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【同人誌の原作まんまトレース問題】 01/08/07

昨日「しばらく更新なし」と書いてたのに更新しちゃいました…すみません。

アニオタニュースで知って、あちこち辿ってみました。「CLAMP系同人誌のトレースサークル問題」

あるトレースサークルの検証を元に著作権のあり方について考える
問題検証サイト。比較スキャン画像がアップされています。
「作品」ってなんだろう
模写とコラージュと痛いこと
INFORMATIONの改訂と
上記三つはCLAMPによる今回の問題の公式見解。特に最後のは、著作権ビジネスというのは作者の意向だけではどうにもならない部分があることも窺い知ることができます。
The Battle Watcher ANNEX
今回の経緯が時系列でまとめられています。

CLAMPが同人出身作家ということで同人誌に対して寛容だからまだよかったものの、相手が相手だったら「複製権侵害」でいきなり逮捕されても仕方ない危険なことをやっていた…というのを例のサークルの人は知らなかったんでしょうか。

トレース疑惑、トレース問題というのは定期的にあがってくる話ではありますが、練習のためにこっそりやることなら全然大丈夫なことでも、不特定多数の目に晒される場所でそれをやるのはダメなのは当たり前じゃないかと。まして、金銭が絡むものは。(同人誌はたとえ利益がでなくてもお金をとってる以上、「個人の趣味です」と逃げることはできません)

私は絵をかかないからそのあたりはわからないけども…好きな作品をマネして練習というのは理解できる。でもそれを自分の作品として発表して、楽しいのでしょうか。文章でいえば、人のサイトや本をまるまる書き写して自分のサイトの文章として上げてるようなものでしょ? そこに「自分」というものがあるんでしょうか? 自分の中からでてきたものではないもので誉められても嬉しいんでしょうか? …いや、これについてはとにかく「ちやほやされること」自体を目的としている人たちもいるんだろうなあとは思えるようにはなったんですが(参考【取説:ホームページ編】)どうしてもしっくりいかないものが残ります。

少し話がかわって。
CLAMPの場合は自分そっくり絵のエロパロも特に問題にはしてないようですが、これは一般的にはちょっと危険なことなんですよね…原作そっくり絵は「複製権の侵害」と判定される可能性が高いです。過去の「ピカチュウ同人誌事件」はまさにこれでしょっぴかれたのですから。(スポーツ新聞に載ってた同人誌がくだんの作者のものだとすれば、あれは複製権侵害になるだろうと私も思いました)
たしか同人誌関連で裁判や逮捕に繋がったことでは、全部「複製権の侵害」であって、「翻案」でひっかかったものは私の記憶ではないはず。今の段階ではそれで著作権侵害を立証するのは難しいでしょう。
原作者や権利団体が同人誌に理解あるところならいざしらず、あまり理解のなさそうなところでしたら、気をつけた方がいいんじゃないかなあ。


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