02年10月の日記。  今の日記へ

【ネタバレの仁義 Part.3】 02/10/28 23:58

「ヒカルの碁」のジャンプ感想はこちら

今更ながらネタバレ話の続き。映画関係なんですけども、CinemaScape−映画批評空間−のネタバレについてのガイドライン(10/28 23時現在、メンテナンス中)あたりとか。結局ネタバレ基準というのは個々に違うわけで、その範囲で気を使うしかないということなのかも。映画のネタバレといえば、検索で「ネタバレ」なんて気にするな!というページを見つけました。うーむ、批評の質はネタバレを気にするとかしないとかで変わるようなものかなあ。鑑賞者がどれだけ深く掘り下げてみる力があり、自分の感じたことをわかりやすくまとめて伝える能力があるかという問題だと思いますが。

話変わって、ネタバレといえばNIFTY-Serve時代の思い出が印象深いです。
ひとつ目の思い出。FCGAMEMのFF7の特設会議室での話。NIFTYのフォーラムは巡回ツール類が充実していたから、ネタバレの場合はタイトルにネタバレ表記をして、必要な人だけが発言を読むというルールがそれなりに浸透していました。FF7の特設会議室もそのルールにのっとって運営されていましたが、あの1枚目最後の衝撃の展開に、タイトルでうっかりネタバレしてしまった人が続出して、そのあと会議室が荒れに荒れた記憶が… 私もそっちで先に展開を知っちゃいましたもの。
ふたつ目の思い出。二階堂黎人氏の初期の蘭子シリーズで、作中や脚注で先行ミステリ作品のネタバレをしていて、それがFSUIRIで批判されていたのを覚えています。そのときは氏の作品は読んでなかったけれども、数年後に読んで「これはちょっとやりすぎなんじゃ」と思った記憶が。
かといって、ミステリの解説を書くときに他作品のトリックに全く触れないわけにはいかないこともあるわけで。有名な先行作品を下敷きにしたり、それのトリックを改良したものだったりして、それについての話を書くときに「この解説には●●についてのネタバレがあります」と注意書きをしても、逆にその一言でトリックの見当つく(「あー、●●は叙述トリックか〜」とか)こともありますからね。読む前から「叙述トリック」だと分かっててもかまわないのは折原一の作品くらいでしょうし。…そういえば昔、ある作品の帯に「映像化不可能」と書かれていたのを読んで、「これは叙述トリックだな」と分かっちゃったことがあったなあ。その作品はトリックが分かっていてもおもしろかったけれども。

まとまりがないまま終わります。すみません。

ライトノベルファン度調査は既読162/300冊となりました。でもシリーズ途中で読むの止めたのも多いからなあ… あと、中学生時代(新井素子のコバルト全盛期)の後にこのジャンルからすっかり離れてしまって、戻ってきたのはその5年くらい後だったから、その間に出たシリーズは読んでないものが多いですね。

メモ。
増えるサイト削除要求、言論か権利侵害か(ZDNet News)
こういうのはファンサイトなりパロディサイト作成者側の著作権やフリーライドについての意識が薄くて問題になることもありますが、逆に企業側のWebや法務担当者が「ビジネスでしかWebを利用したことがない」ために個人サイトのコミュニティで働く力学について感覚的に全く分かってない…ために問題となってしまうこともあるのではないでしょうか。


【雑誌感想。】 02/10/27 23:38

「ヒカルの碁」のアニメ感想はこちら

ここしばらくに購入した雑誌関係をまとめて。
◆活字倶楽部
次回の特集のひとつに、舞城王太郎の担当者インタビューがあるとのこと。…ご本人は出てこないんですねぇ。どんな人だか興味あるけれども、作品だけで作家のイメージを脹らませている段階の方が幸せなのかもしれません。北村薫しかり、京極夏彦しかり。
◆読むジャンプ
乙一「ジョジョの奇妙な冒険 テュルプ博士の解剖学講義」は思いっきりプロローグです。熱心なファンでない限りは来年2月発売の単行本を待つべきかも。舞台は四部終了後の杜王町、オリジナルキャラの視点から話は進みます。現在登場している四部キャラは仗助のみ。私は乙一ファンなので満足でしたが、純粋なジョジョファンからするとどうなんだろう。
ちなみに書き下ろし挿絵多数、また荒木先生と乙一氏の対談があって結構おもしろかったです。
◆ファンタジアバトルロイヤル
上遠野浩平「しずるさんと幽霊犬」しか読んでませんが。安楽椅子探偵モノで、突飛な事件のあっけない(もしくはムチャな)解決を病弱でクールな美少女が行なうシリーズですが、これでたしか3作目。話の雰囲気が結構好み。文庫本化はまだなのかなあ。
◆電撃hp
イリヤの展開が…秋山瑞人だからなあ。後編はさらにどんな展開になるのか…
上遠野浩平の「ビートのディプシリン」、すでに11話ですがなんだかまだまだ終わりそうにないですね。次回は「ビート〜」をお休みして「ブギーポップ・スタッカート」だとか。

