2010年5月8日
1. 序
私は暑がりな上に冷房に弱い。夏もピークを迎え、どこに行っても冷房がギンギンに効いている頃になると、ある程度は
体が慣れてくるのだが、それでも毎年、冷房が稼働し始める頃は具合が悪くなる。
5月7日、その日、外は暑かった。なので、部屋で冷房をかけていた。勿論、結構高めの設定温度で。
しかし、それでも夜10時頃には吐き気を催した。
「これはいかん、外に出なくては!」
という事で、不意に外に出る事にした。
ただ出るだけでは面白く無いので、手元のコンデジの性能を調べる事にした。
2. 概要
大型連休に西に行くのに合わせて、新しいコンデジを買った。新しいコンデジには何かと新しい機能がついていたのだ。
夜景モードとか、夕焼けモードとか。
中でも気になったのが「ベストショット」というモードの中にあった「HSライティング」なるもの。
カメラは基本的に明暗の差が激しい被写体は苦手だ。暗い所を撮ろうとすると明るい所が真っ白になり、
明るい所を撮ろうとすると暗い所が真っ黒になる。それを克服しようというもので、露出(簡単に言うと、
撮影する時の明るさ)を変えた複数の写真を撮影し、それをカメラ内部で合成して、明る所も暗い所も写っている
写真を作り出そう、というもの。
カメラのこの辺の話に詳しい人なら、コンデジでダイナミックレンジを広げようという試みだと書けば分かり易い
かもしれない(きっとそういう事だと私は思っている)。
もしこのモードで、綺麗に撮れるのなら、一眼ではなくコンデジを持ち歩けば十分かもしれないという理由と、
どれくらいの性能なのか使ってみたいという2つの理由からの実験だ。
3. 調査対象
今回使ったコンデジは手元にある2台。
●SANYO Xacti DSC-S1 320万画素 モードもへったくれもない。2005年頃購入 当時としてはほぼ最新
●Casio EX-FH100 1000万画素(撮影は約900万画素) 2010年4月発売
この2台だけ持って行くのもなんなので、いつものデジタル一眼レフカメラも持って行った。
一眼と遜色無い写真が撮れたら、もうコンデジでいいじゃん、という事だ。
DSC-S1の前面。 ファインダーがあるのが古さを感じさせる。 電源は単三電池なので結構厚い。 |
DSC-S1の背面。 液晶の小ささが古さを物語っている。 |
EX-FH100の前面。 薄いのもそうだが、フラッシュが小さくなっている。 勿論、ファインダーなんて無い |
EX-FH100の背面。 何よりも液晶がデカイ。 ボタンの数はあまり違いがない。 |
4. 被写体
最大の問題とも言える被写体である。夜なので夜景にならざるを得ないが、明暗の差が大きくあるもの・・・。
もうそうなると、1つしか思い浮かばない。
ここ最近、機会を見付けては夜に撮影に行っている物。そう、
ジャンクションだ。
・・・無駄にフォントを強調してみた。
まぁ、なんだ。世間に認知されつつある、「工場萌え」に続くべく、今は色々な人が、各地で細々と活動している
高速道路のジャンクションを地上や高い所から見ようというもの。決してジャンクションを走るものではない。
曲線美というか造形美というか、それにハマれるかどうかは人によると思うが(むしろ、ハマる人の方が少ないかも)、
私はもうすっかり曲線美の虜になっている。これまでも首都高のジャンクションをいくつか撮っている。
首都圏の人以外はさっぱり分からないかもしれないが、とりあえず写真を載せておこうと思う。クリックすると
別窓で無意味なほど大きい写真が出ます。
今になって改めて見ると、色々と課題が見付かるな。時期的に一番最後に撮った有明が一番マトモな気がする。
もっとしっかりした写真が撮れるように頑張ります。
いやいや、そういう問題じゃない。コンデジをぶら下げて撮りに行ったという話だ。
5. 撮影条件
撮影条件としては、全て三脚に固定して行っている。