01年6月の日記。  今の日記へ

【私的利用の範囲】 01/06/28

6/26の日記へのご意見など。「しかし、純粋に損得を考えた場合、ファンサイトの存在は(違法な画像や音声ファイルがあったとしても)絶対にアーティスト/レコード会社にとって得だと思うんですがね。」私の昔はそう思ったけど、今はそうとは言いきれない部分はあるよなあ…と思うようになってまして。長くなるしもうひとつ自分の中でまとまってないから、これについてはまた後日。
「「CDをコピーして友達に配布は完全に犯罪です」と書いてらっしゃいますが、営利ではない私的な目的ならCDのコピーはOKじゃなかったですか?どこまでが個人使用かというのが問題ですが、狭い範囲の友人関係なら大丈夫、ということになっていたと思うんですが違いました?」著作権法においては、営利目的かそうでないかは実は違法/合法の線引きとはなりません。(被害額の算定にはかかわりますが)たとえコピーした人が報酬を得てなくても、コピーを人にあげることは、本来権利者がえるはずの利益を阻害したことになるわけですから。 ちなみに著作権法でコピーが許される「私的利用」の範囲ですが、ちゃんとした法的定義というのはたしか存在しないはず。大体過去の判例などから推測したところでは何段階だかに分かれるようです。
(1)著作物を購入した本人が、個人的に楽しむための編集やバックアップなどのためにコピーすることのみ
(2)家族内のみ。
(3)2.3人のごく親しい友達との間のみ。
どの段階までかはメディアによるかも。高価パソコンソフトとかの場合は(1)であることが多いし。(あれは使用許諾書で縛ってるだけですか?) とにかく(3)を越えるものは私的利用の範囲とはさすがに言えないかと。昨日の日記の書き込み、「配布した」という言葉のニュアンスからだと多数にばら撒く…少なくとも2,3名じゃすまない感じがしましたので「犯罪」と書いたわけです。また、たとえ2,3人でもCD→カセットテープへのコピーならまだしも、CDからCD-Rはメディアそのまま同じで劣化されないために非常にまずいのでは? そのあたりはまたちゃんと調べておきます。

ネットにおいて、個人サイトも法人サイトも同じまな板にあがってるんだから…お話とか、パソコンソフトと著作権意識の移り変わりとかそのあたりの話も書きたかったけど眠くなったのでこの辺で。

…とまで書いたのが昨日。結局プロバイダの調子が悪くてアップできなかったのでした。今日はこれにもうすこし追加してと思ってたんですが、購入した「王子さまLv1」がおもしろくて、気がついたらもう寝る時間に。このゲームはコミカルなお手軽RPG。ネットでの評判いいし、体験版もなかなかおもしろかったので、追加ディスクと共に購入。システムにストレスないし、サクサク進むしキャラが楽しいし、やりこみ要素もありそうだし。まだ第二章に入ったばかりのところ。これからしばらく更新が滞ったとしたらこれのせいだと思ってください。