雑誌じゃないけれども。
◆『ヒカルの碁』の秘密(ヒカ碁研究会/データハウス/1000円)
いわゆる謎本。レベル的にもそんな感じですね。浅くて軽い。これならファンロードのシュミ特とか、2chのヒカ碁ネタバレスレッドの方がおもしろいです。それでもあらすじだけが延々と書かれていただけの「ヒカルの碁 キャラクター心理解析書」(フットワーク出版社)に比べたらマシですけどね…

光GENJI「光GENJI All Songs Request」購入。ファンの投票によるベスト盤で、去年に出たシングルのベスト盤は買う気がしなかったけれども、これは購入。でも、私も結構なマニアゆえに「なんでこの曲がはいって、あの曲が入ってないんだ〜」とつい文句をいいたくなる部分も… 私は「7人じゃないと光GENJIじゃない」主義者ゆえにSUPER5になってからの曲は入れてほしくなかったし、またソロや全員の曲というよりもメンバーのソロ曲イメージが強い曲もできれば外してほしかったなあ、という気持ちもあります。それでもコンサートでよくやってた曲を聞くだけで全員の血が滾るような気持ちになって、昔のあの深い深い幸せな思いが蘇ってしまって、涙ぐみながら聞いていました。でも「さよならの情熱」以降は曲を聞くだけで泣きはしなかったけれども「血の気が引く」というのはこういうことなんだなあと思いながら聞いてました。終わって何年も経つのに、今でも思い出と名づけて整理することはできてないみたいです。
そういえば、投票では「2.5.7.」が圧倒的に票を集めていましたが、当時コンサートにいったり、コンサートビデオをみたりしてない人が聞いたら「なんでこんな曲が人気一位?」と不思議に思うだろうなあ。妙な曲だし。


【逆転裁判2】 02/10/21 23:42

「ヒカルの碁」のアニメ感想はこちら。ジャンプ感想はこちら
12月発売のコミックスの予定に「アイシールド21」がはいってなくてがっかり。いつコミックス化するのかなあ。楽しみに待っているのに。

週末はずっとGBA逆転裁判2をやってました。期待通りのおもしろさ、そして相変わらずの熱さ。燃えました〜。(ついでに萌えもすばらしかったですが)
「逆転裁判」は文字通り裁判をモチーフにした推理アドベンチャーゲーム。操作はシンプル、それでいてシナリオやキャラがしっかりしていて、とてもおもしろいのです。主人公の弁護士・成歩堂(なるほど)くんが、窮地に立たれた依頼人の無実を証明するために探偵パートで証拠を集め、法廷パートで検事と丁々発止でやりあうんですが、これが燃えるのです。事件の謎自体は、携帯ゲームというメディアに合わせてわりとわかりやすくしていますが、問題はそれをどうやって証明するか…というのに頭を捻ることになるんですが、そのほどよい難しさが、答えが閃いたときの爽快感に繋がるんですよね。
前作の「逆転裁判」がおもしろかった人であれば二作目も文句なしに楽しめます。できればなんの予備知識も仕入れずにゲームを始めた方が楽しいのではないかと。あと、ゲームに詰まっても攻略サイトにいかずに、頑張って自力でといた方が絶対に楽しいので、頑張ってください。
前作をやってなくて、「逆転裁判2」に興味を持った方は、ぜひ前作の逆転裁判から始めてください。2から始めても問題はありませんが、1をやっていた方が深く楽しめるので。2の発売に合わせて、1の廉価版が発売されましたので、興味があればぜひやってみてください。ちなみにこの公式サイトの「開発者コラム」は思いっきりネタバレを含んでいますので、読むのはゲームをクリアしてからにの方がいいかも。ついでに、1年前の私の「逆転裁判」の感想(10/14)


