98年3月に読んだ本。

●「スコッチ・ゲーム」西澤保彦[カドガワエンタテイメント](98/3/31)

匠千暁シリーズ。今回は、タカチの高校時代に、遭遇した殺人事件。タカチの同性の恋人が、高校の寮で殺された。次々と起こる殺人事件、それを解決するのは…
前の「仔羊たちの聖夜」もそうだったけど、今回もかなり重い話となっています。タカチと父親のかかわり、それが前面に出てきてますね。キャラモノとして、このシリーズは気に入ってますので楽しめましたが、ミステリーとしては……ちょっと論理飛躍しすぎじゃないかなあ、って思うんですけど。真犯人とあの人の関係、いきなりアレでは、私でも、「………そう簡単に、そうなっちゃうかなあ」ってひいちゃいます(^ ^;)。次はポアン先輩か、ウサコが主役の話になりそうってことで、楽しみです。


●「ラストリーフの伝説」秋山完[ソノラマ文庫](98/3/31)

「ペリペティアの福音 上〜聖墓編」がおもしろかったので、それまでの本を探してたんですが、やっとみつけることができました〜。さすが四条の談はライトノベルズが充実してます(*^ ^*)。
ハルシオンだけが一面に生い茂げり、羊たちと人間がのんびり過ごす惑星ラストリーフ。羊飼いのアイルは、帝星からやってきたひとりの少女、フェンと出会う。愛し合うふたりの幸せを引き裂くような、未曾有の危機がラストリーフにやってきた…
紹介文に「リリカルSFファンタジー」と書いてます。おとぎ話のような美しい情景、懐かしさを感じる世界。特に前半はそうなんだけど、中盤からかなり辛い話になります。あの夢のような光景が悪夢に変わってゆくあたりは……最後の方、ハルシオンの能力は「おとぎ話」度が高すぎたかなあ、という気はしますが、いい話でした。情景描写というか、ラストリーフの風を感じるような、素敵な話でした。


●「塗仏の宴 宴の支度」京極夏彦[講談社ノベルズ](98/3/29)

お待たせしました!!の、京極夏彦の新刊です。
今回の本は、手に優しいです(笑)。薄い。…といっても、600ページありますが。
「塗仏の宴」は、二冊に別れていて、この「宴の支度」が発端をなすもので、「宴の始末」がその結末となるそうです。
「支度」の方は短編集(??)で、そのうち2本はすでにメフィストに掲載されていて、私も読んでました。
今回は、前作で出番が少なかった関口くんが大活躍……はちょっと違うか、いつにもまして崩壊してます。みーはー的視点では、京極堂の過去がほんの少し明らかになったとか、いつものウンチクが素敵だとか、榎さんがカッコよかった〜〜〜〜〜とか……
あと、新キャラもなかなか興味深いし、今までの作品の重要人物の再登場もあるし…
ただ、謎がこんがらがったまま、全然「落ちてない」んですね。そりゃ、前編だから仕方ないけど、もやもやしたものが残っております。
とにかく、はやく続きを出してほしいですね〜。噂では7月だという話ですが。その頃には、全部忘れてそうだから、もう一度読みなおさなきゃ。


●「超クソゲー」阿部広樹・笹本進一[太田出版](98/3/27)

どうしようもない、つまらない、デキの悪いゲームのことをゲーマーの間では「クソゲー」という呼び方をしてたりするんですが、そのクソゲーの中でも、飛び抜けてすごいもの、隠れた名作、単につまらないもの…などのレビューです。とにかく、笑えます(*^ ^*)。私はここで紹介されているゲームをひとつもやったことないんですが、逆にレビューを読んでやってみたくなったほど…
それにしても、妙なゲームを作る人って、たくさんいるんですねぇ。また、途中からどうしようもなくなっても、完成・発売させざるをえないってこと……よーくわかります(^ ^;)。会社組織なんて、そんなものだよねぇ…


●「うそつき」金丸マキ[角川ルビー文庫](98/3/26)

