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【ヒカルの碁 第115局「sai vs toya koyo(4)】 01/05/07

今週のジャンプ。ほう、シャーマンキングアニメ化ですか。まあジャンプらしいバトルマンガだし、うまくアニメ化できればブレイクするかなあ。最初の方は(予選の頃は)結構おもしろかったですもの。
「ハンター」は主人公側の絶対的な正義の否定というおもしろい展開ではありますが、あれやると作者が後々苦しくならないですか? ……とにかく次号も載ってることを祈って。
「ブラック・キャット」はマンガやゲームのありがちストーリーの寄せ集めという印象しかなくて、適当に読み飛ばしてたんですが……今回不覚にも輪くん(僕の地球を守って)似の少年(悪役)に萌えてしまいました。いやどっちかというとあれは秀英からのイメージかしらん? あとドクターにも…あちがち!!と思いつつも、メガネには弱いのよ〜。とにかくこのマンガは世界観のカキワリ加減(文明の発達レベルとか組織のシステムとかそのあたりの整合性のなさ)が読んでて落ちつかないんです。まあ所詮は少年マンガとはいえ、もうちょっとなんとかならないかなあ…元ネタをいろんなところから持ってくるからこんな形になってしまったんだろうけども。
「テニスの王子様」のこの順位は何事〜。…最近の「テニス」は特におもしろいとは思わないけれども、順位が妙に高かったときからそんなにレベルが下がってるとは思わないけどなあ。私にはこのマンガは試合よりも日常生活風景の方が楽しかったりします。

「ヒカルの碁」→第115局「sai vs toya koyo(4)」。saiの可能性についてあれこれ想像をめぐらすアキラ。ヒカルが名人のお見舞いに来た事を思い出し、その考えで頭がいっぱいになってしまう。しかし過去の苦い思いから、それを否定しようとする。まだ自分は進藤とsaiのことを疑っているんだろうか、と。
一方、緒方さん。明かに約束されていた対戦、名人はメールを使えないため(緒方さんはメールのセッティングはしなかったんでしょう)相手とは直接会って対局の約束をした可能性があると考えをめぐらす。十段戦の第4局にきていた相手か、もしくは見舞いにきた誰か…このときに緒方さんの脳裏にもヒカルの姿が浮かぶ。しかし、「sai=ヒカル」の可能性についてはすぐに否定する。なぜなら若獅子戦でみたときのヒカルの対局はsaiのものではないし、ヒカルがsaiレベルであれば院生の頃からもっと騒がれているはずだから、と。ただヒカルがsai本人でなくてもsaiの知り合いである可能性は、ある。ヒカルがsaiの知り合いでなかったとしても、名人とここまでの碁を打つほどの強豪でありながら正体不明のsaiが、身近にいる人と繋がりがあるのだ。「sai いったい 何者なんだ」
若手の勉強会にて、若手棋士にsaiについての心当たりを聞かれるアキラ。ヒカルとのインターネットカフェでのやりとりを思い出すものの、硬い表情で「心当たりはありません」とアキラは告げた。勉強会参加者の面々は、ここまで強い相手は絶対に有名なプロに違いない、中国か韓国のプロでは…?と推測していた。それを聞きながら、アキラはひとり自分の思考に没頭するのだった。saiの百戦錬磨の強さは、進藤ではない…と。2年前のsaiとの対局、あのネットの向こうにいた相手、それはヒカルではない。でもなぜか昔の、出会った頃のヒカルに重なってしまう…
そして名人。対局も終盤にはいり、黒(名人)が有利でありながらこの相手には気を緩めることができないと考えていた。ネット越しに伝わってくる気迫、それがかつてヒカルと新初段戦のときに相対して感じたものと同じであったことに気づく名人。その時、白が放った一手に名人は驚愕する。
saiの一手は黒有利だった状況をひっくり返すもので、意外でありながら打たれてみればそれ以外にはないと思わせるような見事な手であった。形勢は互角、いや名人がいささか不利な状況に負い込まれていた。