【ネタバレの仁義(?)Part.2】 02/10/16 23:31

ミステリ系サイト謎宮会の8月号に、私の書いたリレーエッセイを載せていただいています。私の書いたものは短いし中身も薄くてダメですが、他の執筆者の方のエッセイやレビューはおもしろいので、時間があるときにでも読んでみてください。
あのエッセイに書こうかどうしようか迷って結局書かなかったんですが、実は島田荘司の名前を初めて見たのは小説JUNEのブックレビューのページだったのでした。逢坂剛を読むきっかけになったのも小説JUNEのブックレビューのページだったんですよねぇ…
「輸出」する日本の小説にもお二方の名前が入っていますが、私だったら逢坂剛は「カディスの赤い星」、島田荘司は「御手洗潔の挨拶」をセレクトするかも。

ネタバレの是非に関する話の続き。Whole Plum(10/6)に興味深い話が。自サイト内でそのページに行く経路に「ネタバレ注意」という表記をしている場合でも、サーチエンジンの検索結果ででてくるサマリーにそのものずばりネタバレな内容がでてくる、という恐ろしいこともありえるわけで。
対策としては検索ロボットを拒否するくらいでしょうか。でもMETAタグのno robotsを無視するサーチエンジンもありますし。もしくは想定されるキーワードは一通り早めに出しておいて、ネタバレはあとの方でする、という位なのかなあ。でも思いもかけないキーワードでサーチされることもあるし、なにより感想を書く毎にそこまではとてもじゃないけれども考えていられません。

話変わって。「中身を知ってて当然」とみなされる、そのジャンルでの「古典」や「名作」のネタバレの扱いはどうなんでしょうね… 個人的にはミステリジャンルにおいて「そして誰もいなくなった」「オリエント急行の殺人事件」「ABC殺人事件」「アクロイド殺し」あたりのあまりに有名な作品についてのネタバレな話を書く人がいても、責める気にはならないんですが… でもこれらの作品がいくら古典的名作であっても、先入観なしで読んで驚く人たちは今だっているはずなんだし…


【ネタバレの仁義(?)】 02/10/14 21:53

アニメ「ヒカルの碁」の感想はこちら

メモ。
ミッキーマウスは誰のもの? 著作権の「寿命」を争う裁判が最高裁で始まる(ITPro)

見下げ果てた日々の企て(10/12)経由、天使の階段(10/8)より「ネタバレ」についての話とか。修正前の元発言は読んでいませんが、島田荘司「異邦の騎士」で、条件に該当するネタというのはおそらくアレだと思うんですが、私だったらアレの具体的な内容を書くのは抵抗があるなあ… あの作品を未読の方は、アレについては知らない方が楽しめると思うので。
私のネタバレに関する宗旨(?)は、「自分だったら事前に知りたくないなあと思うことは書かない。必要な場合は、背景と同じ色の文字で隠したり、ネタバレと明記して別ページに感想を書く。」というところです。うちのサイトは、同じような好みの方の本選びの参考になればいいなあと思って作っている部分もあるので。でもそれを人に押し付けるつもりはありません。
読了した人を対象とする評論サイトであれば、ネタバレをいちいち気にしなくてもいいと思いますし。でもそういうサイトであれば、作品ごとにちゃんとページをわけてほしいなあ。他の作品のネタバレをうっかりみてしまったというような不幸を招かないためにも。

と、個人的にはネタバレに気を使っているつもりだったんですが、アクセス解析でリンク元サイトをみていたときに、うちのページについて「不用意にネタバレをするのを気をつけてもらえたらいいんだが」みたいなことが書かれて、ヘコんだことがありました。(ブックマークしてなかったので、どこのサイトかはもうわかりません…)
自分ではネタバレではないと思っていたことが、別の人にとってはネタバレになることもあるわけで。難しいです…
また、感想を書く上では意図的に「ネタバレ」をする場合があります。例えば「ホラーぽい作品がミステリ的な終わり方をする」「最初のうちはコメディでも、最後は切ない話に」というような作品は、読者の読む前の思い込みと違う展開になることが「驚き」の部分になります。でも、逆に第一印象のせいで「そんな作品は好みじゃない」と決め付けてしまって、本を手にとらないこともありますから、その「驚き」の部分を少し明かすことで興味を持つ人の数が増えるのではないか?と判断したら、一部ネタバレを感想に書くこともあります。…一見ミステリ風だけども実は全然ミステリじゃない小説の場合は、ミステリを期待して読んだらがっかりすることもあるので、そういことを書くこともあります。
犯人の名前を書いても全然ネタバレじゃない場合もあるし、(直接の犯人当てには関係ない)タイトルの意味を書くことが最大の「ネタバレ」になる作品もあります。そのあたりの判断はケース・バイ・ケースだし、個人の主観で「ネタバレ」だと思うことが変わりますから、本当に難しい。
未読の方には謎めいた期待を持たせるような、既読の方にだけ意味がわかるような、そういうネタバレを目指しているんですが、道は遠いなあ。