すみません、ルビーです(^ ^;)。前作の「絶対服従」がすごくよかったので、続編は迷わずゲットしました。
「絶対服従」の続編と、「あなたに今夜は殺意をそそいで」の続編が載っています。
「絶対服従」のシリーズの方は、高校を舞台に、幼なじみの男の子同士の友情以上恋人未満の関係を描いた作品…とかけば、いかにも「ボーイズラブ」ですが、それだけで終わらせない話に仕上がっていました。基本的には、軽いノリなんだけど、結局大切なのは、コミュニケーションの問題。深いテーマを軽やかに描いています。みどりや、小泉という脇キャラもみごと!!でした。
「素直」が「あなたに今夜は…」の続編なんですが、壮絶な体験のために、人に心を閉ざした高野と、家庭環境のせいでひねくれた鞍田のふれあいを描いた話。グッときました。いいよぉ…
「ボーイズラブ」ものって、リアリティのかけらもない話が少なからずあるんですけど、この話はキャラの造詣、ストーリー展開など無理なく、普通に「小説」としても十分読める本です。オススメ。前作の「絶対服従」を読んでおいた方がいいかも。


●「デルフィニア戦記15 勝利への誘い」茅田砂胡[中央公論社](98/3/24)

大人気シリーズ・デルフィニア戦記の最新刊。買ってイッキ読みでした。
今回は、デルフィニアが三国連合に、海から、山から攻められる未曾有の危機に陥ります。しかも、今回の敵は強いんですよ。もう、今回ばかりはどうしようもないじゃないか、どうなるんだ??…と思ったら、イヴンの大活躍で…これ以降は読んでのお楽しみってことで。
それにしても、最後がねぇ……………うー、続きが気になります!!
通俗的なエンターティメントとしては、ピカイチです。とにかくおもしろいんで、時間がある時にまとめて買ってイッキ読みをオススメしまーす。


●「笑説 大名古屋語辞典」清水義範[角川文庫](98/3/24)

名古屋出身の作家・清水義範による、名古屋語の辞典の体裁をとった、名古屋に関するエッセイです。名古屋のおもしろさ、特殊性、よさをみごとに描いてて、おもしろいです(*^ ^*)。
笑って、元気を出したい時にどうぞ。


●「陀吉尼の紡ぐ糸」藤木稟[徳間書店](98/3/23)

解説の野崎六助氏によると、「京極系のミステリ」なんだそうです。京極系…そうひっくくるのもどうかなあ、って思うけど。
舞台は昭和初期の、吉原。軍部が力を伸ばし、きな臭い雰囲気の頃。吉原の弁財天で、首がさかさまについた老人の死体が目撃されるが、その死体は短時間で忽然と消えた。度重なる神隠し、ドッケンベルガーなどなど、悪魔のしわざとしか思えない事件を、盲目の元検事(ちなみに超美形で、毒舌です)の朱雀が解き明かす…
うん、なかなか力のこもった作品でした。吉原の…そこから続く異界の雰囲気はなかなか味わい深かったし、最後の解決も推測が多すぎるのがちょっと残念でしたが、それでもこれだけちゃんと形作ることができるのは見事だと思います。
ただ、キレイにまとまりすぎちゃってるせいで、個人的には、強烈な印象が残らなかったのが残念。
あと、キャラ萌えしないんですよねぇ……探偵は美形なのに性格が悪くて、そういう造詣は好きなんですが…萌えないです(^ ^;)。うーん。
とにかく、次回作がでたら、必ず読むつもり。


●「クリス・クロス 混沌の魔王」高畑京一郎[電撃文庫](98/3/19)

第一回電撃ゲーム大賞金賞受賞作。今回が第四回だから……3年前の作品ですか。それにしては…
ギガントというスーパーコンピュータを駆使して作られた、バーチャルリアリティRPG「ダンジョントライアル」。その仮想世界の迷宮には、思いもがけない罠が待ち受けていた……という感じの、「バーチャルリアリティ」「RPG」もの。よくある設定だから、どういう風に料理してくれるのかな?と思ったら…ストレートでした(^ ^;)。
書き方うまいし、私も「ウィザードリィ」とか好きだったし、楽しく読ませてもらいましたが、3年前の作品にしては…ちょっと古いかなあ、と。この手のバーチャルな話で私が読んだ中では、「クラインの壷」(岡島二人)が印象深いんですが、この本って、かなり前でしたよねぇ…少なくとも、6年位は……それと比べちゃうとなあ……方向が同じだけに(^ ^;)。


