場合はつまんないシナリオに言及して「カードワースのシナリオのレベルをあげよう」というような情熱を持てないだけなので。それでも、「批評をタブー視するような空気はなくそう」という動きがあります。努力が実を結ぶまでにはまだまだ道は長そうだけど。

アーティストとネットとの距離のとり方について、教えて貰ったページ(ありがとう)。ミュージシャンの佐野元春さん角松敏生さんのインタビュー。色々とトラブルはあっても、それを乗り越えてファンといい距離を保っているようです。でもこれくらいのミュージシャンだと、ファンの年齢も高そうだから若い子向けのところよりはかなり運営は楽なんだろうなあ。


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