ジャンプ正式発売は明日ですが、書店へのお知らせFAXが届いてる(from 安田ママさんの日記の11/29)とのことで、もう解禁でいいかな。
…1/3に「ヒカルの碁」テレビアニメスペシャルが放映決定!! 北斗杯の予選編だそうです。楽しみ!!
「鋼の錬金術師 パーフェクトガイドブック」を購入。書き下ろし読みきりの救いのなさがとても素敵でした。
アニメの方ですが、見るのが辛くなってきました… 私は原作の容赦なく厳しい世界の中に、底抜けの強い明るさがあるのが好きなんですが、アニメの方は中途半端に暗いところが不満なので。
11/16の日記で書いたJavaScriptのON/OFFの割合の話ですが、1年ほど前から集計をとっているという同人系サイト運営者からメールをいただきました。ありがとうございます。それによると、その方のサイトではJavaScriptをオフにしている人の割合は、日記の部分で1.5%ほど、同人サイトで0.5%ほどだそうです。たしかに同人系サイトではJavaScript OFF状態ではナビゲーションに支障をきたすようなところが多いですから、その結果は納得できるかも。
定期巡回しているサイトを見に行くときはJava Script ONでもかまわないのですが(サイトがクラックされていて危険なコードを仕込まれる可能性はゼロではありませんが)、検索であちこちのサイトを見て回るときにJavaScriptをONにしたままにするのは、私は怖くてできません。ブラクラとか、昔流行った2chでのfushiansanトラップとか…(調べてみたら、あれはスクリプトをオフにしていても実行可能だったそうですが… 実は当時トラップを踏んだことがあったのですが、そのときはスクリプトのソースが表示されただけで実行されなかったのでした。)クリップボードを読取られる危険性もありますし。もっともこれはIEの設定で禁止することはできますが…
スクリプトOFFの方が安全だとわかっていても、ネックになるのはONでないとまともに表示されないサイトが多いことではないかと思います。サイトにあわせてスクリプトのON/OFFをIEで設定変更して切り替えるのは面倒ですが、簡単にできるツールもあります。
私が使っているのは、AngelFeatherというツールです。
●IEのセキュリティレベル設定[インターネットセキュリティ]All About Japan(5/5)
●窓の杜 - 【今日のお気に入り】IEを機能強化「AngelFeather」v1.5
私は使ってはいませんが、「Chg」というツールも便利そうです。
●窓の杜 - 【今日のお気に入り】IEのセキュリティ設定をいつでも変更できる「Chg」v0.03a
アクセスログ解析に関連して。「携帯電話からのアクセスはどのようにログに記録されているですか?」という質問を受けました。携帯むけサイトを持っていないので実際の生ログはどんなのになるのかわからないのですが、
携帯電話技術情報によるとログに残るのは基本的には携帯キャリアのプロクシのもののようです。でも携帯電話の固有識別子をみることができるそうですから、電話番号までは直接わからなくても、同一の携帯電話からのアクセスがいつ、どのページにあったかを調べることはできるので、そのあたりは考えて携帯電話でのブラウズもした方がよさそうですね。
もうひとつの質問がありまして。ネット関係の質問で、自分が「答えがでる箱」扱いされることは、身の回りの人相手だったらお互いさまだからあまり気になりません。どちらかの負担が大きくなる場合は、「おいしいものおごるから」というような感じで別手段でフォローされているので。
掲示板やメールで質問をされる場合は…難しいですね。ネットがGive & Takeで成立していたのはすでに過去の話かもしれません。でもまとめサイトやFAQ、メーリングリストや掲示板のログなど、多くの人達の知識にお世話になってきたから、私もできる範囲で自分が受けたものを他の人にも返していきたいなあと思っています。時間的に自分に余裕があって、答えるのにさほど手間がかからないものであれば、かまわないのですが。でも自分で調べる気が全くないのがミエミエな質問メールはやはり嫌になります。
つい最近の話。あるメッセージがパソコンを立ち上げるとでてくるのですが…という質問があって、調べてみるとどうやらスパイウェアらしいのがわかりました。その除去方法を書いたサイトのURLをメールを知らせたら、「このページを読めば私でも除去できますか?」と… なんでそれを私に聞きますか? そういう質問をする人だから、「業者にお金を払ってやってもらった方がよいのでは」と返信しましたが。