【見せ方】 02/10/07 23:05

ジャンプ「ヒカルの碁」の感想はこちら

「アイシールド21」、サブタイトルの付け方がうまいなあ… それにかぎらず、アメフトという読者に馴染みの薄い、結構ややこしいスポーツのルール・魅力を少しずつ見せていくやり方、原作者が情報の整理がうまい人なんでしょうね。絵描きさんも読みきりの頃から比べるとぐんぐんうまくなって、絵にスピード感や迫力がでてきたし。キャラクターも皆かわいくてな… ヒル魔がどんどん美人になっていくのでどうしようかと(おい)

今後、日記で書きたいなあと思っているネタを自分メモ。
・上澄み
・リスクのコントロール
・IPaddressからどんな情報がわかるのか?(2002年度版)
こうやってリストアップすると、またしても書けないまま終わってしまいそうですが、今度はちゃんと書けるといいんだけどなあ…


【壁紙】 02/10/06 22:51

アニメ「ヒカルの碁」の感想はこちら

ジャンプ公式サイトで、壁紙のダウンロードがリニューアル(?)されましたが、そこに「ヒカルの碁」の壁紙もあります。ジャンプ33号の表紙だった、浴衣のやつです。さっそく壁紙に設定。「ヒカルの碁」は枠が四つもあるので、今後も色々と追加されるのかな? 楽しみです。

「ヒカルの碁」19巻の感想。→「意外な人」は冴木さんでしたか。車のドライバーは冴木さんだったという設定なのかな。それにしても冴木さんの腕の筋肉にメロメロ。なんかスポーツやってるのかも。カッコいいなあ、冴木さん…
背表紙の門脇さんも、静かな迫力があって素敵。表紙のヒカルは、第163局の扉絵のバージョン違いです。違いは、上着、顔の向き、月との位置関係あたり。手のあたりは似ているけども… コミックス表紙のために新たなモチーフを1から考えなおす余裕がなかったんでしょうか。ここしばらく、カラーページの連続でしたから、それも無理はないかと。
さて、本編。このあたりはジャンプで繰りかえし読んだ部分ですが、色が白いコミックスの紙で読むと、背景の描きこみの細かさ、服や小道具の質感に改めて驚きます。アシスタントさんが優秀なのももちろんあるとは思いますが… 週刊誌連載でよくこれだけの仕事をやってられるよなあ。

「HUNTER×HUNTER」15巻購入。「ジャンプ」掲載時には何をやっているのかよくわかんなかった話ですが(連載も飛び飛びだっただけに余計)、こうやってまとめて読むと面白さがよくわかります。呪文の意味をちゃんとわかってることが前提の話なんでしょうね。それもあって、No.132で呪文の一覧表がでてきたんだろうけども。それがわかってなかった当時は「手抜き?」と思ってしまったんですが…
話はおもしろいものの、もう少し絵がなんとかなれば、なあ。

10/5、カミコンの大阪追加公演に行ってきました。大満足で、コンサート後数時間はドキドキが治まらなかったくらい。→オープニングはカッコいいし、ダンスは多かったし、狭いステージをうまく使った演出でおもしろかったし。なんか剛くんの歌声がクセになりそうだ…


【思い出がいっぱい】 02/10/02 23:45

NRA(特定非営利活動法人ネットワークリスクマネージメント協会)のメールマガジン「啓・警・契」の第27号がおもしろかったです。「論点8● OECDセキュリティガイドラインの意味するもの 大木 栄二郎」がオススメ。OECDセキュリティガイドラインは流し読みしてたんですが、そういう意味があったのか。セキュリティについては、知識と意識と両方が必要であって、お金を出して何かを買えば全部解決するようなものじゃないですもんね。でもその'Culture of Security'が日本で浸透するかどうかは、うーん…

著作権関係の記事のリンク。ちょっとネタは古いですが…
劇団SCOTの勝訴確定 舞台美術「盗作」訴訟
著作権を認められるのは、あくまでも「表現」であって、その根元にあるアイデアや思想ではないわけで。
NMRC、着メロサイトでの歌手名の使用とパブリシティー権について見解を発表――着メロサイトでの歌手名使用はパブリシティー権の侵害ではない

