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【心の距離。】 99/9/21

作家・妹尾ゆふ子さんのうさぎ屋本舗の「店主近況」の「適度に遠く」は作家さんサイドからの「作家と読者の距離」のお話です。たしかにメールは手紙よりも気楽に出せる分だけ心理的な障壁が低いから、心の距離も近いんだと勘違いしちゃうことってあるんですよね。
私も広い川を挟んでボールを投げ合っているような、そんなゆるやかなコミュニケーションを何名かの作家さんととっていたりします。ジャニーズファンで「みーはー」の頃から私のページをみてくださってた方もいるし、感想ページを検索してたどりついたという方もいました。「ファンの一人」としてだけじゃなくて、ちゃんと私を個別認識してくださってるというのはなんだかくすぐったいような、嬉しい感じがします。でもまあ、相手が好きな作家さんだと、やはり私にとっては遠い方ですから、「もっと友達になりたい!!」という気持ちにはあんまりならないですね。1ファンとして、「心身共に健康で新作をバリバリ書いてほしい」とだけ望みます。作家さんの人格にはあんまり興味がなくて、人間的にちょっと…な方であっても素敵な作品を書いてもらえたらそれでいいというか。

ただこれがWebの作者さんだとそこまで割り切れないんですよね。特に相手の日記や掲示板とかの発言をみてたら、その人の考え方やプライベートな情報まで色々と知ってしまうじゃないですか。もう他人とは思えないんですよ。…その心理が高じるとネットストーカーになっちゃいそうで怖いですよね。こっちは向こうのことを知ってても、向こうはそうとは限らない、というのを頭に入れておいて、気持ちの距離を保っておかないと。

それで。ホームページを持っていてよかったなあと思うのが、私を個別認識してもらいやすいということでしょうか。ページを読んでもらったら、どういうものが好きで…とかわかってもらえますし。
こっちが「リンクお願い」メールを出したら、「実はずっと読んでました」とかメールをいただくこともあるんですけど、そういうときって両思いになったみたいでなんだか嬉しい。

前にちょっと書いたんですが、すごく惚れてしまったWeb上のあるショートストーリーの作者の方のこと。結局、メールを出しまして、今は週に一度程度メールのやりとりをやってます。チャットで会ったり、ICQの番号も教えてもらったし、一回直接お会いしたことあるし、少なくとも「知り合い」レベルには昇格できたみたいで。こっちは単なるファンなんで、メールがくるたびに舞い上がってしまうんですが、すぐにでも返事をかきたいのをグッと我慢して、数日置いて返事を書いたり。…一回こっきりのメールだったら返信はすぐの方がいいんでしょうが、気長にメール交換するのであれば、返事がすぐに返ってくるのってなんだか気持ちの負担が大きくなるんじゃないかなあと思いまして。
でもこういうメールのやりとりをすると、初心に戻るというか。初めてネットをやった頃、どきどきしながらメールの返事や発言へのレスを待ってたときの気持ちを思い出します。「みーはー」やってた頃はそういうのに鈍感になってしまったから、メールへの返事もロクにしなかったし…私に初めてメールを出した人もいたんだし、もうすこしちゃんとした対応をしておけばよかったなあ、と反省。今はあの頃に比べるとかなり余裕があるから、返事もかけますので、お気楽にメールをどうぞ。


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