あと、質問するなら、返信先メールアドレスだけは絶対に間違いないようにしてほしいものです… 30分くらいかけて書いたメールが戻ってきたときの脱力感といったら。
疲れることもあるけれども、礼儀正しいお礼メールをもらうような嬉しいこともあるから、なんとか続けていけるのかもしれません。
先週の日記に書いた、アクセス解析の話に関連して、前から興味を持っていた「Java ScriptをONにしている人と、OFFにしている人の割合はどの程度なのだろうか?」を調べるために自分のサイトのトップページに隠しカウンターをつけて一週間ほどデータを取りました。(現在はそのカウンターは外しています)
この一週間の閲覧者では、
JavaScript OFF : 517(7.8%)
JavaScript ON : 6117(92.2%)
という結果になりました。予想よりもJavaScriptをONにしている人が多くてびっくり。根拠は全くありませんが、なんとなくうちのサイトであれば3割程度の人はJavaScriptはオフにしているのではないかと思い込んでいたので… 世間の平均的な数値がわからないので、この7.8%という数値が多いのか少ないのかは判断つきませんが。
ちなみにうちのサイトのカウンターは、cookieとIPアドレスが同じであれば多重カウントしないタイプです。(cookieオンならばリロードでカウンターは上がらない) もちろん画像表示をオフにしていればどちらにもカウントされません。そのため、上記の数値も実際とはズレのあるいい加減なものですが。
ちなみにこの計測は簡単で、複数の隠しカウンターさえ設置できれば誰でも自分のサイトで調べることができます。以下のスクリプト(カウンター部分は自分のサイト用に書き直してください)をHTMLに書き込んで、カウンターの数値をみるためのページを別に作成するだけです。
<script language="JavaScript">
<!--
document.write("<IMG SRC=");
document.write("隠しカウンター1");
document.write(">");
// --></script>
<noscript><IMG SRC="隠しカウンター2"></noscript>
同じようなことをして数値を出した人がいたら教えてくださると嬉しいです。
メールフォームでいただいた意見の一節に「解析のバナーを見ると、防犯カメラと目が合ってしまった時のような、自分は監視されているのだなぁと、なんともいえない心地悪さを感じていました。」というのがありました。なるほど。
私自身は、防犯カメラが設置されていても万引きや強盗などの犯罪が起こらない限りはテープを巻き戻してチェックされないことはもちろん知っていますが、「防犯カメラに映っているんだなあ」と分かったときに、監視されているようでなんとなく嫌な感じが自分の中に残ることがあります。でも、自分の痕跡を残さずに生活を送ることはできないので、ある程度は割り切るしかないんでしょうね。程々の監視は、社会の秩序を保つ上ではプラスに働くのですし。
アクセス解析でわかることは少ないとはいえ、いくつかの条件が重なれば「ある人が自分のサイトをどういう風に閲覧しているか」がわかることがあります。私は自分の足跡が知られては困るようなサイトは閲覧してませんが、それでも統計データならともかく自分の閲覧履歴の生ログをチェックされていたらちょっと嫌。
逆にアクセス解析を行う側は、必要以上の情報を知ろうとしないことが大切なんだろうなあと思います。物理的に可能なことを、モラルだけで押さるのは無理かもしれませんが…
参考ページ。Japan.internet.com Webビジネス - 武器となるログ解析。書いてあることは基本的な話ですが、ログ解析をする側はどういう情報をみているのかを知らない一般閲覧者は読めば参考になるかも。
ついこの前の話。メールフォームに「書いてることキモい」というようなメッセージが届きました。もちろん、名前もメールアドレスも書いてません。ネガティブなメッセージをもらうこと自体はかまわないのですが、何が「キモい」のか分からないのが気になって。それで、普段は見ないアクセス解析の生ログを落としてきて調べると、googleで「匿名プロクシ」で検索して、こことここをみたとわかりました。たしかに、ネットの初心者が「匿名プロクシ」の詳しい情報を探して検索したら、「初心者が匿名プロクシを探してアングラサイト見に行く方がよっほど危険」としか書いてなかったら文句いいたくなるのも無理はないかも。