うわー、緒方さんっ!! …今回はメガネをとった緒方さんにやられました。美しいっ!! ……清涼院流水氏のJODシリーズという奇妙なミステリのシリーズに、「超絶美形で顔をみたら失神する人が続出なので、警察の要請で常にサングラスをかけている探偵・九十九十九(つくもじゅうく)」というメチャな設定のキャラがでてるんですが、今回の緒方さんをみてそれを思い出してしまいました。緒方さんが普段メガネをかけているのは、その美しさを隠すために…って…すみません、緒方ファンゆえ思考回路がマヒしちゃってるので。先週の私生活といい、こんなに緒方さんがクローズアップされてもいいのかしら。幸せすぎて怖い。そうそう、前に緒方さんの部屋が出てきた時も思ったけども、やはりパソコン机の後ろにある本棚は洋書がほとんどじゃないですか〜。国際アマ碁大会のときも何気なく英語を喋っていましたが、英語はペラペラなんですね。それだけの学歴があるのかもしれませんが、あの色の薄い瞳からして実は祖父母あたりが外国人で、小さい頃はアメリカかイギリスあたりに住んでいた…とかいう設定だったりしたらオイシイかなあ、と。妄想が止まりません。
さて、話をまもとモードにして。緒方さんにはsai絡みの伏線が色々とありますが、今回の緒方さんの予想が一番正解に近いことを考えると(saiはヒカルではないが、ヒカルに近い存在である)、saiの謎について緒方さんは深く関わってくるんじゃないかと思います。直接対局をしてない、脇から見てる方が俯瞰することで真実が見えやすくなるんじゃないかと。saiの正解に辿りつく一番手になってくれることを期待してます…が緒方さんはオカルト否定派なのがネックなんですよねぇ。うむむ。
アキラは即座にネットカフェに突入するかと思ったんですが、そうはならないようですね。やはり何度もヒカルに落胆させられたことで、心理的な予防線を張っているのかな? でもアキラのこと、このまま「sai=ヒカル」疑惑を自分の中に押し留めておけるとは思えませんし、父親を問い詰めるか対局後にネットカフェに向かってしまうか…くらいはするんじゃないかなあ。
佐為の指がきれい。碁を打つ姿はおそらくプロ棋士の人をモデルにして撮影したものを資料にしているのではないかと思うのですが、佐為のモデルはひょっとしてモデルは梅沢さんかな? あの指の形の美しさ、動きの優美さは女の人のものじゃないかという気がしますので。
名人はヒカルとの対局にsaiと同じ気迫を感じてましたが、名人に佐為は見えないだろうから、親子してヒカルとsaiを混同してしまうことになるんでしょうか……そうなると佐為もヒカルもかわいそう。
対局は佐為が有利となりましたが、このまま名人が負けたら本当に引退してしまうんでしょうか? 来週が対局に決着がつき、そして予告によると意外な展開となるそうですから……名人が終局直前に倒れるとか、そういうのは誰もが予想する結末ですものねぇ。ほったさんの腕前に期待しましょう。
来週はまたしてもセンターカラー。…えっ、この前巻頭カラーやったばかりじゃないですかっ!! いくらなんでも小畑先生、働きすぎじゃないですか? ……いくら他の作家さんに比べて原作・ネーム付きだからそのあたりの手間を減らせるとはいえ、週刊誌連載とは思えないあの美しい絵を保ち続けることを考えたら、そんなに余裕があるわけじゃないと思うんですが… カラーは嬉しいんだけども、小畑先生が心配で。あとまた企画だそうですが、今度は日本棋院の紹介とか。またイゴエモン? 日本棋院は「ヒカルの碁」熱が高じて1年ほど前に状況して行ったことがありますが、もうマンガの中そのまんま!! …でファンにはたまらない場所です。関東圏に住んでる方は一度行ってみたらどうでしょう? 「ニセモノの魚」がお出迎えしてくれますよ。

さて、ついでに「赤マルジャンプ」の番外編の話と、コミックス12巻の話。「赤マルジャンプ」には「おごって(ハート)和谷くん」という、森下九段の娘のしげ子ちゃんがプロ試験合格祝いに和谷くんにおごってもらう…3ページのショートマンガが載ってます。短いながらも、森下九段のエピソードなんか結構微笑ましくていいですなあ。たぶんコミックスに収録されますので、わざわざ買うほどのことはないかと。
コミックス12巻は、背表紙が倉田さん(はみ出てる…)で、表紙はヒカル・和谷くん・越智くん・アキラ・冴木さん・緒方さんとなってます。緒方さん初の表紙登場なんですが、緒方ファンとしては複雑…こんな一まとめにされるなんて。中ボスらしくピンで登場してもらいたかったのです。ううう。あと中はカラーや企画の再録が多く、楽しみにしていた「ネームの日々」がひとつもなかったのが残念でした。


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