Supreme Music

至高の音楽〜ザッパ・ミュージックの醍醐味


 言うなればこれがこのコーナーのメインディッシュである。
 ここでは、初心者向けに限定せずに、手前味噌ではあるが、私がザッパ作品の中で確かに感銘を受け、「素晴らしい」と思った作品を紹介したい。

The Grand Wazoo (1972)
Sheik Yerbouti (1979)
Jazz From Hell (1986)
 "Grand Wazoo"と"Sheik Yerbouti"は、やはりはずせない。"Wazoo"は「至福」という表現がまさにぴったり来る作品である。ザッパの全作品中の最高傑作であると私は信じる。また、"Sheik"は、ザッパのそれまでの実験的作風や、独自の表現がポップ・ミュージックと見事に融合した傑作である。
 3番目に挙げた"Jazz From Hell"は、実は少々迷った。だが、シンクラヴィアだけで創り出され、ある意味でザッパの頭の中の音が具現化したと言うことでここにリストアップした。

 これらの作品の他にも、名前を挙げたい作品は他にもある。ザッパの往年のステージの集大成で、「完璧なショウ」が収録された"The Best Band You Never Heard In Your Life"や、遺作となった"The Yellow Shark"は、是非聴いておきたい。
 また、"Burnt Weeny Sandwich"も、地味ながら忘れてはならない作品である。さらに、"Joe's Garage ACT I"と"Joe's Garage ACT II&III"(CDではこれら2作はカップリングされている)は、そのドラマチックな構成が素晴らしい。特に、ラスト前の"Watermelon in Easter Hay"で聴かれるザッパのギターは絶品で、ストーリィを追いながら全編通して聴いたときのこの曲のインパクトは、もう感涙ものである。


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