●「夢見る眠り男」秋月こお[集英社コバルト文庫](98/3/18)

ケガで右手の自由を失った研二は、工事現場で交通整理の仕事をしていた。突然車から転がりでてきた男は、その場で眠り出した。それが縁で、奇妙な「眠り病」にかかった英一郎との共同生活が始まった。
表紙がいかにも「ボーイズラブもの」で、もちろん男同士のカップルがでてくるわけですが、ごく普通の小説としても読めるのではないかと。研二と英一郎の心に鎧をつけた者同士が、少しずつ凝り固めた嘘を剥がしていくところ、ふたりの生活を丹念に描くことでうまく表現してますよねぇ。さすが秋月こおです。
219ページから、221ページの最初のセリフにはじーんときました。


●「鬼面の塔 グイン・サーガ外伝13」栗本薫[ハヤカワ文庫](98/3/17)

グインの「もうひとつの本編」な外伝の新刊です。マリウスくんを救出したグインは、シルヴィアを助け出すために、鬼面の塔に乗り込むが……
それにしてもマリウスくん、やっぱりひどい目にあってたんですねぇ……かわいそうに(^ ^;)。
久しぶりにスカールさんの名前が出てきましたが、そろそろ本編復活するんでしょうか?
本編の新刊は次が4/11、外伝の新刊は6月上旬だそうです。


●「ゲゲゲの鬼太郎−解体新書−」水木しげる・京極夏彦[講談社](98/3/16)

アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の101話記念で、去年の年末に京極夏彦さんが脚本を書いて、声優出演もした「言霊使いの罠!」のシナリオ、水木しげるさんと京極夏彦さんの対談、アニメの鬼太郎のディスコグラフィーやスタッフの談話、マンガの鬼太郎の扉絵集…などなどの、非常に濃い鬼太郎のムックになっています。関西では、この「言霊使いの罠!!」はテレビ放映されなかったんですよ〜〜〜。各方面で非常に評判がよかったから、余計悔しくて…で、買っちゃいました(^ ^;)。税別で2000円と高かったですが、京極マニアにはそれでもOKでしょう。
シナリオを読んだだけでも、かなりおもしろい話でした。アニメでみたかったなあ〜。
水木先生との対談は、さすが水木マニアの京極さんだけあって、大暴走してました(^ ^;)。後半、全然わかんないんですけど…いや、でも好きなんだなあ、っていうのはよくわかる…


●「おもしろくても理科」清水義範[講談社文庫](98/3/15)

「IN☆POCKET」に連載されていた、理科エッセイが文庫本化されました。作者が理科の楽しさを伝えるためのエッセイに、漫画家の西原理恵子さんが「わからん」とか「インチキくせ〜」とか挿し絵で文句をつけるという(笑)、楽しい本でした。
話の内容そのものは、理系が苦手な人向けなので、理系人間にとっては知ってるネタばかりですが、説明の切り口とかはなかなかおもしろかったです。サイバラさんのそれに対する文句が無茶苦茶おもしろい(*^ ^*)。


●「夢におかえりなさい」新堂奈槻[講談社ホワイトハート](98/3/13)

治療不可能の奇病のため、未来に希望を託してコールドスリープをした暁人。目覚めた未来は、機械化した人間「サイバー」が支配する、奇妙な世界だった。暁人は、サイバー化手術前に、レジンスタンスに助けられる……
表紙のイラストや、作者の今までの本から「SF設定のボーイズラブものかあ」と思ってたら、うん、ちょっと違う(^ ^;)。もちろん、男同士のカップリングはあるんだけど、ジンよりもルリの方が印象が強いだけに、その手の本って感じがしなかったです。ジンはね、もっとちゃんと描いてほしかったな〜。カイとジンとの違いがあのシーンになるまではよくわかってなかったから、最後の方の展開とかちょっと唐突に思えちゃったのが残念。でも、最後の方とか、結構読みながら泣きそうになってしまいました。よかったです。