【ファンサイトの問題】 01/06/26

メールで教えてもらった情報。ラテンアメリカ出身の世界的に人気の歌手リッキー・マーティンのオフィシャルサイト(ソニー)の掲示板が今荒れています。その原因は、ソニー側が非常に充実したリッキーのファンサイトにいきなり閉鎖勧告(従わなければ法的手段に訴えると書かれてたそうな)をして、そのファンサイトが閉鎖したことだそうです。そのファンサイトは情報が早いだけではなく扱い方もバランスがとれていて、ファンの信頼を勝ち得ていたんですが、画像を載せたり外国の違法ムービーや音声ファイルにリンクを張ったりと少々マズいこともしてたようで、おそらくその点が問題視されたんでしょう。でもファンにとっては、画像だけの撤去要求とかではなくいきなり閉鎖勧告だったこと、オフィシャルサイトが非常にショボくファンのニーズを満たしてないこと、ソニーの人が以前そのファンサイトの掲示板に「頑張ってください」と書き込みをしたことがあったのに…などの理由で全然納得がいかないようですね。
このジャンルでは無許可画像を個人サイトで載せることが当たり前だったようですし、著作権関係の知識はあまり浸透してない様子。で、掲示板に書き込みされてるファンの一部の方の発言をみてちょっと頭がクラクラしました。「個人だったら何をやっていいじゃん!!」意識の強い人もいるようで。(CDをコピーして友達に配布は完全に犯罪です。) まあジャンルがそういう雰囲気だったから、このファンサイトをやってた方も画像を載せたりしたんでしょうが、今の世間的な流れからすると写真などをそのまま載せるのはかなりヤバいんです。ファンサイトではありませんが、ある非営利の個人サイトがアダルト雑誌からのスキャン画像を20枚ほど載せていて、雑誌社に訴えられて結局200万円ほど賠償させられたこともあるんです。表だってないことではもっと色々とあるです。…そういうことを知らなかったのかなあ。それとも分かった上でやってた? もしくはサイトの読者の誰かが「それはヤバいよ」と注意しなかったんでしょうか。水槽の外の世界で何が起こってるのかを本当に誰も知らなかったんでしょうか。
私は、ネットがリンクというシステムで簡単に繋がってしまうために、オフィシャルもファンサイトも区別なくフラットになってしまうから、「個人のファンサイトだから」で何をしても許されるとは思っていません。オフィシャルと同じまな板の上でファンサイトをやるというのはそれなりの覚悟がいります。でも、そういう覚悟を教えてくれる本やサイトはまだまだ少ないですから、ジャンルによってそのあたりの意識は非常に差があります。ジャンルによっては、ギョッとするようなタレントさんのファンサイトってありますし。リンクバナーにタレントの画像を使って、ロゴもタレントのオフィシャルを使ってるんですよっ!! それヤバすぎ〜。ちなみにジャニーズは初期のサイトが非常にしっかりしてたせいで、著作権意識というのはかなり浸透しています。万が一初心者が画像をベタベタ張ったサイトを作っても、すぐに誰かから注意が行くし。…ジャニーズの場合は権利意識が強いから余計ね。
インターネットはどうあるべきかという問題はおいといて、裁判で「言論の自由」を掲げて徹底的に戦う覚悟がないならば、タレントさんの写真のスキャンや音声ファイルなどを無許可で載せるのは絶対に止めておいた方がいい。下道を車で100キロで走るよりもっと危険だから。(ちなみに似顔絵の場合は、これも厳密に言えば肖像権がらみで色々とあるかもしれませんが、今のところは商用利用してないかぎり(広告バナーを載せるのもダメ)クレームをつけられるようなことはないと思います。今のところは、ですが。)

それにしてもオフィシャルの掲示板を読んで一番最初の感想は「ソニーの担当者、バカだなあ…」でした。聞きかじった話から推測すると、おそらく担当者自身はそのファンサイトが好きだったし、問題があるとは思ってなかったんでしょう。だからこそ掲示板に好意的な発言を書き込みしたわけで。…でも、おそらくもっと上の方のあまりネットに詳しくないお偉いさんが画像転載をしているファンサイトをみて「これは問題だから閉鎖させろ」という指示をしたのではないかと思います。上に何か言われたら唯々諾々と従わなければいけないのがサラリーマンの世界。それで今回の一貫性のない処置になったんじゃないかなあ。
企業が儲けるのは正しいこと。ただし、あまりにあくどい行為をしたら評判が落ちます。今回の断固とした処置はまず間違いなくファンの評判を落したでしょうね。
今回の処置におけるソニー側のミス。
(1)ソニーにおけるアーティストの権利関係に関するポリシーを末端の社員にまで浸透させることができなかったこと。
(2)ロクな権限もない担当者が不用意に会社の名前を名乗ってファンサイトと関わったこと。
(3)オフィシャルサイトがショボくてファンの要求を満たしてないこと。
(4)やんわりとした改善要求ではなく、いきなりのケンカごしの閉鎖要求だったこと。
(5)オフィシャルの掲示板を問題が起こってすぐに閉鎖しなかったこと。
なによりソニーの担当者が著作権についてや、会社の名前を名乗ってネットで書き込みすることがどういう影響を与えるかをわかってなかったのが問題かなあ、と。個々で考え方が違うというのは組織しては問題になるので、ちきんと統一しないと。…そういえばうちの会社もそのあたりはなーんも規定してないなあ。これからの企業では、そういう「会社の名前を背負った書き込みの制限」というのをきっちり社員教育しないとダメでしょうね。一部の愚か者のために社会的評判がガタ落ちになる危険性がありますから。(もちろん個人名のみであれば、自分の責任のとれる範囲で自由に発言するべきだと思います。)
それと、こういう問題に発展したときには掲示板は「リニューアル中です」とか適当なこと書いてすぐに閉鎖してほとぼりが冷めるのを待つのが正しいやり方です。卑怯ではありますが、適切なフォローもできないのに書き込みを放置しておくと余計に評判が悪くなるだけですから。それ以前にそんな問題を起こす前にやんわりとファンを教育して、「望ましい方向」に導いてやればよかったんですけどね。

