「ユート」(原作/ほったゆみ 漫画/河野慶)の連載がいよいよ始まりました。
連載が始まるということを聞いたときから期待と不安で落ち着かない日々を過ごしていましたが、実際に「ユート」を読んでほっとしました。よかった、十分におもしろかったです。
テクニカルに作られているのにそれを感じさせない、自然で滑らかなネームの流れ、さすがほったさん。設定に派手さはなくても、エピソードの組み立てや魅せ方次第で、魅力的な物語を編み出すことはできるのだというのがよくわかります。
河野さんの作画は、どんな絵を描く人かよく知らなかっただけにかなり不安でしたが、かわいらしい親しみある絵柄でいい感じで安心しました。
つい今日だけで、7,8回は読み返してしまいました。そういうのはジャンプ掲載作品では久しぶりかも。
今、各地で話題の「おおきく振りかぶって」(アフタヌーン KC/ひぐち アサ)、私も好きな作品ですが、最初に読んだときにおもしろいと思う反面、ちょっと悔しい思いもしました。なぜ今のジャンプではこういう感じの「一つずつ積み上げていく楽しさやドキドキ」をちゃんと描いてくれる作品が少ないのだろう…と。
今のジャンプって能力バトル全盛ですが、子供たちが読む雑誌だからこそ、足に地がついた努力を見せてくれる作品がもっとあればいいのにと思っていました。だから、ほったさんがジャンプでスポーツもので新連載と聞いたときには、そんな作品であればいいなあ、と思ってたのですが…
まだ始まったばかりで、物語の方向がどちらにいくはわかりませんが、ほったさんであれば、きっとひたむきに頑張る少年たちを真正面から描いてくれるのではないかと期待しています。
時間があれば、ちゃんとした感想を書きたいのですが… 今週中にはなんとかなるかなあ。
2/14(月)発売のジャンプ11号より、ほったさんの新連載が始まります。
原作/ほったゆみ 漫画/河野慶「ユート」。スピードスケートの頂点を目指す少年の話だそうです。
河野慶さんは、今回が初連載となるようです。予告カットだけではなんともいえませんが、河野さんの他のイラストをみたところ、絵はうまそう。
「スピードスケート」とは、前作の「碁」に続いて有名な先行作品が思い浮かばないジャンルですね。日本人選手のオリンピック活躍で、スピードスケートをみたことない日本人はいないだろうけれども、でも競技のおもしろみまで知っている人は少なそうな、あまり馴染みのない題材でもあります。
そこをほったさんがどう料理してくれるのか、楽しみです。
少年マンガらしい、熱さに溢れた作品になってくれるといいのですが。
でも、好きすぎる作家さんの長編二作目を待つのは、楽しみな反面、不安も大きいわけで…
特に一作目と二作目で傾向が違うと、一作目では気にならなかった作者の欠点が目に付いて、がっかりしたこともありましたから。ただ、ほったさんはテクニカルに話を作れる作家さんだから、そういうことにはならないとは思いますが…
でも、期待しすぎた反動でがっかりきたら嫌だから、来週を待ち焦がれるのではなく、自然な気持ちで読みたいなあ…とは思うものの。連載が始まると知ったときに、心臓バクバクしちゃって、落ち着かなくてあちこちウロウロしてしまったほど、待ち焦がれていた作家さんの新連載だけに、難しいです…
そうそう、親切心で発売前にあらすじ等を教えてくれる方がいらっしゃいますが、私としてはなるべく先入観なしで作品を楽しみたいので、「ユート」の第一話についての感想等をメールやメールフォームで送付する場合は、2/14の午前9時以降でお願いします。
一話を読んで気に入ったら、「ヒカルの碁」のときのように毎週感想を書くかも…