で、なぜこのメッセージを送った人を初心者と判断したかというと、うちのアクセスログにはJava Scriptをオンじゃないと記録されないから、です。Java Script ONのままで匿名proxy情報を探して、怪しげなサイトに行ったら危ないじゃないですか。
…というような話を読んで、私の行動を「気持ち悪い」「怖い」と思う人もいるかもしれません。
この話を書こうと思ったのは、津村ゆかりの分析化学のページの、アクセスログと個人情報を読んだことがきっかけでした。サイトオーナー向けのアクセス解析についての説明ページは多数ありますが、サイト閲覧者向けの解説ページは多くありません。これだけ真摯に解説しているページはあまりないのではないかと思います。オススメのページです。
さて、これを読んで思い出したのは、過去のMEMOの2003/7/5〜7/8あたりでとりあげた、「日記のコメント欄にいたずらをした生徒の高校に連絡をした経緯をまとめたサイト」関連のこと。当時の関係サイトのコメント欄を読んだときに、過剰にサイトオーナーの行動を糾弾する(技術に詳しくない)閲覧者の書き込みに、「サイトを運営している人」と「ただ見てるだけの人」の間にある意識の差を感じたものでした。
私はアクセス解析でできること、できないことを知っています。アクセス解析でわかることは実はそれほど多くなく、基本的にはログ情報だけではみた人が「誰」であるかを特定することはできません。それにアクセス数が多いと細かいログなんていちいちみてられないし、興味があるのは「どのページがよく見られているか」「どういう検索キーワードで来ているか」「どのページからリンクされているか」などの統計データの方だったりします。
ただし条件によっては、「誰」が「何時」閲覧したか特定することはできます。たとえば閲覧者がサイトオーナーにメールを送ったり掲示板を書き込みしたときに、その人が名乗った情報とIPアドレス・リモートホスト・ブラウザ情報などが結びつきます。そして閲覧者のIPアドレス固定だったり、珍しいプロバイダやブラウザを使っていれば、それ以前/それ以降のその人の閲覧状況がわかることもありえます。(ただし、メールや掲示板で閲覧者が名乗った以上の情報(本名・住所など)はもちろんわかりません)
嫌がらせを何度も受けるとか、そういう特殊な状況じゃないかぎり生ログを調べることは普通はないでしょうが。
私が単なる閲覧者だったのは半年ほどで、その後8年以上もサイトオーナーをやってます。だから「サイトオーナー」として「ログが残って解析されるのは当然、それをわかった上でネット上で行動するべき」だと考えてしまいます。
でも。もし私もずっと単なる閲覧者で、ネットの仕組みも詳しくない状態でアクセス解析のことを知ったら、「怖い」「気持ち悪い」と思ってしまうかもしれません。
うちのサイトはトップページからアクセス解析についてというページにリンクしていますが、このページを作ったきっかけは2003/6/1の日記に。「HTMLメール」についての記事を読んで、それに関連する「Webバグ」についての不快感を思い出して、それから「個人サイトのアクセスログ解析はどうなんだろう?」という考えがふと浮かんだのです。もちろん単なるアクセスログ解析はWebバグと違って個人を特定したアクセス動向の把握はできませんが、それでも微妙に後ろめたさが残りました。だからこそ、せめて自分のやってることの説明をしよう。その気持ちからアクセス解析についてのページを作成したのです。
私が初めて自分のサイトを作成した1996年頃は、ネット上のあれこれを初心者むけにわかりやすく説明しているページがありませんでした。だから、自分のサイトが嫌がらせのターゲットにされた時に、それを避ける方法を調べるのが大変でした。しかもその当時はまだgoogleが存在してなかったので、ロボット検索のノイズが多い検索結果を延々と調べることになりましたし… その苦労が自分にとっていい勉強になったから、今となってはありがたい体験だったと思っていますが。
そういう体験をしてるために「ネットで自分を守りたければ、基本的なネットの仕組みなどは知ってて当然、知らないのは怠慢」という意識が自分の中にどうしても存在します。かといって「知らない人、知ろうとしない人はネットするな」と割り切って捨てることもできません。
だから、せめて自分ができることを、きっかけがあれば説明を行うことを続けて行きたいなあと思っています。
「ヒカルの碁(補)その27」、小畑先生描き下し絵のカレンダー、遂に発売されました。