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【ヒカルの碁 第111局「sai再び」】 01/04/02

今週のジャンプ。「テニス」の人気投票、主役が1位をとるなんて珍しいですよね〜。でもジャンプからすると、リョーマのキャラって主役ではなく第1ライバルですから、「ライバルの方が人気高い」傾向から外れてはいないかも。不二先輩の人気の高さにびっくり。私も好きですが〜。ふふふ、これでこの作品では不二先輩の見せ場がもっと多くなるかもね。話としては、テニスはこういう日常練習ネタが一番おもしろいと思います。
ハンターも展開に緊迫感があっておもしろかった。ちゃんと来週も載ってるといいけど。
さて、「ヒカルの碁」→第111局「sai再び」。当日。若手勉強会にでかけるアキラに母親が、名人は今日はネット対局のジャマを誰にもされたくないと言ってたことを告げる。入院したときにはネット対局には熱心に思えなかったのに、と少しいぶかしがるアキラだった。
電車の中で、名人の倒れた日のことを思いだすアキラ。あの日はヒカルとの大手合だった、これでしばらくはヒカルと対局の可能性がなくなる…しかし他の人との対局をチェックすることでヒカルの実力、そして正体がいずれはわかるのではないかと考えるのだった。
一方ヒカルは、以前通っていたネットカフェに緊張した面持ちで足を運ぶ。ヒカルは名人がsaiに負けたら引退すると宣言したことを思いだし、もしsaiが名人に勝ったら、5冠の棋士がいなくなってしまうんだろうか、と不安を抱く。そして約束の時間に。toya koyoとsaiは互い戦での対局を開始した。黒を持ったのは名人。そして第一手を。ネットの回線を通してさえ、画面の向こうの名人の気迫を感じてたじろくヒカル。そう、あの名人と佐為との強豪同士の本気の対局を目にすることができるのだから、引退云々は今は棚上げにしてもいい。そしてsaiもその名人に応えるように、真剣なまなざしで第一手を打つのだった。


いよいよ始まりました。ほったさんには珍しく大ゴマを使ってゆっくりと名人と佐為それぞれを描いていますが、それを受けた小畑先生の描線の迫力がこれまたすごい。暗闇の中から佐為が現れ、ゆっくりと座る姿にはぞくりときました。なんでこんな絵がかけるんだろう。
ヒカルはtoya koyoの出現がどれだけネット碁の世界を騒がしていて、saiも未だに伝説でいることを知らないんでしょうね。この一局が、一体何を引き起こすのはわかってないんでしょう。どうなるかを考えるとワクワクします。
さて、アキラくんのこと。おお、和風なおうちですなあ。お母様は割烹着ですか。アキラは今回は騒動の圏外だと思ったんですが、あの描き方をみると無関係ではいられないのではないかと思います。でも「ヒカルの謎」についてそのうち分かってくるだろう…みたいなモノローグがあったということは、逆に今回の件がまたしても「彼のことがわからない」と更なる不思議を積み重ねることになるのではないかと。そうだとすると、ヒカルがsaiかもしれないという疑惑を抱くものの確証はつかめないのではないでしょうか。予告によると和谷くんがtoya koyoとsaiの対局に気がつくそうですが、和谷くんも「若手の勉強会」に参加しててアキラもその場にいたとするなら、アキラはすかさず前にヒカルを見つけたインターネットカフェに走るでしょうし、この対局は半日をかけて行われるために対局の際中にヒカルがつかまってしまうことになるわけです。そうなるとこれだけ煽った名人と佐為の対局がまたしても消化不良で終わる上に、アキラにとってのヒカルの謎に解答をひとつ与えてしまうことになってしまうので、その線はないのでは? アキラは後日名人がsaiと対局したことを知るが名人はsaiとの関わりについて問い詰めても口に出さず、また緒方さんか市川さんか広瀬さんからヒカルが名人の病室を訪ねてきたことを聞いて、アキラのヒカルに対する疑惑が深まる…という展開になると美しいですねぇ。
あと緒方さんの動向も気になります。あの人もsaiがらみの伏線がたくさんありますから、今回の対局と無関係でいるとは思えないですし。
ヒカルが自宅でネットではなく、公共のスペースのネットカフェで行うというのは、誰かに見つかってしまう可能性も残ってしまうわけで。ただそれは前回と似た展開になりかねないけど、ほったさんはそういう誰もが思いつくような展開はやらないからなあ。
ここしばらくのじれったく思えてしまうようなゆっくりとした展開は、対局が始まって広がる波紋を効果的に見せるための準備なんだと期待してるんですが、どうでしょうか。ほったさんの腕前と小畑先生の筆を楽しみにしています。
とにかく、次週は和谷くんが世紀の対局に気が付くそうですが、彼はこのエピソードでどういう役割を果たすのでしょうか。
あと細かいツッコミ。アキラはヒカルとの直接対決の機会は当分ないと言ってましたが、彼は若獅子戦のことを忘れてますか? これもトーナメントだからヒカルが勝ちあがらないと対局はありえないのは確かですが、5月には行われるからそんなに先のことじゃないんだけどなあ。
あと、ヒカルの「プライドたっけえなァ!親も子も!」というセリフにウケました。あの病室でのやりとりを読んで、「…この親にしてあの子あり…」と思ったのは私だけではなかったはず。ヒカルもそう思うよねぇ。


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