ファンサイトとオフィシャルの関係というのはなかなかに難しいものがあります。ただ、お互い譲歩して棲みわけできるようになればいいんだけどね。画像なんかなくてもファンサイトなんていくらでも作れますが、でもファンじゃない人に「私の好きな人はこういう人なんだ〜」と伝えるためにもオフィシャルの方で申請すれば使える画像を何枚か用意してくれるようにすればいいのに。

エニックスからでてる「ガンパレ」のアンソロジーを購入。おおお、すばらしいィィ〜!! 電撃とは違って、エニックスのは執筆者がほとんど女の人のためか、電撃が速水舞ばっかりだったのに比べると男性キャラがバラエティに富んでます。というか、茜の出番が多いのがいいぞっ!! ニ押しの来須もいっぱいでてるし〜。表紙描いてるのがゼノギアスのときからすごく好きだった同人作家さん。ペンネーム変えてたけど絵でわかりました。あと、裏表紙が「流血女神伝」のイラストでお馴染みの船戸明里さんなんですが、コミカルでかわいいけれども、船戸さんだったらぜひシリアス絵の狩谷くんがみたかったっすっっ!!(善行さんでも可)萌える眼鏡くんを描かせたらピカイチな方ですから〜。今回のアンソロが「1」ってことは続きをでることに期待して、続きがでたら次こそは…

URL TODAY6/26配信分「リンクについてのアンケート」が載りました。わーい。Yahooからの波及効果かな?

メモ。
●写真公開:実在した「進化した悪質メール」とその対策
ちょっと前に話題になった、i-modeでの「メールを受け取るだけで勝手に電話をかけたりメールを出したりする」メールのお話です。今のところの対策は画像を表示しない設定にしておくこと。


【ウィルス対策】 01/06/25

今週の「ヒカルの碁」の感想はこちら
「ヒカルの碁 キャラクター心理解析書」(フットワーク出版社)購入。この手の便乗「謎本」が読むに価するものではないとはもちろん知ってたんですが、前に…なんのマンガのヤツだったかな、なんかめちゃくちゃな勘違いの上に強引に心理分析に持っていって、別の意味で愉快だったので、「ヒカルの碁でも出ないかなあ」と思ってたのです。出たというのを知って購入したのですが…あの…どこまでいってもあらすじしかないんですけども…たたひたすらに内容が薄いだけ。そこをあえてつっこむと、「ヒカルの碁」はジャンプイデオロギー「友情・努力・勝利」から外れたところにいるのがおもしろいのです。例えば伊角さんと越智くんがどうなったかをみればそれはすぐにわかることかと。あと緒方さんは若獅子戦には最初からヒカル目当てで来てるんですが。
でもこの内容で「評論」や「研究」というのはあまりに苦し過ぎるので、訴えられたら翻案だと見なされてヤバいんじゃないかと思うんですけど。…と調べてみたら、永井豪氏の謎本で実際に問題となって謝罪をしてました、この出版社。

