98年8月に読んだ本。

●「カナリアファイル4 水蛇」毛利志生子[集英社コバルト文庫](98/8/31)

シリーズ4冊目。御霊の匠の命令によって、13年前に行方不明になったいとこの「あやめ」を探すことになった、呪禁師の有王。あやめはなかなか見つからなかったが、有王の前に、古族の「鬼」の血を引く青年・橘高が現れたが…
今回はシリーズ全体としても「転」に当たる話かなあ、と思います。今までは「綾瀬」という悪の組織との対立というわかりやすい(でも綾瀬って組織の全貌が未だによくみえないんだけどね(^ ^;))構図でしたが、今回から登場した橘高は、圧倒的な力を持ちながら、味方か敵かよくわからない存在。話全体が新しい枠組みに移るのかなあ…という感じを抱かせます。
橘高とあやめのキャラも、ふたりの関係もなかなかよかったし。融くんもいいっすね〜。ただ、お気に入りの匠さんと耀くんがでてこない(T T;)。シリーズ名は「カナリアファイル」なのに(^ ^;)。寂しいっす。


●「身持ちの悪い姫と騎士」秋月こお[コバルト文庫](98/8/29)

秋月こおの作品なので、もちろん姫は美少年です(^ ^;)。
元警察のSPで、今は民間の警備会社に勤める旭は、天才ゲームクリエーターのエツの24時間警護をすることに…って感じのボーイズラブものですが、今回はイマイチですねぇ。なんか何もかもが中途半端で。ちなみに前作の主役ふたりもゲスト出演してます。


●「喪神の碑5 エノリアの光輪」津守時生[角川スニーカー文庫](98/8/27)

シリーズ最終巻です。あれだけ広げた風呂敷きをどうするかと思ったら、ちゃんとしっかりカタをつけてくれましたね。
大ボスの正体(?)については、うーん、なんだかもうひとつ納得いかないですが、あれだけの逆境で、逃げずに精一杯生きたマリリンはすごかっなあ、って思います。
で、この四冊目を読んでやっと気づいたんですけど…「カワランギ・サーガラ4」で語られていた事情って、この話の後日談だったのね。私は「カワランギ〜」の方を先に読んでたので、てっきりその範囲の話かと思ってたから……だとすれば、リアルタイムで読んでいたファンは、ちゃんと話として描かれなかった事情を、ああいう風に簡単に語られるだけでは、じれったく思っただろうなあ。私でも、ちゃんと間の話も書いてよぉ〜って思うもの。これは「カワランギ・サーガラ4」を読み直さなくては(^ ^;)。
とてもおもしろいお話でした。ちょっと昔の本だから(5冊目の奥付けでは平成3年になってます)、簡単に手に入らないのが残念ですけど、もし古本屋とかでみつけたら迷わずゲットして損はないですよ。


●「喪神の碑4 フィラルの戒厳令」津守時生[角川スニーカー文庫](98/8/26)

シリーズ四冊目。やっとカイユに到着して、落ち着いたかと思ったら、ウロボロスは銀河を真っ二つにする計画を進めていた。その情報をO2は入手し、対処に当たるが、逆にウロボロスにとらわれてしまう。マリリンはO2を助けに向かうが…
ロヴくんの初恋は無残な結果になっちゃいました(^ ^;)。


●「喪神の碑3 カイユの封印」津守時生[角川スニーカー文庫](98/8/25)

シリーズ三冊目。今回はなんといっても、マリリンとO2のケンカでしょうか。仲良きことは美しきかな。
マリリンの想いの人もでてくるし、ラフィールの王宮は出てるし、さあこれからどうなるんだか(^ ^;)。


●「ペリペティアの福音 中〜聖誕編」秋山完[ソノラマ文庫](98/8/24)

「ペリペティアの福音 上〜聖墓編」からはや半年、やっと続編がでました!!でも「中」(^ ^;)。
これは、悪の製薬会社と闘う、正義の葬儀社の話です(って何かが違う(^ ^;))。ゴミ捨て星・ペリペティアからフォークト大帝の聖墓が発見された。ひょんななりゆきから、葬儀を取り仕切ることになってしまった、新米の葬祭司補のティック。ペリペティアには49の王国から使者が集まり、陰謀の舞台となっていた。大帝の後継者・ファンランが聖墓に入ってみつけたものは…
…大風呂敷を広げたねぇ。これ、本当にあと一冊で終わるのかなあ(^ ^;)。
謎が増えるばかりなんですけど。
話の本筋とは関係のない、細かいエピソードが楽しかったです。あ、本筋ももちろんおもしろいですけど(^ ^;)。
さあ、下巻はいつになったらでるんでしょうか(^ ^;)?どういう風に話を落としてくれるか、楽しみですね。


