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【キャラクタービジネス】 00/12/10

J-oさんの日記より。「とっとこハム太郎」という作品のファンサイト に小学館から2次創作画像を削除するようにメールがきたという問題。そのファンサイトにメールのやりとりの経緯とか載ってたんですが2ちゃんにリンク張られたせいで荒らされたそうで今は閉鎖となってます。色々と興味深い問題だっただけにもったいない。
最初これを聞いた感想は「また小学館かい〜」って呆れるものだったのですが、本日「ポケモンストーリー」という本を読んだせいですこし見方がかわりました。この本はポケモンができるまでとできてからいかにキャラクタービジネス展開をしていったかをまとめた力作なんですが、キャラクタービジネスは当たればデカいけど外れたら悲惨な目にあうわけで。ハイリスク&ハイリターンなんですね。成功させるためにどれだけの手間ヒマをかけているか、企業が版権を得るためにどれだけのお金を出さなければいけないかを知ると、「ネットで個人がやるなら何をやってもいいじゃない」とは言えなくなってしまうんですよ。今はキャラクターというのは巨額のお金が絡むビジネス、大人の世界の話です。そこに「好きなんだから使わせて」という子供の世界の理論は持ち込めないもの。
…大メディアや企業と個人サイトがシステム的に対等でいられるネットの特徴がこの場合は悪い方に出ちゃうんですよね。本当は個人向けの方がもっと見とおしが悪く、使いにくいものであればこんなことにはならなかっただろうに。たとえばNIFTYのフォーラムとPATIOのような違いがあれば。そうだったら棲み分けはもっとしやすかっただろうなあ。
でも、個人のファンサイトというのは使い方によってはキャラクタービジネスにプラスになると思うんですよ。できれば企業側は広い心で個人のささやかな楽しみくらい見逃してほしいなあ、と思います。…どっちしてもこれからは企業側がファンサイトのコントロールに介入するような事例が増えてゆくのではないかと思います。

とにかく著作権者の逆鱗に触れないためにできること。
お金は絶対に儲けない→広告バナーはもちろんのこと、ジオなどの無料サイトも避けておいた方がいいと思う。結局それはジオなどに広告収入を発生させ「商売」に利用されてるわけですから。
やおいやエロなどのイメージを損なうものはこっそりとやる→ヤフーに登録申請したりホームページ紹介メールマガジンなどに投稿するのはもってのほか。全文検索ロボットよけをした上で、同好の趣味のWEBリングとか興味のある人しかこないようなシステムを心がけるべき(それでもメジャーなところにURLを知られたら終わりだけどね)
1次著作権は絶対に侵さない→自分が作ったのではない、オフィシャルの画像や音楽などを置くのは論外。…でも全然分かってない人もいるからなあ。
愛情を感じさせるサイトにする→揶揄や侮蔑などを感じさせるようなサイトだったら逆鱗に触れる確率は高くなるかと。愛があればすべてを許されるものではないですが。


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