購読している「コンピューターウィルス感染生の声」というメールマガジンから、発行元のHIRO♪さんのリフォーム生の声へ。パソコン初心者の方がウィルス感染して戸惑いながらもなんとか駆除した体験談が載ってます。うちのサイトに来てる人はおそらくウィルス関係の知識は豊富だろうけれども、逆にパソコン初心者の知識量や考え方を知る上で参考になるのではないかと。(前に紹介しましたが、もうすこし上級者のウィルス感染記は「あるウィルス感染者の告白」第一回第二回第三回がオススメ。)
ただ、HIRO♪さんの初期対応には少し問題がありまして。「ウィルスに感染したかな?」と思ったら最初にするべきことは「感染したパソコンをネットワーク環境から切り離す」ことです。電話腺やLANケーブルをパソコンから引っこ抜く。二次感染を防ぐためです。ウィルスにも色々とタイプがありまして、人に出すメールに添付ファイルとしてくっついていくようなオーソドックスなものだけではなく、勝手にアドレス帳やら、ネットサーフィンしたときにサイトに載ってるメールアドレスにやら、無差別にウィルスを送付するタイプのもあるんですよ。しかもfrom欄を偽造するので、誰が感染しているのかわからないわけです。ホームページ作成者でこれに悩まされてる人はかなり多いのではないかと。幸い、私のところには届いたことがないですが。
でもネットと切り離したら情報収集もできないし、最新版のパターンファイルもダウンロードできなくなってしまいます。そのためにも、自分のパソコン以外にもネットにアクセスできるパソコンは確保しておいた方がいいです。会社のでも友達のでも、図書館のでもいいから。

ウィルスに感染しないための予防方法。
(1)ウィルス対策ソフトをインストールし、パターンファイルはマメにアップデートする
(2)メールソフトをOutlook Expressから別のものに変える。Outlook Expressはセキュリティがあまりしっかりしてない上にシェアNo.1のため、このソフトをターゲットにしたウィルスが多数作られています。私のオススメメールソフトはBecky!(シェアウェア4000円)です。
(3)ファイルの拡張子を表示(エクスプローラの「表示」―「フォルダオプション」―「表示」―「登録されているファイルの拡張子は表示しない」の項目のチェックを外す。画像ファイルを装った実行ファイル(.exe)とかにひっかからないために。
(4)知らない人からの添付ファイルは絶対に開かない。
(5)知ってる人からでも身に覚えのない添付ファイルは、「こういうファイル送りましたか?」と必ず問い合わせをして返事を貰ってから開けること。
(6)実行ファイル(exe)だけではなく、WORDやEXCELのファイルがマクロウィルスに汚染されてることがありますので気をつけてください。
(7)ウィルス情報を知らせてくれるメールマガジンを購読して知識を得ること。専門じゃないですが、WEB CATCH(無料)は読み物としてもおもしろいのでオススメです。
(8)怪しげなサイトからファイルをダウンロードしない。ウィルスではありませんが、パソコンを破壊したり個人情報を抜き取ったりする悪意のプログラムである可能性もあります。このプログラムはウィルス対策ソフトでは検知できません。

ウィルスは被害者になるだけでなく、加害者なってしまうから怖いんですよね。お金はかかるけれども、ウィルス対策ソフトのインストールとメールソフトの変更だけは強くオススメします。特に仕事関係だと、下手にウィルスに感染して客先にまでばら撒いてしまったら信用問題に発展するので。
読み物として、ウィルス対策スクールをオススメ。


【取説:ホームページ編】 01/06/24

京極夏彦の新刊をこの週末でカタをつけるつもりだったんですが…全然終わらないよぅ。ハードカバーは通勤時の持ち運びが大変だから困るのですが。
バーチャルネットアイドル・ちゆ12歳の6/23の日記を読んで、「野望の王国 vol.1」(作:雁屋哲 画:由紀賢ニ)をコンビニで購入。おもしろ〜。つっこみどころ多数というのは色々なサイトで取り上げられてるからおいといて、やはり王道は片岡×征五郎というあたりでしょうか? 征二郎×征五郎も捨てがたい。それにしても謎なのは片岡。征五郎は家がヤクザというのでまだ納得がいくんですが、片岡ってなんか普通のアパートに住んでるじゃないですか。なぜあそこまでバカげた野望を抱くようになったのか、気になるなあ。征五郎なんかまだ甘ちゃんなところとか残ってるのに、同じ年の片岡はまさに鬼畜総攻そのもの。これから先にそうなった理由が語られたらいいんですけどねぇ。ネットで調べてみたところ、全28巻だそうです。毎月でるというわけではなさそうですが、とにかく発売日の24日は要チェックかな。

みのうらさんとICQで話してたネタ。
岡田斗司夫さんの提唱した「人生の取扱説明書」式の「王様」「軍人」「学者」「職人」タイプ分類別の話をホームページに当てはめると…ということで。(「愚者の戯言」6/14の話も元ネタとなっております。)
ホームページを作成していて一番嬉しいことは、

