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法律の名前なら無限に作れる!と思ってた
法律の名前なら無限に作れる!と思ってた
2022年5月5日
1. テキスト生成再び
今年の年始に「
『なろう系小説』のタイトルなら無限に作れる!と思ってた」で撃沈している。
今回はそれのリベンジだ。もっとコーパスの語彙数を減らせば学習にかかる時間も少ないし、とんでもない文字列が出てくることも無いのではないか、
という話だ。
そんなわけで選んだのが日本の法律。Wikipediaで「日本の法律一覧」を検索し、そこにある法律名を学習させて新しい法律名を生成させよう、
ということだ。法律と言っても日本国憲法が入っていたりする。またリスト中にある廃止や施行停止中、実質失効の法律は除外した。
2. コーパスサイズとモデル
さすがに法律の名前で単語に分かち書きするのはあんまりかなと思い、文字ごとに区切って学習させることにした。その結果、
- 法律数:453
- コーパスの長さ:5406(法律名の区切りのフラグを含む)
- ユニークな文字:742(法律名の区切りのフラグを含む)
となった。
この次は分かる人だけ分かってもらえばいい。
今回は単語を100次元、もしくは200次元のベクトルに変換し、モデルとしてはLSTMとGRUの両方で試してみた。両者の違いは
あまり感じられなかったが。。。
3 結果
さっさと結果を発表してしまおう。法律名は数も少ないので、書き出しは与えずにランダムに法律名を生成してもらった。
それぞれのモデルでの結果を列挙しよう。
LSTM 100次元 |
- 米穀の補償保等に児童買春防止法
- 海難カー等に関係る法の回路運営業法
- 警体障害者契約に関する差押禁止法
- 令
- 年齢計検査院法律
- 民の準法
- 測量法制局法
- 歯科技術士法
- 利用の使用品品類の移植物質を含有効な機関する行政不動に際して実現する法
- 行政法
- 国の整備法
- 計量法
- 食品品の取締法
- 公害に関税暫定措置法
- 地教育児又はり人法
- 戦時民法律
- 実用しての移植物の均等協力攻撃事訴訟事業費事訴訟事業・農薬剤取締法律
- 弁理士及び海上災害行政組織法
- 国税通貨幣類の日本台帳法
- 臓器の防組合平和共同対処罰に関する法
- 未成推進法
- 行法
- 船員の確保険労働続の整備法
- 配偶者福祉士法律
- 投資金規制に関する法人税特例に関する衛生活用地方教育の保安全特別措置法等の確保等及模造取締行法律
- 遺言のための規制局法
- 配偶者契約及び精神喪失物品等に関する民事特定非営に関ス保健康に関する国の準法
- 高齢の適正化における差別の禁止法
- 船業務の損害紛争防止及び電波法
- 文化対策の措置に関する法律
- 意欲の日常生法
- 特別措置法人情報の参加する法
- 鉄道路交通ス行政法廃止等に関する法
- 国事態等及び投資法律
- 更生保有者助成年検査技師等に関する措置法
- 建築士法
- 電気通信用計法
- 医療法
- 火薬師助犬法
- 採取法
- 学校に関税法
- 建物取締法律
- 配偶者等に関する国際平和と独立学療法律
- 行法律
- 財政法
- 中小型船業法
- 税通訳案法
- 国の定法律
- 国歌に関する法
- 決裁判外紛争解消防止法律
|
「行政法」はありそうだけど、総称であり今回のコーパスには入っていない。「計量法」「建築士法」は実在する。「歯科技術士法」はありそうでない。
「歯科技工士法」がある。「採取法」は「砂利採取法」、「国歌に関する法律」は「国旗及び国歌に関する法律」の後ろだけ抜かれたもの。
「火薬師助犬法」はちょっと笑った。「配偶者福祉士」が誕生したし、「学校に関税法」学校に関税がかけられることになったし、
「遺言のための規制局法」で遺言に規制がかけられそうになっている。
LSTM 200次元 |
- 砂災害者契約による法施行政書士法
- 地球温暖化に関する法
- 旅券等に関する法
- 船舶安全法律
- 公害者の方に関する法
- 使用計士及び発信託法
- 労務士法律
- 刑事態等に関する法務大学校図る法
- 裁判官分限及び債権等処罰ニ関する法律
- 浄化に際しての規制限責任ニ関する法
- 関ス消費税定措置に関する法
- 地方公害者の品管理の退位等に関する法
- 公務局法
- 国会社会計量法
- 政法
- 船舶の適正化に関する法
- 行政改良増殖法
- 船舶法人等の確保等におそれる法
- 海賊行為の参画社会福祉法律
- 職選挙法律
- 抵当等の措置に関する行われの支援による法
- クタートーボーター等における民事態及模造物責任事業法
- 技法
- 個人の譲渡の雇用途への回路運送法
- 船員処遇の適正化学校教育行為等に関する法律
- 自衛隊法
- 毒物の改良増進法
- 遊漁船舶検査法
- 社団法
- 特別措置に関する法
- 液化の制及び観察審査活動車運営業法律
- 臨時措置法
- 児童ポツダム命令和と独立行法
- 半導体障害行官国及び製造カート競馬法
- 旧軍港市場等に関する法律
- 地方財保及び電気汚濁損害防止法
- 砂利用の取法
- 公益社法
- 死傷される法
- 被害者等に関する法
- 一性同参画法律
- 年齢の保全衛生活及び日常生的な利等の土地方自動等及び社法
- 鉱山保護法
- 死傷させる法
- 大な協力攻撃事態に関の適正なえ方公務教育法
- マング業法
- 民事裁判手続法
- 旅費、医師法
- 貸金等に関するための処に児童買春防止等製造変造物質保護事保険法
- 電気事補助犬法
|