●「A先生の名推理」津島誠司[講談社ノベルズ](98/3/11)

アオリ文句が、「超絶のトリック。神の如き名推理。目眩すら誘う才能ついにデビュー」で、鮎川哲也先生の帯の文句が「強烈な謎の設定と、明快な論理的解決」となっております。
ジャンルでいうと、安楽椅子探偵モノです。6つの短編が入ってます。「私」が体験した奇妙な事件を、初老の男性の「A先生」が解決する…という話なんですが、たしかにトリックは超絶だわ(笑)。
ただ、このトリックって……どれもまともに成立しないんですけど(^ ^;)。私でさえ、「そりゃ無理だ(笑)」とつっこみをいれてしまいたくなるものばかり(^ ^;)。それにしても、「ニュータウンの出来事」のトリックにはびっくりしましたね〜。途中まで読んだ時に、「…まさか(^ ^;)?」と思ったことがそのままになるなんて…伏線のひき方が下手ですよねぇ…フツーなら考えても、これを本気で話にしようとは思わないよねぇ。
ムチャなトリックで、ムチャな話を書いて、それでこの「フツーの本格ノリ」の文章って、わざと狙ってやってるんでしょうか(^ ^;)?本気なんでしょうか?…わざと、だよねぇ…このバランスの変さが、なかなか楽しいです(笑)。
「トリック芸者」シリーズとか、島田先生の力技が大好きな人とかは、一度目を通してみるのもいいかも。「なにゆうてんねん、そんなことあるかっ!!」ってつっこみながら読むのを楽しいと思う人は、ぜひ。


●「飛ぶ夢を見た。」黒田信一・原宏也・元川悦子・倉本久 共著[光進社](98/3/10)

長野パラリンピックを目指す、4人のアスリートたちのドキュメント。アトランタパラリンピックで活躍した人たちとの対談集もおさめられています。
私は開会式に感動してから色々チェックしはじめた、単なるみーはーなんですが(^ ^;)、NIFTYのフォーラムでこの本の話題が出ててずっと探してました。開催中に見つかってよかった〜。
障害者のスポーツということで、そういう部分を取り上げた人間ドラマなのか…と思ってたのですが、それよりもスポーツドキュメント色の方が強いです。
それにしても、選手は……アスリート、なんだなあ、と。パラリンピック代表強化選手になっても、合宿や遠征費は全部自前で、仕事の合間に練習をして。もちろんこれはパラリンピックだけじゃなく、オリンピックでもマイナーなスポーツはそういうこともあるそうですが……そんな大変な状況で、自分の体を酷使してまで、なぜそこまでやるのか?…それが、「スポーツの魔力」なんでしょうね。スポーツとはなんなのか、色々と考えさせてくれました。
冬季パラリンピックの種目は、日本ではなじみのない種目も多くて、長野開催が決まってから、1から選手を育てていったそうです。そういう過酷な状況だったのに、あれだけのメダルラッシュ。選手も、関係者も、本当にごくろうさまでした(*^ ^*)。
私はスポーツはもっぱらみる方なんですが(^ ^;)、パラリンピックの種目も、ダイジェストでみると、スポーツとしてかなりおもしろいんですけど……もっとちゃんとテレビ放映してほしかったなあ。
あと、この本も、あと一週間早く読みたかったです(^ ^;)。そうすれば、土田選手のメダル獲得とか、もっと喜べたのに。(3/9のニュースステーションでドラえもんのピンバッチをつけてもらって喜んでいた方ですよね(*^ ^*)。よかった、よかった(*^ ^*)。)


●「探偵宣言 森江春策の事件」芦辺拓[講談社ノベルズ](98/3/9)

いかにも「新本格」な短編集です。飛翔する死体、消失する山荘、不可解なダイニングメッセージ……まあ、そんな感じの話です。ここに登場する探偵は、「殺人喜劇の13人」(読んだけど、「やけに人がポコホコ死んでくな〜」ということしか記憶にないです(^ ^;))、「地底獣国の殺人」などに登場した森江春策。……まあ、旅のお供にはいいんじゃないかと。短編集だし。