●「つきのふね」森絵都[講談社](98/8/21)

非常に評判のいい、「泣ける」という話で、ずっと気になってたんですが、貸してもらって読むことができました。
ジャンルとしては、一応(?)児童文学…なのかなあ。でも大人が読んでも、読みごたえのある話です。
中学生のさくらは、親友の梨利と気まずくなり、何か月も話をしていない。そんなさくらの心の安らぐ場所は、「智さん」という、心の病んだ青年の元だけだった。その安らぎの場所に、梨利を追い掛け回してる少年・勝田もやってくるようになり…
…あらすじを書いてみたけど、なんか違う(^ ^;)。この話の持つ、透明な雰囲気は伝えにくいなあ……中学の頃、子供でも大人でもない時期に抱く不安や、孤独、そして生きるということと、死と。そういうことを、押し付けがましくもなく、きちんと取り組んでいるなあ、と。
何個所か、じわーと涙腺にきました。きれいな気持ちになれる話です。


●「喪神の碑2 ウロボロスの影」津守時生[角川スニーカー文庫](98/8/20)

宇宙船「黄金のイルカ号」のメイン・コンピュータのシドロの全データが何者かに消去されてしまった。乗組員の中に内通者がいるようだが…
シリーズ二冊目になって、話にますます勢いがでてきたみたいです。少しずつ事情のみえてきた、ラフェール人からみの話も興味深いし。マリリンとO2がいいコンビですねぇ。ロヴの情けなくてひたむきなところもなかなかいいです。


●「星界の戦旗2 守るべきもの」森岡浩之[ハヤカワ文庫](98/8/19)

前作から2年近く、やっとでました、「星界の戦旗」の続きです(*^ ^*)。今回の特筆すべきことは、なんといっても主役(?)のジントくんが表紙にでてるってことでしょう(笑)。5冊目でやっとだねー。おめでとう。
アニメ化が決まったせいか(?)巻頭にキャラのイラスト集も載ってます。
さて、今回はアーヴが占領した惑星の領主代行をラフィールとジントが命じられます。その惑星は、特殊な事情があって……色々な事件に巻き込まれることに。
今回は、地上世界を舞台にした場面が多かったですねー。ちょっと話全体に躍動感が欠けるかなあって思ったけど、最後の方のシーンはよかったし。ラフィールはやっぱりかわいいし、スポール提督も出番いっぱいあったし。
今回のお気に入りは冒頭でちょっとだけ出てたラフィールの弟です。なんか健気でいいっすね。好みのタイプです。もっと活躍してほしいけど、「星界の戦旗」は「3」で完結とのこと。うーん残念。「星界」シリーズ自体はこれからも続いていくのかな?
それにしても、戦略とか戦術とかが今一つよくわかってないのは私だけ(^ ^;)?
ちなみにこのシリーズを読んでない方は、「星界の紋章」全3巻を読んでくださいねー。スペースオペラで、少年と少女のわくわくする冒険談です。すっごく楽しいよ(*^ ^*)。


●「機巧館のかぞえ唄」はやみねかおる[講談社青い鳥文庫](98/8/19)

名探偵・夢水清志郎シリーズの第6弾。6月には出てたのね(^ ^;)。知らなかった……
さて、今回の事件は、ミステリの大家の作家50周年パーティーで起こった、密室からの消失事件。話のネタは、帯を読めば「アレかアレだな」って大体見当がつくと思うんですが、子供向けのシリーズだけにあんまり複雑にはならなかったですね。…でも小学生には難しいかなあ、って思うけど、どんなものでしょ。
細かいトリックや、全体の構成は特に目新しいものはないですが、まとめ方がキレイでなかなかいいんじゃないかなあ。私は好きです。
ミステリファンであればニヤリとするお遊びもあります。


●「喪神の碑1 ラフェールの末裔」津守時生[角川スニーカー文庫](98/8/18)

