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【アニメ ヒカルの碁 第33局「チーム結成!」】 02/06/02

ヒカルは和谷と伊角と待ち合わせをして碁会所「石心」に足を運んだ。和谷は折角三人いるんだから、ただ打つだけではおもしろくないと考えていた。碁会所に足を踏み入れて、和谷はここで一番強い人たち3人と打ちたいと言い出した。こっちも3人だから、大将伊角さん、副将が和谷、三将がヒカルで団体戦をやろうと。碁会所の雰囲気にのまれて固くなってたヒカルはそれを聞いておもしろくなったと喜ぶ。マスターがその話を聞きつけ、3人が勝ったら席料はいらないよと言い出した。そしておかみさんがその変わり負けたら席料も払った上に全部の碁石を洗えと言い、和谷はその条件をのんだ。
マスター、曽我、堂本の三人とヒカルたちの対局が始まった。ヒカルは囲碁部での団体戦を思い出していた。「オレっていつも三将だな」
そして始まった対局は3人が圧勝。呆然とする大人達を尻目に、和谷はこれからが本番、オジさんたちに2子置いてと言うのだ。最初は碁会所に慣れないヒカルのために互戦で慣れさせたのだ。オヤジたちは3人が院生というのを聞いてざわめく。ヒカルの相手だった堂本は、院生相手では自分には荷が重過ぎる、河合さんは来てないのか?と焦ったが、そのまま対局は始まった。
その頃、タクシーの運転手の河合は仕事をサボって碁会所にやってきた。碁会所でのただならぬ雰囲気に驚く。その頃、2子置きでも院生3人が勝利をおさめていた。しかし、和谷はオシさんたちに3子を置かせてもう一度やろうと言い出す。この人たち相手では3子置かせるのは厳しいという伊角に、和谷はこれくらい勝てないとプロ試験では勝ちぬけないと言い放つ。和谷のその言葉を聞いて、「碁会所のオジさんくらい3子でやっつけられなきゃなっ」と生意気な口を聞いたヒカルに河合は怒り、ヒカルの頭をグシャグシャにして鼻をつまみ、堂本の変わりにヒカルと対局を始めた。
3子のハンデを背負っているヒカルは果敢に攻めてゆく。佐為はその姿をみて、この特訓のよさを実感した。ヒカルはいつも上手の佐為とばかり打っているが、こうやって自分より弱い相手にハンデを与えて打つことは、盤面の荒らしがうまくなり、劣勢な局面をはねのける力に繋がるのだ。
対局は院生側の勝利に終わった。対局前はあんなに怒っていた河合もすっかりヒカルが気に入り、マスターもまたおいでと声をかけるのだった。伊角は和谷に、自分とヒカルが勝ったからよかったものの和谷は負けたこと、碁石洗いをするハメになったらどうするんだと責める。ヒカルは「オモシロかった」と楽しそうだった。
その一週間後、また伊角・和谷・ヒカルの3人で電車に乗っていた。ヒカルはあのあと一週間、その碁会所に通い詰めていたという。誰もがヒカルと打ちたがり、碁会所のマスターもヒカルがいると客寄せになるから席料をタダにしてくれたのだ。
今度の碁会所でも団体戦をやるつもりだったが、それだけじゃつまらないから負けた奴が奢るのはどうか?と和谷が言い出した。和谷は回転寿司、ヒカルはラーメンを主張して一歩も譲らない。結局勝った人が奢ってもらうものを決めることに。そうなると大将は強い奴と当るので不利だから、ジャンケンで決めることに。大将が和谷、副将が伊角、三将がヒカルに。
碁会所に足を踏み入れて、先週と同じ条件を切り出した。団体戦で自分たちが勝てば席料タダ、負けたら席料払った上に碁石洗い、そちらは3子おいてもいい、と。その言葉に碁会所にいたオジさんたちはいきり立ち、さっそく団体戦が始まった。今回は見事3-0で勝利。
「負けた人が奢る」件はなくなったが、席料が浮いたということで伊角が奢るという。和谷とヒカルは回転寿司とラーメンで言い争いになるが、ジャンケンで回転寿司に。ベルトコンベアの上流にいるヒカルが和谷のほしいものをとってばかりなので二人で言い争いに。バクバク食う二人に伊角は払いを気にして青くなるのだった。


今回は原作ニ話分をアニメ一話分にしてたんですが、そのせいかな、少し間延びをして話に勢いがないような… 絵ももうひとつでしたし、動きの部分を誤魔化していたのもちょっと。
それでもヒカルが冴えないロウな流れから、3人で快進撃という気持ちのいい展開に移ったこともあって、見てて楽しかったです。

さて,今回の原作との違いですが。
前話の最後から今話までの間の部分がカットされました。
「日本棋院出版部の天野がプロ試験予選が終わった会場にやってきて、院生師範から対局結果をみせてもらう。ヒカルが2勝2敗1不戦勝という危なっかしい勝ち方だったことがひっかかった。院生師範にヒカルの力を聞くと、「うまいと思わせる碁を打つが力強さに欠ける」という。しかし、今後化ける可能性はある、と。天野はその話を聞いても、デビューして土つかずの8連勝を繰り広げているアキラと比べると、ライバルと言われるヒカルの存在はもうひとつしっくりこないものがあった。
その頃、アキラは自宅で名人と対局をしていた。名人はアキラが力をつけたので、今までは2子置きだったが明日からは定先(石は置かないが必ず黒を持つこと)にしなさいというのだった。」

話には直接大きな影響を与えるエピソードではないですが、天野がいぶかしりながらもヒカルのチェックを始めたこと、アキラが少しずつ力をつけてきたあたりの話なんで後で少しずつきいてはくるんですが… 時間を考えるとカットもやむをえないでしょう。

あとはほぼ原作と一緒なんですが、最初にいった碁会所は原作では「道玄坂」でしたがアニメでは「石心」に変更になってました。原作では「リアリティ」を増すためにも実在の商品・場所などを許可をとって使用していますが、アニメはややこしい問題を避けるためにおそらくそのあたりを避けて架空のものにしてるんでしょうね。
この「道玄坂」は渋谷に実在する碁会所で、内装とかもそのままです。HPもあるので興味がある方は検索をしてみたらどうでしょうか?

今回は強気なヒカルと和谷、伊角さんの弱気で優しいところが対比になってましたが、伊角さんのこの性格がこれからどう影響するか。

ヒカルは「生意気」なところありますが、あの気後れしないところが懐かれるとかわいく思えるんでしょうね。ヒカルはどこにいっても溶けこめるタイプなんでしょう。どこにいっても浮いてしまうアキラとは対照的。

碁会所シリーズということで味のあるオヤジたちが多数でてきますが、今回の河合さんもキャラ立ちが強烈ですよね。アニメでも河合さんは原作の味を結構生かしているのではないでしょうか。ただ声はもう少し高いかと思ってたのでちょっと意外。個人的には椿と河合さんは声が逆のイメージかも。


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