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【ヒカルの碁 第185局「日本VS韓国(2)」】 03/03/24


今週のダイジェスト。
・渡辺は、大盤解説で大将戦の解説を行なうことにした。観客に、この大将戦の組み合わせは倉田が永夏にはヒカルの方が相性がいいと考えて決めたこと、ヒカルには十分に力があることを力強く宣言した。
・大将戦は、永夏がいい形になっているものの、ヒカルも巻きかえしてきた。
・大盤解説がないと副将戦の状況がわからないとグチる北島。ユンは日本チームの検討ぶりに感心していた。
・社の師匠の吉川は、遅れて大盤解説の会場にきたが、入り口で会場から出てきた社の父親とすれ違った。自分が解説をするから対局をみてほしいという吉川に、社の父は用事ついでに覗いただけだと帰ろうとする。将来有望な社の棋士への道を応援してほしいという吉川に、社は囲碁界自体の未来が心配であることを指摘、「親が願っているのは子供の幸せです」と言い残して去っていった。
・消沈した吉川だったが、大盤解説に多数の人が来ていたこと、また対局のネット配信のアクセス数が予想以上だったことを聞き、囲碁界の将来もそれほど悲観したものではないかもしれないと思いなおした。吉川はヒカルが大将だったことに驚いたが、3人とも互角もしくはそれ以上の対局をしていることに感心し、囲碁界の将来についての明るさを感じていた。
・永夏が押し気味に進めていた対局だったが、ヒカルの予想外の一撃に唇をかみ締める。
・塔矢行洋が私服で大盤解説の会場にやってきた。ヒカルが大将であったことに驚く行洋。

反撃の手がないと先週は言っていたヒカルでしたが、それにも負けずに頑張っています。そしてついに永夏に悔しそうに唇をかみ締めさせました。すっかり永夏ファンになってしまった私としては、永夏があの美しい顔を歪める様をもっとみたいので、ヒカルにはぜひぜひ頑張ってほしいなあ、と。もちろんそれはおいといても、心情的にはヒカルに勝ってほしいんですけどね。

渡辺先生も腹を括ってくれました。ただでさえ今回の件で、色々な人のヒカルに対する風当たりが強いだけに、ヒカルは捨て駒なんじゃないかという観客の気持ちを払拭させてヒカルの力を信じようとしてくれる渡辺先生の存在はありがたく感じます。
でも北島さんって、解説がないと状況がわからない程度の強さなんですね。そういえば、塔矢先生の碁会所に通ってる人たちって、あんまり強くないのかなあ。だってヒカル(佐為)とアキラの2度目の対局を誰もまともに覚えていなかったのですから。

社くんのお父様が登場。なかなかのナイスミドルです。目のあたりに社くんの面影がありますね。それにしても社くんのお父さんは現実世界にもリンクする、キツい問いを付きつけました。今回は一応、それに対しては「大丈夫、かもしれない」という答えが用意されていましたが、北斗杯に来ている観客の大部分はオヤジばかりで若年層の囲碁ファンの薄さは依然問題のままなのですから。こんな問いを書いて日本棋院の人は気を悪くしないかなあ、と心配になりますが…
「ヒカルの碁」の世界の中では、「ヒカルの碁」というマンガは連載されていないだけに、裾根を広げていくのは大変かもしれません。でもあれだけ世界的に通用する力がある、見栄えのいい若い棋士たちが育ってきたら、メディアも放っておかないだろうし。(もっとも、原作中で容姿の美しさを他のキャラによって明言されているのは、永夏くらいですが。)
でもそういう形で一般メディアで取り上げられるようになったら、「囲碁を始めたきっかけは?」というような質問にヒカルはどう答えるんでしょうね。
話戻って、囲碁界のこれから…ということについては、以前「棋戦のオープン化」というエピソードが出ていましたが、囲碁界を活性化させるために「国際化」と「オープン化」という話に繋がっていくのかもなあ、と予想しています。
…それにしても天野さんってどこに異動となったんでしょうか…

子供の将来を思ってこそ、不安定な職業には反対する。それが親心というのはわかるんですが、でも今の日本はどの職業についたところで先行きは不透明なんですから、安定性はあってもダラダラ生きてゆくよりも、不安定でも情熱を持って打ち込めることをやる方が幸せなんじゃないかと思いますが… 社くんが家族の理解を勝ち取るために続ける戦いは、そう簡単に終わりそうにないなあ、という気がします。「ヒカルの碁」の場合は、伏線は長引くことが多いですから。
アキラの家は特殊なのでおいとくとしても、ヒカルの家も親は反対はしないものの微妙に理解して貰えないのが歯がゆく思えます。美津子さんはこの日韓戦は見に来てくれるのかなあ…

洋装の行洋先生って、和装の時と比べるとなんだか儚げというか、あの独特の迫力は感じられなくなっちゃうのが不思議ですね。名人にとっての和服というのは、緒方さんにとっての白スーツと同様に(?)「戦闘服」なのかもしれない。
なぜ行洋先生は控え室の方ではなくて大盤解説の部屋にいったんでしょうか。とりあえず観客の様子をみたかったのかな? 相川さんは名人が誰であるかに気がつかなかったようですが、でも観客の誰かでも振りかえればわかって騒ぐでしょうから、ずっとそこで見ていると逆に迷惑になりそうな。

来週はまた取材のために休載だそうです。色々と事情あるのでしょうが、毎週読んでるだけに一週あくだけでも待つのが辛いです。アニメも今週で終わっちゃうし。

コミックス21巻は4/4発売。3巻連続でカラーピンナップやカラーページのオマケがついてましたが、今回は告知がないところをみると何もないのでしょうか。
アニメイトでキャラ碁石ボックスを購入。キャラがかわいい。印刷がハゲるのが怖くて実際は使わずに飾っておくだけになりそうですが…ただ、他のキャラは全員黒・白一個ずつあったのに、永夏だけ黒石しかなくてがっかりでした。

アニメオフィシャルサイトの「コラム対局室」が更新されています。最終回のアフレコにほったさんがきたときの話や、佐為役の千葉さんが意外な役で出演しているなどの話がありました。そっか、千葉さんも、あのときスタジオにきてたんですね。今週の水曜日でアニメも終わり、なんだかしみじみとしてしまいました。


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