どんなものでしょ? 私の場合は職人なんですが、一番嬉しいのは自分で納得のいく文章がかけたとき。「これしかない!!」って表現を思いついたときがもう嬉しくて嬉しくて。自己満足の世界だなあ。まあ好意的な反応や注目されることももちろん嬉しいのですが、一番は自分の作ったものに満足できること、ですね。コンレポに燃えたりするのも職人だからかもしれません。
ちゃんと判定するまでは自分では学者だと思ってたんだけど、まさに「学者」なありさとさんの日記を読んでやっぱり違うなあって思ったり。私にはリスト作成なんて「面倒だけどやらなきゃいけないこと」なんだけど、それが楽しい人もいるんですねぇ。なるほど。
人のサイトの「そのままパクリ」をする人って、「自分で作ったものじゃないのを誉められてもそれで本当に嬉しいの?」と思ってたんですが、最近はちょっと分かったような気がします。きっとそういう人はレベルの低い「王様」なんでしょう。「誉められること」「注目されること」が何をおいても一番で、その内容はさほど重要でないのかも。…私の場合は、自分で全然納得のいかない文章をほめられても、あまり嬉しくないんですよ。それはきっと職人だからなんでしょうねぇ。
同じく、サイトの内容がロクにないのに、アクセスアップに奔走する人もイマイチ理解できなかったんですが、そういう人は「軍人」属性を持っていて自分のやったことの評価を目で見える形にしたかったのかなあ…と。話変わって、軍人さんが多数きてると思えるサイトでの効果的なアクセスアップの投票には、「同ジャンルサイト潰し」が四位に…うわわ、たかがアクセスアップのためにそんなことしますか? ムカつくサイトとかだったらまだ理由が理解できるけど…私の経験からすると、アクセスアップに一番効果的なのは、内容の充実したサイトを作ることだと思いますよ。遠回りに思えるけれども。
(念のため、「王様」であるからといってパクリに走るとか、「軍人」だからといってアクセスアップばかり唱えるわけではないともちろん思います。)

そこで極論!!タイプ別満足度が高くなるサイト作成法のススメ。

もちろん、自分作りたいサイトを作るのが一番なのは当然ですが。

私の場合は、本当は職人なのに方向性の違う情報系サイトを作ってましたが、そのためか満足はできませんでした。…みーはー倶楽部、しんどかったからなあ。アクセス数は1日8000くらいあったけれども、途中でもうそんなのどうでもよくなっちゃったんですよ。あと、読者の方に好かれるのもしんどくて…いや、好意は嬉しくないわけじゃないけれども、私の書いたことを「麻弥さんがいうんだから正しいに違いない」みたいに言ってる内容を吟味せずにひたすら信じちゃうような人が少なくない人数いて、イヤになったのでした。今のこのサイトは、共感して読んでくれる人もいるけれども、批判的に読んでる人も少なからずいるのが逆に私には居心地がいいですねぇ。もちろん共感を表明してもらうのは嬉しいのですが、ちゃんと内容を読んで貰えてるなら批判であってもありがたいので。ロクに読んでないのに批判はちょっとなあ。

オマケ。ジャニーズでタイプ別分類…と思いましたがアイドルという職業をこなせるのはやはり「王様」なんですよ。ジャニーズでも王様がほとんどだし。そんな中、ヒガシはとても分かりやすい「軍人」ですなあ。あの強烈な上昇志向だとか、序列を大切にするところとか。KinKiのつよちゃんは職人ぽいかな。そのためか、なんかアイドルやっててしんどそうに見えるんですよ。どうしてもコンサートとかやっつけしごとになっちゃうじゃないですか、時間ないから。その点「王様」な光ちゃんはいくらリハの時間が足りなくて納得のいかないものであっても、ステージさえ出ればファンに声援を浴びることで幸せな王子様になれ、その幸福をファンにフィードバックできる。でもつよちゃんはそこまで割り切れないから、コンサートでみてて痛々しくなることもあって…もっと作詞作曲をする時間を十分にとれるアーティストになるか、舞台をじっくりとこなす方がつよちゃんにとってはいいのかもしれないなあ、とかふと思ったのでした。