「カワランギ・サーガラ」シリーズの最後にでてくるあの人たちが気になるなあって言ってたら、貸してくれる人が。ゆうさん、ありがとうございました(*^ ^*)。
星歴4218年。六芒太陽系政府と地球太陽系政府との間で起こった戦争が終結して1年、新米の軍人・ロブは仕事を解雇され、宇宙船・黄金のイルカ号の乗組員として再就職することに。面接の日、何者かに教われ、なりゆきでそのまま黄金のイルカ号に乗り組むハメに。宇宙船の船長は、天使めいた美貌の持ち主だったが…
「カワランギ・サーガラ」の4巻でのインプレッションから、マリリンが「天使のように美しくて、優しい青年」だと思い込んでたんですが…ああいう人だったとは(^ ^;)。美形だし、優しいといえば優しいんだけど……何かが違う(笑)。
あ、でも楽しいです。これはおもしろいですねー、なかなか。
キャラもいいし、話に躍動感があるし。先が楽しみです。


●「BANANA FISH1 マックス・ロボの手記」遠藤晶/吉田秋生[KISS出版](98/8/17)

吉田秋生の、あの「BANANA FISH」のノベライズです。マックス・ロボの手記という形をとってまして、プロローグなんかは「おお〜」って感じでしたが……うーん。原作をそのまんまなぞってるだけのところが結構あって、残念。で、「なんか違う…」という思いが強くなって、やっぱり我慢できなくなって、マンガの方(文庫本ででてるやつ)を買っちゃいました〜。いやあ、おもしろいっ!!構成や演出の仕方がうまい……マンガの方は、私が高校の頃、友達の間で大流行で、よく読んだものですが、私は友達に借りてたので、中盤とか記憶曖昧なんですよ(^ ^;)。…マンガの文庫本の方、揃えちゃうかもしれないなあ(^ ^;)。


●「夢幻都市」田中芳樹[講談社文庫](98/8/17)

1994年に徳間で出された本の文庫本化。
北海道の巨大リゾート施設に、売れないSF作家の邦生と、その娘の葉月が招かれた。原野の中にある巨大ビルに、「狼」が出現し、人々を襲いはじめた……
帯には「ホラーサスペンス」と書いてあるけど、なんか違うぞ(^ ^;)。…あんまり怖くないしなあ。
設定とか、展開とかがちょっと……でも筆力のある作家だから読ませるんですよね。相変らずの田中節だし(笑)。
でもさ、正直な感想としては、「早くアルスラーンの続きを…」になっちゃいます(^ ^;)。92年からずっと出てないもんなあ……いつ、でるんだろう…


●「青の玉響 山百合の血脈」桜沢薫[キャンバス文庫](98/8/16)

パレットノベル大賞受賞者のデビュー作だそうです。
表紙は笠井あゆみの耽美なイラストですけど、妖しげな話ではないです(^ ^;)。
怨霊調伏モノで、これは神社系統ですね。この手の話の文法を外してなくて、それほど意外性もない展開だけど、一作目としてはそれほど悪くもないです。その手の話が好きなら一読してみてもいいんじゃないかと。
あの3人組の会話が楽しかったです。素直じゃない成長期のお子様(美少年)っていうのは個人的にはツボなんでよかったです(笑)。冒頭に出てきた美少年が、結局あれで終わっちゃって、残念でした(^ ^;)。


●「猟死の果て」西澤保彦[立風書房](98/8/11)

女子高生の遺体が発見された。服は脱がされ、ゴミ箱に捨てられていたが、靴下だけは見つからなかった。翌日、またしても同じクラスの生徒が、同じような殺され方をした…始まった女子高生連続殺人事件をつなぐ糸は?
…という感じの話でした。あとこれに、キレちゃっててちょっとアブない刑事の起こした事件が絡んできます。
ちなみにSF的な設定とか、今回は無縁です。
巷では評判があんまり芳しくない本ですが……前から、動機とか、脇の人物にかなりどろっとしたものが見えてましたけど、それが前面に押し出されてきたかなあ、って思います。特に価値観のおかしくなっちゃってる人たちを執拗に書いてましたが……どういうこだわりがあるんだろう。
被害者たちをつなぐ糸、意外な犯人などまあそこそこ楽しめましたが……文庫なら、まだいいんですけど、ハードカバーではオススメできないです(^ ^;)。
いつまでもバカバカしい設定のSF的なミステリばかり書いていくわけにはいかないんだろうけど、どの方向に行くんでしょうねぇ……


●「極道放浪記 (1)殺られてたまるか!」浅田次郎[幻冬舎アウトロー文庫](98/8/8)

