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【ヒカルの碁 第169局「期待を背に!!」】 02/10/28


今週のダイジェスト。
・久しぶりに道玄坂に顔を出したヒカルはオジさんたちに大歓迎された。
・日本棋院出版部では、編集長が小瀬村に、塔矢行洋が中国リーグ第三戦で北京チームの一員として出場するのでその取材に中国のシンセンに行けという。しかし小瀬村は年休で韓国に行く(ついでに北斗杯出場選手のコメントをとってくる)ので、別の人間が行くことに。
・塔矢行洋は拘束のないフリーの碁打ちになって、出れる棋戦にでている様子。そんな塔矢行洋に出場してほしければ、日本の名人戦も規制をすべて取っ払って、誰でも出れるようにすればいい、と編集長が言う。
・塔矢家の食卓。名人について明子も中国に行く。日本に一人残るアキラを心配する明子だが、アキラは自分ひとりでも大丈夫だと答えた。
・北斗杯までには日本に戻るという行洋に、明子は見に行くのではなくて自分が出たいんでしょ?とからかう。北斗杯に出るものとはいずれどこかで戦うことになる、と答える行洋。
・ヒカルが帰宅したときに和谷から電話。北斗杯、秀英の参加を知って喜ぶヒカル。和谷の部屋で行なわれる研究会で定期的にリーグ戦を始めるが、ヒカルも和谷に誘われて参加することに。和谷は研究会には越智を誘った。伊角の誘いで門脇も加わる。リーグ戦の参加者は、伊角・中山・冴木・本田・越智・門脇・ヒカル・和谷。
・ヒカルに、和谷は「北斗杯ガンバレよ」と言い、ヒカルも力強く答えた。

今回はジャンプの表紙も「ヒカルの碁」でした。紅葉をバックにヒカル、社くん、アキラの三人。扉絵もこの3人です。それにしても社くん、ガタイがいいなあ… 身長、いくつあるんだろ? この社くんは両方ともやんちゃ…というよりはヤンキーぽいですが、どうももうひとつ社くんというキャラがわかりにくかったりします。勝負がかかるとムキになるけれども、普段は物静かな子なのかなあと思っていたので。

今回もツナギですね。今回の話は、北斗杯に寄せる皆の期待と少しずつ動いていく世界の話ですが、ほのぼのしてて好きです。道玄坂に行って皆に歓迎されるヒカルというのは見たいシーンでしたし。ヒカルも先週の話もそうですが、ピリピリしてた部分が落ちついて、昔の佐為が消える前に戻った感じがして。
今回の話からすると、北斗杯の開催は東京なんでしょうね。それなら元葉瀬中囲碁部の面々も観戦にきてくれないかなあ。大盤解説もあるようですし。
それにしても河合さん、本当に嬉しそうで微笑ましいです。それと碁会所のおかみさんも何気にいいですねぇ。目の前のことに一喜一憂せずにどっしりと見守ってくれてる感じで。
ヒカル、なんだかんだいってアキラの碁会所で冷たい扱いされていることに不満があったのね。道玄坂でもアキラはスター扱いでしょうが、あそこの人たちはもしアキラとヒカルが対局することがあればヒカルの方を応援してくれるんじゃないかなあ。

日本棋院出版部の話、メガネのお兄さんがカッコよくて素敵だなあ…というのはおいといて、天野さんって一体どこに行ったんでしょうか? 個人的にはてっきり塔矢元名人絡みで中国に飛ばされたのかと思ってたんですが、そうではないんですよね… それにしても、先週に引き続き、フリーの碁打ちになったことで活動範囲を広げた塔矢行洋。今後は彼を中心に囲碁界が動き、いずれは編集長のいう通りに参加制限を全部取っ払った棋戦が日本でも行なわれるかも。もしくはネット上であれば、距離も関係ないしね。物語の最後に行きつくところがそのあたりかもしれないなあ、という気がしました。

そして塔矢家の食卓… なんだか浮世離れしているなあ… アキラの部屋も広い割には物がありませんが、食卓もそうなんですねぇ。それにしてもアキラって母親の前では妙に子供っぽくなるんですね。芦原さんは料理が上手なのか〜。そっか、エプロン姿も似合いそうだもんなあ。
しかし、デパートの外商部って… 金持ちだ。さすがに現役時代は年収が億あった名人だけあります。それなら外商部の方も、息子さんにもっと似合う服を明子さんに薦めてやってほしかったものであります… でも塔矢家は金銭感覚はしっかりしてそうだし、外商部との付き合いといっても名人としての体面を保つための色々な買い物関係なんでしょうね。名人ともなれば各界のお偉いさんとの付き合いや贈り物のやりとりなどもあるでしょうし。
明子さんは碁バカな部分も含めて夫が好きなんだなあ、としみじみ。こういう方でないと名人の奥さんというのはつとまらないのかもしれません。それにしても、明子さんっていくつのときにアキラを生んだのでしょうか。若いですよねぇ…

さて、ヒカルの家。ヒカル母はまたしても若返って痩せてキレイになってました。一瞬誰かと思いましたよ… これでは母親というよりお姉さんですがな。
越智くんに負けたことで、自分の弱い部分を自覚した和谷くんがとった強化策は、若手が切磋琢磨できる場を自分で作るという道でした。それがほったさんの答えなんですね。全く予想してませんでしたが、打たれてみると「なるほど」と納得の一手です。
sai vs toya koyo 戦の時から気になっていたことのひとつが、なぜ和谷くんが「なんちゃって一人暮らし」(←家事はロクに自分でしてないみたいなので)をするというエピソードがあるんだ?ということでした。なるほど、それは、何時でも若手たちが自由に出入りできる場所を、和谷くんが先導して作るというためだったんですね。家族と一緒に暮らしていれば、来る方も気を使うし。
いつもの仲良しメンバー(中山さんは和谷くんが若獅子戦で対局して負けた相手で、アキラの1年前の合格者ですね)だけではなく、越智くんにも声をかけましたか。あの越智くんの意気込みをみて和谷くんも越智くんを認めて仲間に入れてくれるようになったんだなあ… 越智くんにとってもいい方向に向っているようでよかったです。越智くん、友達少なそうですから。
…でもアキラは? さすがに和谷くんもアキラには声をかけ辛かったのか、と一瞬思いましたが、それはヒカルに仲介してもらえば済む話ですし。森下先生の手前、塔矢門下生とは付き合えないと思ったのかな。それともアキラさんはタイトル戦のスケジュールがめいっぱいですから、参加できないだろうと気遣ったのでしょうか?


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