メモ。
●まんだらけ社長が、マンガ、アニメ界に物申す!
一理ありますね。たしかに絶版本とかは、古本屋がない限り流通できませんもの。今の出版業界の体質問題もあるだろうし。でもBookoffとかは規模が大き過ぎるから、従来の古本屋理論では語れないと思うのです。一定の売り場面積以上の古本屋で、発売されて1年未満の本のみ売上の何割かを出版社や作者に還元するようなシステムが理想なんですが。(現在の法律での問題はおいといて。法律なんて現状にあわなければ改正されるものなのですから)
あの原画リトグラフ何十万の世界って、もうすこしきっちりと書いてくれないとマンガ業界が噛んでるかのように誤解する人もいるかもしれないし。ヒロ・ヤマガタとかマックナイトとかラッセンとかシム・シメールあたりで荒稼ぎしてた業者がアニメオタクに目をつけただけなんだろうけども、アーティストの側も少しそのあたりは自重してくれないかなあと思うのです。自分の作品を売らんがなじゃなくて、適正価格で楽しんでもらえればと思わないのかな。昔結構好きだったアニメーターとかイラストレイターがやってたりするとなんか悲しくなるので…こういう話には美慶芸術論が参考になります。

本日のURL:CAN[Webの缶詰]
ホームページの使い勝手やデザインなどを総合的に鑑定をしてくれます。


【責任の効果範囲】 01/06/22

昨日の日記について「NIFTYでは月200円の追加料金で手軽にPASSWORDによるアクセス制限がかけられるプライベートパックがすでにある」というご指摘をいただきました。えっと、この話は前にも教えてもらったのですが、私が想定しているのはこれとはちょっと違うんですよ。PASSWORD制限というのは完全に閉じちゃってますから、そこまで行かない半分引きこもりサイトフォローシステムというか。すべてのページ・画像のアクセス解析が簡単にできて、またリンク元URLをチェックすることで、特定ページからのアクセスしか許可しないということが簡単にできる。行儀の悪い検索ロボットにひっかかっても、実際に辿りつけないようにするわけです。…まあ、今の流れではこういう防御をとったら「イタい」と叩かれる可能性の方が高いですから、積極的に検索サイトに登録しないとかそういうなるべくアドレスを知らせない方向でひっそりやっていくしかないんだろうなあ。
あ、こう書きましたが、PASSWORD制限は完全にプライベートなサイトには必要なことですし、どんなホームページ設置スペースであってもアクセスカウンターをデフォルトで用意しているようにPASSWORD制限システムも用意するようになればいいんですが。

資料として。Yahoo!に「リンクについてのアンケート」がリンクされてどれだけのアクセスがあったのかを記しておきますと。6/21に登録されて1日半くらい経過した段階です。
まず、カテゴリ > コンピュータとインターネット > インターネット > WWW > 統計および人口統計から52。
新着情報 コンピュータとインターネットから39。
新着情報 全ジャンルから19。
少ない…いや、今のYahoo!ではそれほどアクセス数は期待できないことは分かっていたんですが、アクセス数が一番期待できる新着でコレかい。検索サイトについては、うちは被リンク数が多いせいか、Googleが一番ひっかかります。(←Yahoo!-Googleも含めて)それでも数だけで言うなら、アクセス数が多いサイトの日記や新着情報などからリンクされた場合の方がよっぽど多いです。
まあ、これについても扱ってるジャンルにもよるだろうし。例えば、今なら「FF10」でYahoo!に登録されたら、ゲーム発売後は1日数千アクセスはYahooから見込むこともできるんじゃないかなあ。「Yahoo!登録によるアクセスアップ」みたいなことをうたっているサイトがいくつかあるけれども、よほど人目を惹くジャンルじゃない限り、Yahoo!に過剰な期待を抱くのは間違っているかと思います。まあひとつのわかりやすいステータスにはなるかもしれないけれども。

こういうご意見いただきました。
「>殴ってるほうも痛いんだって感覚でやられたらたまらんね
↑これ書いた者です。
Web上のデータはみんなの共有資産だってことはベースとしては思ってはいても、文中リンクの類が(便利ではあるけど)いまいち好きになれないのはなぜかって事を考えてみました。それで思ったのですが、私の中では基本的に何か議論があるなら掲示板(かメール等)でやればいいと思ってるのが原因かなぁと思うんですよね。相手のところで真っ向勝負せずに自分のとこのサイト内でコメントするって言うのがなんとなく。単に自分のサイトのネタにしたいために、フレーム内に他人のサイトを自分のサイトのように見える形でリンクする行為と同じように感じてる気がするってとこかなぁ。大勢での議論を深めるって言う意味では多くのサイトに同様の議論が出てる状況のほうが深まるってことはわかるんですけどね。」

