第十局「三人目のメンバー」
大会に向けて3人目の部員をほしがったヒカルは、囲碁部のポスターを新しく貼る。その詰碁のポスターに正解がかかれていた。誰が描いたかをあかりはみていた。三組の三谷という子だった。
筒井とヒカルは碁石を洗いながら大会のことを話していた。筒井がいうには、アキラは大会にはでてこないだろうという。日本棋院には「院生」と呼ばれるプロの予備軍がいて、かれらは修行中の身であるために大会にはでないのだという。実はアキラは院生ではない。アキラにとっては院生すらヌルいんだろう、そんなアキラが囲碁部の大会にでるとは思えない…と。
放課後、帰りがけにラーメンを食べに入ったヒカルは、近くの碁会所に強い中学生がいるという話を聞く。興味を持ったヒカルがその碁会所にいったところ、細身の少年が大人相手に打っていた。その少年の対局をみていた佐為は、彼が整地をごまかしていたのをみつけた。その少年は帰っていった。彼は賭碁で結構稼いでいるらしい。その彼こそが三谷だった。
翌日、ヒカルは学校で三谷に声をかけたが三谷は断った。囲碁部では金にならないからという。ズルしてただろ?というヒカルに「目はいいんだ」というだけで悪びれない三谷。それでも無理矢理ヒカルは三谷を囲碁部に連れていく。そして筒井と三谷で一局打つことになった。佐為がみたところ、三谷は素直ないい手を打つ。しかしなぜズルをするのか。「一局を汚してまで得る価値などこの世にはありはしないのに…」
自分の盤面しかみてない筒井を尻目に、三谷は石を打つ音だけをさせて、筒井に二石連続で打たせて、負けさせてしまう。三谷はそのまま帰っていった。三谷がズルしていたことをきいて、筒井は大会でも三谷がズルするんじゃないかと三谷の入部には乗り気ではなかった。大会に出たいヒカルは、三谷にズルをやめさせて、一緒に大会にでたいと思っていた。
碁会所。マスターと中年男性が一局1万円で賭け碁をしていた。手つきや盤面からみてその中年男性・ダケさんがカモだとみた三谷は、一局持ちかける。さっきと同じレートで。対局が中ほどまで進んだ頃、ヒカルが碁会所にかけこんできた。
三谷くん登場!! あの人を寄せ付けないネコのような雰囲気はうまくでてますねぇ。絵もかわいかったですし。声が「女の子」してるのがちょっと私には違和感でしたが…
今回の話は、もうあとちょっと進んで、ダケさんが右手で打つのを止めたところまでにすれば、緊張感が残っていい感じだったんじゃないかなあ、と個人的には思いますが。
それにしても、賭碁の話は原作そのままででてきたんですね。アニメはマンガよりも自主規制が厳しい部分がありますから、子どもに悪影響を与えそうなそのあたりは微妙に変更になるかと思ったんですが…前に加賀くんのタバコはガムに変更になりましたし。
今回の場合は変更しちゃうと、話が根本から成立しませんしねぇ。でも「賭け」がOKだったら、いつかやるはずの爺様と若造の賭けもそのままやってくれるのかしらん…あの人の「女の家から朝帰り」もあるの???
今回、話がちょっとだけでてきた「院生」というのは今後深く関わってきますので、覚えておいてください。ポイントは「プロ予備軍」と「院生はアマの大会には出場できない」ということです。
先週書いた、「手塚先輩より岸本部長の方が原作では先に登場している」という話ですが、手塚部長は許斐さんの「COOL」に出てきた喫茶店のマスターが原型だそうですから、それを含めると「手塚先輩」の方が先に登場しているということだそうです。すみませんでした。
品切れが続いていた、GBAの「ヒカルの碁」のゲームの再出荷が12/14より開始するそうです。お店に届く日にちは地方によって違うそうですが… このゲーム、キャラクターゲーム&「ヒカルの碁」ファンの囲碁入門としては悪くないです。
地の数え間違いとか、コンピュータの思考が遅いとか、まあ色々と問題はあるものの… 「囲碁やってみたいけども、本を読んでもよくわからなくて」という人にはいいかもしれません。個人的には結構満足でした。まだ完全クリアしてないんですが…
また、TCGのブースターパックは12/13より発売。とりあえず4つほど買ってみましたが、原作イラストを加工して使っていますが、なかなかきれいで。中学生編+院生中心ですね。名人のカードを1枚みたけど、緒方さんもあるのかなあ… 少しずつ買い溜めてゆきます。