本編の『最後の戦士達』を読んでいなくても楽しめます。
なお、一の方が最近の話、二はそれより昔の話となっています。
一、月下の花ナティセルは田舎の町の領主。隣の町で泊めて貰った家では、若い少女スターニーを送り出す為の宴会をしていた。スターニーは竜の生贄になるのだと言う。ナティセルはスターニーの代わりに生贄になりすまして、竜を倒そうと考える。 二、器王子セトとして書面で婚約した従妹のセラ姫が、ナティセルが住む館まで来た。セトではないと言うナティセルの言う事を聞かず、セラは住み込んでしまう。一方、精霊魔法使い達は精霊に好かれる体質のナティセルを利用する計画を企てていた。 |
◆登場人物紹介◆ ナティセル 本名はセト。大国ウィケッドの王子だが、現在は田舎の小さな町の領主として生活している。少女のような顔立ちにコンプレックスを抱きながらもしっかり利用する性格。 ガルイグ ナティセルの年上の従者。ナティセルがセト王子だということは知らない。精霊魔法使いで、最初はナティセルを利用しようとしたが、後には忠実な家臣になる。 セラ ナティセルの従妹でセト王子の2歳年下の婚約者。ナティセルを王子だと信じて疑わない。我侭なお姫様だが、しっかりした一面も。 |