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狂え!スケール感

2015年05月04日


3. 非典型例

この手の写真加工のサイトを見ると真っ先に書かれている事がある。

元写真は上から見下ろした物を選ぶ

という内容の事が。
当然、ミニチュアを想定しているので、ミニチュア見下ろす物という先入観があるために、ミニチュアとしては
認知しにくくなる、というのがその理由だ。
前のページの写真が基本的に見下ろす形になっているのはそのためだ。

だが、実際にはそれほどでもないようなのだ。


奈良の大仏を見上げる形で。

学会で奈良に行った時に撮影した大仏の写真を加工してみたのだけど、意外とミニチュアっぽく見える。
つまり、見上げる形でも加工のやりようによってはどうにかなるらしいのだ。


4. 難しい例

ここから先は、色々と試行錯誤してみたものの、なかなか上手く決まってきれなかった写真になる。

タイミングによってはミニチュアっぽく見えるかもしれないが、私にはそのタイミングが訪れなかった。


富岡製糸場にあった建物の1つ。


小田原城を見上げる形で。


石垣空港。

石垣空港はこの時の物で、 今は新しい空港に移転してしまっている。


5. 多分のまとめ

ここまでやってみて分かってきたルールのようなもの。

写真加工の肝はピントが合っている範囲を極めて小さくする事にあるのだが、石垣空港の例は滑走路が近くになるが、
遠くの物が空だけになり、ピントが合っていない風にボカシてみても効果が得られず、それっぽく見えないらしいのだ。
(写真右側の遠くの物をぼかしてたけどダメだった)。

小田原城は見せたい物(城そのもの)と距離が大きく違うものがあまり写っていないのが問題。上半分が空なのもそうだが
城よりも距離が近いものが石垣と手前の植え込みくらいしかないのでダメっぽいのだ。十分に写っている、全体に何かが
写っていると良いというのはそういう事。

ピントの合う、合わないはレンズの方の設定が一定であれば距離で決まる。見せたい物の奥行きが大きい場合、
それら全てにピントが合うので、どうしてもミニチュアっぽくならないのだ。富岡製糸場の例はそれ。
ピントの合う範囲の形まで含めて色々と変えてみたのだけどダメなものはダメだった。


とまぁ、ここまで分かったのは後になってからであって、写真を撮りに行った当初はそこまで考えていなかったのだった・・・。


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