Zappaのギターといえば、まず思い浮かべるのは改造ギブソンSGである。このSGで、ディストーシ
ョンを効かせ、低いポジションでもって弾かれるジャグジャグしたフレーズは、なかなかに快感である。
後年になってからは、ストラトキャスターを多く使用していたようである。とっても不思議なアーミン
グを駆使していた。レスポールなども使っていたようだが、何かのインタビューで「レスポールは重い
からいやだ」みたいな発言をしていた。確かに、2〜3時間ものステージ中、Zappaのソロが30分以上
もあるのでは、この発言も頷ける。
Steve Vai が採譜したというZappaのギタースコアが出版
されているわけで、「これでZappaになれる!
?」と思い私も早速購入したのだが、とんでもない!私もギターの腕にはちょっとは自信があったのだ
が、手も足も出ない。もう何というか、7連だとか11連だとかの奇数連符の数々、およそギターの運
指とは思えないフレーズなど、弾くことはおろか、楽譜を追うことさえ出来ない始末である。Frank
Zappaおそるべし。
Zappaは、ギタリストとしても素晴らしい実力を持っている。意外なことだが、Zappaの日本にお
ける知名度はあまり高くないのにも関わらず、例えば「ギタリスト名鑑」の類の書籍には必ず名前が載
っていたりする。