日記  今の日記 / 「ヒカルの碁」感想INDEX     …………… 本の感想ページ

【ヒカルの碁 第186局「日本VS韓国(3)」】 03/04/07


今週のダイジェスト。
・大盤解説室に詰めかけた客は、塔矢行洋に気がついてざわめきだした。場を乱さないために、行洋は控え室の方に移動する。
・控え室で皆の歓迎を受けた行洋。行洋は予定より1日遅れて中国から昨夜帰宅したばかりだった。
・倉田に、ヒカルを大将にしたとは思い切ったことをしたな、と言う行洋。行洋はそれをおもしろいと思っていた。昨日のヒカルの対局の棋譜をみてヒカルの力をみとめていたのだ。
・ヒカルと永夏の対局は、ヒカルが序盤の劣勢を少しは挽回したものの、まだ永夏の方が優勢だった。
・アキラと日煥の対局は激しい碁となっていた。日煥に予想以上の力を認める楊海。しかし行洋は、この勝負はアキラの勝ちだと確信していた。なぜなら、アキラはヒカルが永夏に勝つと思っている以上、自分が副将の日煥に負けるわけにはいかないと思っているはずだ、と。
・アキラと日煥の熱い戦いは続いていた。強引な手を打ってくる日煥にアキラも負けじと踏み込みすぎとも思える過激な手を打って、勝負をかけてきた。
・三将対局は、社がちょっと苦しいところらしい。
・ヒカルと永夏の対局はすでに中盤。このままでは自分は不利になると考えたヒカルは、白が薄い中盤をぶった切ろうと勝負にでた。

相川さん、塔矢くんのお父さんが普通の人でないことを知らなかったんですね。北斗杯パンフレットを作成するときに、そういうプロフィールは調べなかったのかなあ。
それにしても、パパはモテモテです。控え室でもみんな嬉しそうに歓迎していたもんなあ。もし、「ヒカルの碁」の世界で登場キャラたち自身による人気投票をしたら、おそらくぶっちぎりで塔矢先生が一位になりそうですね。この世界では一番のアイドルなのでは。

今週は絵のタッチがなんだか劇画調なのに違和感を覚えました。小畑さんの最初の連載作品「サイボーグGちゃん」からすると、もともと小畑さんは北条司風のの絵でしたから、こういう風な絵が本来のタッチなのかもしれませんが。個人的には、もっと14-17巻あたりの繊細なタッチの絵の方が好みなので。

アキラとの対局時には「麗しのメガネ様」になりつつあった陸力が、すっかりただのメガネくんに戻ってしまいました。顔が変わったといえば、今回の日煥も前に登場したときと別人のようです。まあ、これは対局になると顔が変わるということで…

アキラの碁については、前に楊海さんが「棋譜と違って物腰がやわらかい」とアキラの印象について語っていましたし、ヒカルがアキラの碁について「力の強さ」の印象を述べてましたが、なるほど「ケンカ碁」なんですね。アキラの(碁とヒカルに関してだけは)激しい性格からすると、それもよくわかる気がします。
それにしてもパパは、アキラのヒカルへのこだわりがよくわかっているんだなあ、と。息子がヒカルにふりまわされてきた3年半をみてきただけのことはあります。でも、「息子は勝つ気マンマンだから勝つよ」(意訳)というのは、ただの親バカにも見えてしまいますが。それともそう断言できるのは、塔矢アキラという一人の棋士に対する信頼なのか…

三将戦については、「社くんが苦しい」しか情報がなくて、一コマすら描かれず。日中戦でも、中韓戦でもスルーされちゃったし。超石も秀英も好きな私としてはあまりにこれは悲しすぎます。日韓戦が終わるまでに一コマでもいいから、対局している秀英くんを描いてくれないかなあ。

あとは単に萌え話なんですが、楊海さんって「太善」と名前呼び捨てなんですね。というか、韓国チームについては皆名前呼び捨てにしていますが… 韓国ではそういう呼び方が一般的なんでしょうか。前に秀英くんが日本に来ていたときはそうでもなかったんですが。

週刊「少年ジャンプ」では今週から全プレ企画が始まりました。「ヒカルの碁」はパスケースですが、デザインが派手じゃないので、大人でもこっそり使えるのは嬉しいかぎり。応募には商品に応じた切手が必要になりますが、一週でひとつ申し込みができます。

コミックス21巻の感想です。表紙も背表紙も高永夏です。ジャンプで小さな画像をみたときは、あまり睫毛が目立たないなあと思ったんですが、コミックスサイズでみるとやはり睫毛がすごいですね。線も塗りも小畑さんにしてはちょっと粗いのが気になりますが、本屋でこの表紙をみるたびに永夏ファンとしてはなんだか照れくさくなって正視できません。
コミックスの中身は、第168局の「天元」からずれて打ってた碁石は修正されていたけれども、同じ第168局の「突然半そでになるヒカル」は未修正のままでした。あと、第172局の扉絵のヒカルが、ジャンプでは八重歯(?)があってかわいかったんですが、コミックスではそれも修正。
コミックスでまとめて読むと、ジャンプで読んだときには気がつかない部分が見えたりするのがおもしろいです。このあたりの話のポイントは「強さだけが存在の証」なんだなあ、と。この前、昔の自分の感想を読み返したのですが、171局の感想で書いた「表の物語と裏の物語」についての話、今の展開から考えると第172局で佐為の名前が出てきたのは「表と裏の物語が交わるところ」だったんだなあ、と感じました。連載当時は「なんでここまで名前を意図的に出してなかったのに、このときに名前が出てくるんだろう?」と不思議に思っていたのですが。
「やっつけちゃうのに」にしてもそうだけど、ヒカルが佐為の「存在の証」を得るためには、佐為のバトン(というか、扇子?)を受け継いだヒカル自身の力で示すしかないんですよね…
あと、第174局で社くんがヒカルの強さについて、「師匠はおらんて!」と言ってましたが、これは直接ヒカルから話を聞いたんでしょうね。ヒカルが碁をはじめた時期と、師匠が誰かについて知っているのは院生時代からの親しい友達…和谷くんあたりでしょうが、社くんが和谷くんとそういう話をするほど親しくするような時間はあったとは思えませんし。でも、社くんに「師匠は誰やの?」と聞かれて、「いない」と答えたヒカルの気持ちを考えると… ヒカルは、今までもその質問をされるたびに「いない」と答えていたのかな。
そういえば当時、「永夏のキャラってもうひとつよくわからない」と思っていたのが懐かしい気持ちになりました。


HOMEへ / 麻弥へのメール