各所で話題沸騰の教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史ヽ(´ー`)人(´ー`)ノ。よくこれだけまとめたものです。
私のネット体験はまずパソ通からで…たしか92年夏コンのレポを書いた記憶があるので、92年の4月あたりだったと思います。そっか、もう10年前か…
「インターネット」体験自体は95年年末あたりに。自分で初めて「ホームページ」を作ったのは、96年の7月か8月あたりだったのではないかと思うんですが、実ははっきり覚えていません… 本の感想サイトを開設したのは、97年の5月の連休明けあたり。6/8というのは実はカウンタを設置した日でして、まあ大してかわらないからそれでもいいんですが。
懐かしくなって色々と記憶を辿ってみました。コミュニケーション関係は私はパソ通の方で一通り体験しているから強烈な印象というのは「インターネット」にはなかったりします。初めてのオフ会も、チャットにハマったのも、深刻なネットケンカをしたのも、ネット恋愛も、全部NIFTY-SERVEで体験したし。
「ホームページ」を作ったのは、NIFTY-SERVEで親しくしていたジャニーズ友達がみんな自分の好きなタレントさんたちのファンサイトを作成しだしていたので「私もやりた〜い」という単純な理由でした。
で、実際に自分でホームページを持って、サイト運営が軌道に乗ってきたときの一番の感想は…「インターネットにはパソ通に比べて頭悪い人、多い…」でした。でもそれはインターネットが爆発的に普及していったゆえの問題なんですよね。当時のパソコン通信は参加するまでかなりの手間とお金がかかり、それなりに知識も必要でしたので、「大人」でないとまず参加できませんでしたし、その試練を乗り越えてくる人というのは元々リテラシーが高い人が多かったのでした。その上、当時のパソ通はベテラン10人がいるところに新人が一人やってきたような人数割合でしたから、ベテランが新人に小姑のようにネチネチとじっくりとマナーをしこんだものでした。ところが96〜97年頃の「インターネット」は、「パソコン買えば誰でも簡単にインターネットができる」「インターネットはタダでいろんなことができる」とパソコンメーカーがハデに宣伝したこともあって、ベテラン10に対して初心者100くらいの割合で増えていったので、マナーを教えるどころじゃなくなりましたから。その上、パソ通にはほとんどいない若い子(主に学生さん)が「インターネット」にはたくさんいましたから… その上、私がやってたジャンルはただでさえ年齢層のが低いわけで… 色々と理不尽な苦労をしたのものでした。でもまあ、私も今から思えばお子様な言動もしていたから、あんまり人のことをとやかく言えないわけですが。

で、「インターネット」で強く印象に残っているのは… ネットスケープ2をインストールした日と、FUTURE SPLASH!を初めてみた日でした。
私が最初に使ったブラウザは、peopleというインターネット接続サービスも行なっていたパソコン通信がリリースしていた専用ブサウザでした。これは壁紙すら表示できないシロモノで。そのあとはIEのバージョン1。たしか最初はTABLEもロクに表示できなかった記憶が。そのために、日本語版ネットスケープ2.0を購入してインストールした日(当時はフロッピーでした…)、初めてフレームでできたページをみて感動したことを覚えています。それとアニメーションGIFも最初にみたときには「動いてる!!」とびっくりしたなあ。でもネスケ2はアニgifに弱くて、よくブラウザが死んだけれども。ネスケの3もアニgifですぐに死んじゃって、それがあるから私はIE3がでたときに乗換えたんですよね…
そして、心底驚いたのがFUTURE SPLASH!を初めてみた日。「動くページ」はその頃すでにshockwaveがありましたが、あれは内容に比べたらファイルサイズが大きいので、ありがたみがないというか…サイトデザインには使い物にならないなあ、という感じだったので。だから、ファイルサイズが小さいのであっという間に表示され、軽快にアニメーションが動くSPLASH!にはワクワクしました。「これがきっとShockwaveにかわってスタンダードになるに違いない!!」と思ったらすぐにマクロメディアに買収されて、「Flash」になっちゃいましたねぇ…

で、これがいつの頃か思い出そうとして調べてみました。SPLASH!の発売は96年10月頃の様子。ネスケの2がでたのは、とほほのWWW入門WWWの歴史によると96年の3月ですか… え、3.0がリリースされたのはその5か月後? この頃って、ブラウザの性能アップのペースも速かったんだなあ。

ついでに懐かしくなって、CSJWWW調査結果も探し出して読みなおしてしまいました。ちなみに2002年度版の調査はこちら。昔のアンケート結果のコメントをみてしみじみ。96年から97年あたりは、猛スピードで「インターネット」が変わりながらも、無限の希望を理由もなく感じることができましたから。あの頃夢見ていた世界がどんなものだったかは、もう覚えていないけれども。
…あ、でも接続料の低額・定額化は夢が実現したなあ。テレホーダイすらなかった頃に、どれだけ電話料金を払っていたか…


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