1994年に出版されたエッセイの文庫本化。
アウトローの世界で生きてきた作者の、体験記をつづったエッセイ…だけど、この話作ってんじゃ?って位、おもしろい。いや、いくつか明らかに作ってるなあ、っていう部分はあるし。
そういう、本当か嘘か、本当をどれだけ脚色してるか、それを「え、これって本当?」って思いながら読むのもそれはそれで楽しいです。
浅田次郎は、評判の本がこれからどんどん文庫落ちしてくる頃なので、楽しみです。


●「トライアル」真保裕一[文芸春秋](98/8/8)

競輪、競艇、オートレース、競馬などの世界に行きる人たちを描いた短編集。華やかな世界だけではない、地味なところやどろどろした部分を描いています。地味な印象の話ですが、丹念な取材で描かれた丁寧な話で、味があって私は好きだなあ。


●「ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART 1,2」上遠野浩平[電撃文庫](98/8/8)

「ブギーポップは笑わない」の待望の続編です。2冊同時刊行でした。
「ブギーホップ」は危機を迎えたとき、ある少女中から自動的に「浮かび上がる」人格。今回の敵は「イマジネーター」。人の心が胸に咲いた花の形で見え、その欠けたところがわかってしまう男は、イマジネーターに協力して、人の心の足りない部分に「接ぎ木」をしてゆく。そして「統和機構」、感情をなくしたような少女、「四月に降る雪」……
前作と同じく、同じシーンを複数の視点で繰り返し描くことによって、物語が浮かび上がるようになっています。少しずつ、現実から別の世界への境界が崩れていくような、そんな感じがいいですねぇ。
前作に出てたキャラも、今回も出演しています。「炎の魔女」の再登場が嬉しいですねぇ。ちなみに今回大活躍するのは、彼女の弟です。前作にもちょろっとでてましたね。彼のけなげなところはなかなかよかったです(*^ ^*)。
ビジュアルイメージがすごくよかったです。表紙も、口絵も。口絵イラストだけで、想像をかきたてられるものがありますねぇ。特に表紙が最高!!こういうの、電撃文庫は本当にうまいよなあ。
ただまあちょっと気になるのは…今回のヒロイン(??)がなんだか綾波レイを彷彿させるところがあったり、イマジネーターのやってることも、なんだか「エヴァ」を彷彿させるものがあるんです(^ ^;)。まあ、そのモチーフ自体、エヴァ以前から色々な小説で描かれてきたことではあるけど……似たようなモチーフを扱っていても、見せ方は全然違うし、私は問題ないと思うけど、でも好きな作品だけにそういうことで文句つける人がいたらちょっと嫌かなあ…って…。


●「ひとり」小林栗奈[集英社スーパーファンタジー文庫](98/8/7)

大企業の令嬢である香織は、16歳の誕生日に兄のように慕っていた忠志と婚約した。幸せな彼女の生活がくずれ始めたのは、3年前に事故で亡くなった双子の妹の恵美の記憶が彼女の中に現れはじめてからだった…妹が彼女の人格をのっとろうとしているのか?…というような感じのサスペンスホラー(?)。
でも、最初の設定を読んだ時に「これってアレじゃないかなあ」って思ったのがそのまんまだったし、その後の展開も予測の範囲内だし、うーん、ちょっと工夫が足りないかなあ。


●「黒のマリアージュ」尾鮭あさみ[ルビー文庫](98/8/6)

ダダ&一也シリーズの最新刊にして最終巻。雑誌掲載のときからもう10年経つそうですが…私、最初の雑誌掲載からみてました(^ ^;)。…もう、そんなになるんだなあ…私も年をとるわけだ(^ ^;)。
ライヒ教授に連れさられて、婚約させられた一也。一也の下僕の己斐は、なんとか救いだそうとしますが、まあいろいろあって…じれったい主従関係ははたして進展するのか?…あとは読んでのお楽しみ。
いつもどおりにむちゃくちゃでパワフルな話でした。これがラストかあ。ちょっと寂しいですねぇ。今後、話を書きたくなったら同人誌を出すそうですが、やっぱりペーパーとりよせ頼むしかないのかなあ(^ ^;)。


●「月光真珠 斎姫異聞」宮乃崎桜子[講談社X文庫ホワイトハート](98/8/6)

「斎姫異聞」の続編です。平安を舞台にした、調伏モノです。焼失した内裏再建のための資材や人足が消えるという事件が起こっていた。その影には魔物の噂が囁かれていた。「神の子」の宮と、その夫の義明が魔物退治に乗り出したが、その魔物には宮の力がきかない異国の魔物だった。その絶対絶命の場面に、宮にそっくりな少年が現れ…
最初の頃はあまりページが進まなかったんですが、最後の方は一気読みをしてしまいました。けなげな動物たちにちょっと涙。
こういうラストになっちゃいましたが、これから先、どうなるんでしょうねぇ。


