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【アニメ ヒカルの碁 第9局「目障りな奴!」】 01/12/09

第九局「目障りな奴!」
海王注囲碁部。伊藤がアキラを現在使われていない囲碁部の控え室に連れてゆき、そこの片づけをするようにいいつける。アキラは古い囲碁の本を読みながら、ヒカルのことを思い出す。ヒカルの定石は妙に古いところがあった。しかし彼をしのぐには並の力ではダメだ。新しい定石を産み出すほどの…
伊藤はアキラに片付けをしながら一局打てという。目隠し碁をさせるつもりだった。囲碁は盤面が広く、将棋と違ってプロでも目隠し碁は難しい。そういうアキラに伊藤は挑発する。「最強だとでも言われたいなのか?」と。その言葉に、アキラは「最強なら目隠し碁でも打てると?」と闘志に火がついた。そして目隠し碁が始まった。
廊下では小島と奥村がニヤニヤしながら、アキラが無様な姿を晒すのを楽しみにしていた。しかし控え室に踏み込んだ小島がみたのは、普通の手数の半分以下でやられた伊藤の姿だった。互戦では勝負にならない。伊藤はアキラに小島と奥村二人を相手に、アキラに目隠し碁を強要する。「囲碁部を出ていけよ!!目障りだ!!」という伊藤の言葉にアキラもムキになって勝負を受けることになった。
最初は順調に進んでいた対局だったが、アキラは次第にへたくそな奥村相手への一手が遅れだす。伊藤はなぜアキラが奥村相手に苦戦しているかわかった。囲碁の一手一手にはちゃんとした意味があり、上級者が棋譜を覚えることができるのは「意味」があるからなのだ。奥村はアキラでは思いもつかないヘボな手を打つために、逆に記憶がブレてしまうのだ。ついにアキラは奥村が打った一手の上にも打とうとしてしまう。ほくそえむ伊藤と、苦しむアキラ。
そのとき、日高がアキラを探して部屋に入ってきた。日高はそこで行なわれていたイジメに気がつき、怒りを顕わにする。日高はアキラも諭し、アキラは改めてふたりと向かい合って対局を続けることにした。
一方、葉瀬中。ヒカルが碁の打てる奴をみつけたと連れてきたのは、体操着姿の少女・金子。少し嫉妬を顕わにするあかり。筒井はヒカルに団体戦は男女別だから女の子を連れてきても試合には出られないことをヒカルに教える。あともうひとり男子部員を入れないと団体戦には出れないが…
海王中。夕暮れ、校門のところで囲碁部部長の岸本がアキラを呼びとめた。伊藤たちが退部届を出したという。なぜアキラほどの人間が囲碁部にいるのか、岸本は問い詰める。あまりにも力が違い過ぎるアキラが海王中囲碁部にいるのは百害あって一利なしだ、と岸本は言った。しかし、アキラはそれでも引き下がらない。ヒカルが自分との対局を拒み、囲碁部の試合にでるというから、自分も囲碁部に入って団体戦にでるしか、ヒカルと対局はできない。アキラは岸本に告げる、彼と互角に対局できるのは自分しかいないのだ、と。


岸本部長をみて「…手塚部長?」と思った方は山のよーにいると思いますが、原作においては岸本くんの方が手塚部長よりも早くに登場してますので。というか、「テニスの王子様」で手塚部長が出てきたときに、「おお、岸本部長が出稼ぎ!!」と思ったものでした。

今回は海王中囲碁部でのアキライジメの話でしたが…でもアキラって、自分がひとり浮いてたり、ああやって敵意を向けられるのって全く気にしてなさそうな。今回の受けてたった件にしても、ヒカルへの対抗心を刺激されてのことですし。
邪推をするなら、アキラにとってはそういう浮いた状態でいるのが「普通」のことだったのかも。小さい頃から名人の手で囲碁の手ほどきを受け、名人の門下生たちや碁会所のオジさんたちのような大人に囲まれて育ってきただけに、同世代の子供たちとは話があわなさそうだし。加賀くんの回想シーンからしても、アキラにとってはたんに興味が持てない、好きでも嫌いでもない、「どっちでもいい」だったのかなあ。ヒカルに会うまでは。
だからこそ、初めて「自分以上の存在かもしれない」と思えたヒカルにあれだけ執着するわけで。ただ、同世代の子との交流経験が浅いから、どういう距離をとったらいいかわからなくて、勢い余って「ストーカー」になるしかなくて。
ヒカルはというと、アキラが見てるのは自分ではなく「佐為」だと思ってるだけに、アキラを正面から受け止めることができないんですよね。そのふたりのすれ違いがどう物語に影響を与えてゆくか?を考えなから先のことを予想すると面白いですよ。

さて、来週はいよいよ三谷くんの登場!! 楽しみです。


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