「自衛隊法」は実在する。「社団法」は「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」から
一部が抜かれたもの。「鉱山保護法」はありそうでなく「鉱山保安法」がある。「民事裁判手続法」もありそうでない。「死傷される法」って何だよ。
古い法律も入っているので「ニ関する法律」ができてしまった。
GRU 100次元 |
- 物質表示に関する法
- 警察法
- 犯罪ニ於テ流通貨及び派遣労働関係る法律
- 政書士法
- 公害者の円滑化対処罰ニ関する法
- 水法
- 土砂防止法
- 消費事業・農薬剤取扱いじめの防止法律
- 独立学校教育法
- 個人の適用の職員に関する法律
- 武器等及び精神喪失自然環境基本法
- 行為の海洋汚濁損害者の支援する法
- いて我が国軍隊法
- 公務員法
- 情報の補助産等に関する協力攻撃事態に関する法
- 工事態に関する法の損害犯罪被害紛争解決裁判官職員の登記等に関する特例法律
- 武力攻撃事業法律
- 文化対する法律
- 景観法
- 核原子署名及び取締罰に関する法人の処分所法
- 扶養義肢装具の損害者の平和と独立危機会社会福祉法
- 少年者等の規制及び作権等の処罰に関する法律
- 化及び原子承諾通事の取締法
- 化の保障害賠償責任の規制に関する法人及び取締法
- 日常生活保及び原子消の保有等に関する法律
- 港市場法
- 借地家庭用等に関する法
- 租税法
- 母体集積回路の歳費税法
- 更生活用品の確保護法律
- 医療法律
- 請願法
- 国土壌の確立大な他害者の高圧ガスル法
- 障害者飲酒禁止法
- 地球温暖化のための盗撮の平和及び運営の利用の支払の促進における法
- 心神喪失等の確保等に関する法人ノ防止等に関する法
- 砂災区域等による強取引の暴力攻撃事態により人の禁止法
- 暴力団法制損害者の環境教育行為の円滑化の準法
- 国会議院法士法
- 自然環境影響評価法
- 食品品の誇り金の盗難民認会社団法
- 国民事補償責任意後見登記担保等に関する法
- アイクセス行う師法
- 労務の適用水質汚染防止及び振替に関する通安法等に関する法
- 日本法
- 港湾運転に関する法の公害者派遣労働基本法
- 偽造取等の規制法
- 教育公益財団法
- 新用等基本国憲法
- 職員の定措置法
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「警察法」「景観法」「請願法」は実在する。「租税法」「公務員法」はありそうでなく「租税特別措置法」「国歌公務員法」「地方公務員法」がある。
「物質表示に関する法」もありそうでない。似た法律もない。「日本法」というすごい法律が生まれたのと同時に「障害者飲酒禁止法」という差別を助長
するような法律も生まれてしまった。「武力攻撃事業法律」で武力攻撃が事業化された世界線が生まれた。
GRU 200次元 |
- 弁護等に関する法
- 検査法
- 生関する諸外国民法
- 地球温暖化槽法律
- 中立大臣の規制に関する法試験法
- 住民の規制限法律
- 獣の使用法
- 栄養士法
- 所有効性障法
- 飼料・農業法
- 未成年院法律
- 武力攻撃事件手続法律
- 絶滅の保する法
- 供給及び精神保存に関スル法
- 性及び作権限等に際平和とする野に関する法
- 新用地の有する法律
- 商法
- 犯罪被害者負担法
- 後見登録等に関する法
- 天皇室典範特別定率法律
- 鉄道法律
- 障法律
- 児童ポツサード等の麻薬類及び公務提供託法人法律
- 振興におけるための安定法
- 障害賠償保に関する法
- 電子組合法
- 行為の公務員における法
- 廃止等に係調整法律
- 環境教育の防止及び環境の措置法人に関する法
- 情報の発信事補償等及び価統制令
- 船舶法
- 高齢計算ニ関する法
- 放送事手続法
- 自然公認会社会福祉士法
- 武力団法
- 消費、きゆう労働基本法
- 労働基本法
- 刑事補償保護等に関税法
- 独立危機製場等についての下鉄道営業・農業法
- 障害犯等に関する不当法律
- 公益の新幹線鉄道整復師法
- 倉庫法
- 地方教育の法律
- 未成年院法
- 雇用法
- 行為等及の促進に関するための人の特例等に関する法
- 消費者派遣労務局法
- 高齢者からの管理及び管理の意後見契約に関する法
- 歯科技会社に関係る法律
- 診療法律
|
「栄養士法」「船舶法」は実在する。「雇用法」「検査法」はありそうでない。「労働基本法」は「労働基準法」が最も近いが実在しない。
「倉庫法」は「倉庫業法」がある。「電子組合法」は今後できるのでは?という感じ。「獣の使用法」は法律ではなく、平文と言っていい気がする。
「公益の新幹線鉄道整復師法」で新幹線鉄道整復師という職業が誕生した。
4 総評
それぞれの人によって刺さる文言は違うだろうからあまり細かいことは書かないが、なかなか面白い結果だったと思う。
とんでもない文字列も出てくるが、同時にそれっぽいものも出てくるので面白い結果だ。もちろん、スクリプトを走らせる度に違う結果が得られるので
今回得られたものも再び出せるかと言われると困る。結果は一期一会なのだ。
「火薬師助犬法」「電気事補助犬法」という名称が生成されていたが、このように動物が活躍していそうな法律名は光景を想像するとちょっと面白い。
前回の結果と比較して、やはり語彙数を減らすことに意味はありそうな感触を得た。
お手軽にここで終わるつもりだったのだが、実はもう少し続く。
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