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【情報の価値と保護】 01/06/05

●ハイテク犯罪・サイバーテロへの対策 未来への警告
警視庁のサイト。…啓蒙サイトならもっとフツーのHTMLで載せてくださいってば。なんでSHOCKWAVEにしなきゃダメなの? とブツブツ文句言いながらみましたが…うおっ、これで終わり? なんじゃそりゃ〜〜〜〜!!

●JASRAC 個人のホームページなどの著作権管理を開始
いよいよ開始ですね。いやあ、これからほんの少しのお金さえ払えば、大手を振って曲をサイトに置くことができるんですよっ!! 歌詞だって全部かけるんですよっ!! ありがたいねぇ。個人サイトから金銭を徴収することに反発を覚える人もいるかもしれませんが、誰でもアクセスできるところにあるかぎり、個人サイトも法人サイトも作用は同じですから「個人サイトだから」は免罪符にはならないのではないかと思います。今まではグレーゾーンでびくびくしながら利用するしか手はなかったけど、これからはお金さえ払えばいくらでも使えるのですから、明快なシステムを作ってくれて嬉しいですね、私は。光GENJIのファンサイトで、夏のお誕生日更新には記念に曲を流したいなあ。…何にしようかなあ、「THE WINDY」で始めるのもいいし、「WINNING RUN」はイントロだけで血が騒ぐし。わくわく。
…と浮かれてましたが、よくJASRACのサイトを読むと、市販のCDをそのまま流すのは、著作隣接権の問題でダメらしい。着メロも歌詞をテキストファイルで載せるのもダメだって。詳しいことはここ。ちょっとがっかりだなあ。自分はMIDIを作成する能力がないので、サイトで募集をするか、もしくは歌詞をストリーム形式で流せるようにすればいいか。文字だけが流れるというのはなんか変だけど。

●ネット売買のソフトにも特許権、法改正へ
いっそのこと、これを機会に物質に依存しないデータのみにも価値を見出すようにしたらいいのになあ。

●著作物でないデータベースでも無断複製は不可 - 東京地裁が判断
苦しいなあ。著作権法でこの手の権利を保護しようとするのは難しいと思うんですよ。著作権というのは思想の表現を保護するものであって、情報を保護するものではないですから。
ネットが普及することで「情報の価値」のデフレが起こってしまいました。デジタルデータは複製や加工が容易なだけに、情報は簡単に広がってしまい、情報に付加価値をつけるのは難しくなってしまいます。どんなに充実したニュースサイトであっても、なかなか有料化で成功はできてないですし。個人ニュースサイトにしても、コメント部分で差別化とかはできるにしても、誰だって根気さえあればリンクをあちこちに張ることでいっぱしのニュースサイトになれますものね。
かといって情報に価値をつけて流通を保護すれば言論の自由の封じ込めになってしまうし。難しいですな。
ま、実際のところは、ネットに流すと確実に情報の価値は下がるために、本当に価値のある情報というのはまずWEBにはあがってきません。本当に重要なことは1対1のメール、クローズドなメーリングリスト、ICQ、そして何より飲み会でのヨタ話として流れているんです。そういう意味では、ネットでの地理的なハンデはなくなったどころか、より格差が広がっているような気がします。やはり東京にいて様々なオフに参加できるのと、地方でひっそりやっているのでは全然違いますから。たまに上京してオフに参加したりするとしみじみとそれを実感しちゃうんですよ。もっとも、地方に住んでいても、サイト持ちだったら「情報のあるところにさらに情報は集まる」法則より、それなりに色々な話は入ってきます。単にネットサーフィンしてて手に入るのは、上澄みだけ。情報が集まりやすくなるという部分は、自分のサイトを持つメリットかもしれません。

●特集:マンガ喫茶と著作権を考える。(主に法的側面から。)
こういうの、読みたかったんですよっ!! ありがたい。前に、「コミックサーフ号外」を読んで、これについて何か書こうと思ったときにレンタルレコードやビデオが著作権者に料金を払うようになった経緯を調べなきゃ、と思ってたところですので。
とにかく出版業界もさっさと著作権料徴収団体を作って、(文芸家協会、10月に作家の著作権管理センター設立へみたいなのはちょっと方向性違うみたいだし)ロビー活動を頑張って、著作権法を改正してしまえばいいのです。今のブックオフやマンガ喫茶は、いくらなんでもあのまま放置しておくのはマズいと思いますから。ブックオフにしてもマンガ喫茶にしても無くすという方向ではなく、一定の著作権料を利益から徴収する方向にいけばいいのに。


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