●「ST 警視庁科学特捜班」今野敏[講談社ノベルズ](98/3/7)

中国人女性が無残な殺され方をした。その現場には、ST(警視庁科学特捜班)のメンバーもかけつけた。同じ地区で、同一犯とは思えない猟奇的な殺人が連続して起こる。その「矛盾」した犯人像に答えを出したのは、プロファイリング担当の青山だった…
コミック的な作品。今回でてくるSTのメンバーは、「天才ゆえの奇人」ばかりで、強烈なキャラです。キャラの描き方はコミック的なんだけど、犯罪捜査に関することはかなり調べこんであるらしく、読み応えありました。犯人そのものは、序盤で見当がつく展開ですが、捜査陣がどうやってそこにたどりつくかの過程がおもしろかったです。これ、シリーズ展開しそうですね。先が楽しみです。


●「英ファイル 妖精殺人事件」大沼弘幸[電撃文庫](98/3/6)

英英(はなぶさ えい)は、アニメおたくで、ミステリ好きの高校生。そして、盆栽をしながら推理をするという、名探偵(…ああ、これじゃJDCのメンバーのようだ(^ ^;))。
「グリーンベル」というアニメの再放送の最終回は、本放送の時と違い、主人公のグリーンベルが死んでしまうという展開になっていた。なぜ違うフィルムが放映されたのか?
…アニメ自体がストーリーに深くかかわっています。アニメの勉強にはなりますね〜。
ミステリとしては、「なぜ」「どうやって」の部分は、ある程度最初の方で見当のつくものだったけど、謎を解く過程や、キャラの描き方がしっかりしていたので、結構楽しめました。続編がでたら読むんじゃないかなあ、と思う。


●「僕はヒロインになりたくない」柴田明美[集英社スーパーファンタジー文庫](98/3/6)

吉川健太朗は新任の国語教師。彼は霊的なものと出会うと、古代の姫君・レノーラに変身してしまい、悪霊退治をさせられてしまう……という、バカ話です。なかなか笑えたし、楽しかったです。ただ、気になったのは、変身から戻ったときに、服まで元に戻るというのは…やはり、元に戻ったら服が脱げていた、の方がよかったなあ(おいおい(^ ^;))。


●「ブルー・ブラッド 虚無編 下」須賀しのぶ[コバルト文庫](98/3/3)

「ブルー・ブラッド」、シリーズ最終巻です。舞台は23世紀の火星。ユージィン様が10代終わりから、30代後半までの話です。上巻の最後から、「ブルーブラッド 復讐編」の裏話と、後日談まで描かれてます。
上巻にましても鬼畜度が高いユージィン様。そして、上巻でユージィン様に一方的に弄ばれていたヴィクトールくんも、強くなりました。なかなかの鬼畜ぶりです。…いやあ、今回は素直な人って、エーリヒ位じゃ……って位、皆さん強烈です(^ ^;)。
本音と建前がごちゃごちゃした人たちの、曲がりに曲がった愛憎劇。
それにしても、アンゲリカはバカです。ユージィンはもっとバカ。ヴィクトールはその上を行くバカ。………もっとさ、素直になれば、皆、もっと別の形の幸せが見つかったはずなのにね。(それができる人たちじゃないって(^ ^;))結局、アンゲリカはユージィンを、それでも愛していたんだろうし、ユージィンも………ヴィクトールは、結局、自分だけを見てほしかったんでしょ(^ ^;)。ああ、全く、この人たちは〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いやもう、キリキリ舞いさせられました。凄い話でした。
ユージィン様は、想像以上に複雑な方でした。ますます惚れました(*^ ^*)。これから先の事を考えると、不幸しかないのではないかと思いますが(これまでも不幸しかなかったような気はしますが(^ ^;))、これから先はハラハラしなから見守るしかないんでしょうねぇ………本編で、何巻まで生き延びるでしょうか(^ ^;)?最大の敵であれば、最後まで頑張ってくれるかなあ…
さてさて、来月には「キル・ゾーン」本編の「異分子」がでるそうです!!
いよいよ第二部再会ですねっ!!本編で「ブルー・ブラッド」の面々に会えるのが楽しみ(*^ ^*)。

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