●「烈光の女神2 ハイスクール・オーラバスター」若木未生[コバルト文庫](98/8/5)

人気シリーズ最新巻。読みはじめて……「なんだったっけ(^ ^;)?」になっちゃいました(^ ^;)。いやあ、前の話を半分忘れてたんだけど、若木さんはあんまり今までの話の説明とかしないタイプの作家だからね(^ ^;)。…忘れた私の方が悪いんですが。
読みながら少しずつ思い出していったけど、でもなんだか話の整合性がもうひとつわからないです(^ ^;)。私の理解力がないっていう問題が一番大きいんだろうけど(爆)
それにしても、今回は重い話でした。それぞれみんなドロドロしたものを抱えているし、なにより皐がね(^ ^;)…あれだけ気持ち悪い女の子、よくかけるよなあ…何もあそこまで執拗にかかなくても…って正直言って思った位。
そして、ラストでまたとんでもないことになってしまいましたが、どうなるんでしょ(^ ^;)。
そして、続きはいつでるんでしょう(^ ^;)(^ ^;)。


●「カワランギ・サーガラ4 神と人の物語」津守時生[角川スニーカー文庫](98/8/4)

シリーズ最終巻。…主役交代、って感じでしたね。前シリーズの「喪神の碑」の02氏の出演(で合ってますよね(^ ^;)?)。実は私は「喪神の碑」シリーズ読んでないんだわ(^ ^;)。だから細かいところはよくわかんないんだけど、少しずつ書かれているエピソードをみると、なかなかおもしろそうなシリーズですねー。でも今手に入れるのはかなり難しそうです(^ ^;)。問屋に在庫はあるのかしら?だったら注文できるけど。
このO2氏が強烈だったせいで、カオヤイたちが霞んでしまいました(^ ^;)。あと、ゼロ船長もカッコいい!!
話自体も、なかなか盛り上がってよかったです。


●「カワランギ・サーガラ3 犠牲の神」津守時生[角川スニーカー文庫](98/8/4)

シリーズ三冊目。2巻で大幅なネタバレをした後、今回は急展開です。ケインズ財閥が対カオンヤのために特殊戦闘部隊をマサラに派遣し、彼らがマサイの村を襲いはじめるが…
それにしても、ここにでてる女性はみんな強いですね。アスカの言葉には、じーんときました。


●「アッカ!!」中田英寿・編集長[新潮社](98/8/3)

ヒデが編集長をつとめた、身長45の別冊・「アッカ!!」がついに発売されました。
もちろん、ファンなら買い!!でしょう。写真もなかなかいいし、ワールドカップでの日記(ホームページ掲載拒否時期の分も読めます)、インタビュー、各種企画モノなど、いやあ、本当におもしろかった。…だって私、ファンだから(^ ^;)。
IQテストや心理テストが興味深かったです。中山美穂さんとの対談ともあわせてみると、あれで案外ウブなんですね、ヒデって。
一番印象に残ったのは、大切なのは「自分で何が必要かを考えること。」という言葉。自分で考えるより、誰かの考えを鵜呑みにして従う方が絶対に楽だもんね。私もそういうのはあんまり好きじゃないんですが、でも自分がちゃんと実践してるかというと…うーむ(^ ^;)。…がんばらなきゃ、ね。


●「カワランギ・サーガラ2 虜囚の惑星」津守時生[角川スニーカー文庫](98/8/3)

シリーズ二冊目。二冊目にして、“謎解き編”となっています。カワランギやカオヤイの秘密は、あ、なるほどそうきたか…って感じでした。美形がたくさんでてくる話ですが、個人的にはブラナーがいいかなあ、と。


●「カワランギ・サーガラ1 密林の戦士」津守時生[角川スニーカー文庫](98/8/1)

掲示板で勧められてたんですけど、なかなか見つからなくて、やっとゲットしました。
熱帯の惑星・マサラで極秘に研究を進めるケインズ財閥の研究員のところに、少女・スーリヤが訪れた。彼女は何者かによってさらわれ、マサイの神・カワランギに命じられた、神に選ばれた戦士・カオヤイ同士の戦いに巻き込まれることに……
マサラはバリをモチーフにしたそうですが、熱帯の香り溢れる物語になってます。真夏に読むとさらに暑く感じます(^ ^;)。小林智美さんのイラストが美しいですー。


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