なるほど、そういう見方もあるんですね。ただ掲示板での議論はデメリットも大きいんですよ。議論のためにある掲示板ならいいけど、そうじゃないならその掲示板の雰囲気を壊してしまう恐れがあるし、過去ログとしてちゃんと残らないから後でみたら議論の経過がわからなかったりする。メールでの議論は、そこでいくらすばらしい意見がでてきても一切表に出せないからねぇ。完全に閉じちゃうのがもったいないという意識があります。もっとも、表に公開するのはヤバすぎる話をメールやICQで意見交換することもよくありますが。ケンカの場合はギャラリーを意識して、公衆の面前でバトルしてこそナンボという考えかなあ。自分←→相手というよりも、→他者に重点をおいてるんでしょうね。全部見せますから判断は個々でしてね、と。やりとりは全部メールでして、結果だけをサイトで泣き言報告するのはみっともない意識もあるし。
自分のサイトでやるというのは、自分のサイトでなれば自分がすべての責任を負えるから。NIFTYの会議室あたりだと、その場所は「みんなのもの」であるという意識があるから、読んでる人がどう思っているとか、場の雰囲気とかそういうのも関わってくるので「書き込みした言葉を自分で責任を持つから」というだけではダメなんですよ。そのあたりはみのうらさんの6/20の日記とか、妹尾ゆふ子さんの遠響残滓の1999/11/13あたりとかに詳しいかと。

あ、この件については「こういうのってアクセス解析しているが前提であって、してなかったら影でコソコソ言われてるのとかわらないのでは?」というご意見も。自分がどこからリンクされてるか気になる人は相手にリンク報告を強いるのではなく、アクセス解析をするべきだと個人的には思っています。最近はバナーを貼るだけで手軽にできる無料サービスも色々とあるし。議論するときに明かに相手がアクセス解析をしてないときには、私の場合は一応お知らせに行きますね。宣戦布告ぽくてちょっとためらいますけども。


【ものさし】 01/06/21

あー、すみません。もう一度リンクさせてくださいませ。魔法の笛と銀のすず6/20
一部引用すると、
「要するに、覚悟のある人間の基準で、すべてを測ってしまっても良いものだろうか、と私は思うんです。」
基本的には私も同じような考えですね。覚悟の話は昨日色々と書きましたが、私はそれをすべての人に求めようとは思ってないです。
ただ、「自由にものを言いたい、でも誰かに批判されたくない、多くの人に見てもらってみんなに誉められたい」というのではあまりにも都合がよすぎると思うのです。そこまで世の中甘くない。だから覚悟の足りない人は、
・悪口はもとより、批判などツッコミを受けやすいことは書かない
・サーチエンジンやランキング登録など多数の人の目に付きやすい行動はとらない
というように「自由」か「多数のアクセスを得る」かのどちらかは犠牲にするしかないのでは。安全面で考えるなら、本当に親しい友達にしかアドレスを教えないとかが一番いいのですが。
前から何度も書いてるけれども、私はその人のサイトの目指す方向性に合わせて「棲み分け」ができないかなあと思っているんです。それには今のネットでは物理的にアクセス制限をしたり、refererチェックをしたりする必要がありますが、これらにはCGI等の知識も必要ですから初心者には敷居が高すぎるんですよ。そういうのがWEB上の設定で簡単にできるようにセットにしたホームページ設置サービスができたらいいのにね。有料でいいから。(ついでにいざというときのためにネットに詳しい弁護士を紹介してくれるサービスもついてたらなお宜しい。)

「リンクについてのアンケート」がYahoo!に登録されました。カテゴリは > コンピュータとインターネット > インターネット > WWW > 統計および人口統計。Yahoo!からの直接アクセス数はそれほど期待してませんが、波及効果にはちょっぴり期待。各種検索エンジンのサーファーとかYahoo新着をチェックしている可能性は高いし。

「リンクについてのアンケート」の逆リンク。

◇Kiss The Moon 6/18,6/19
→素材サイトのリンク規制は仕方ないんじゃないかと思いますよ。きちんとそのあたりをしておかないと、変な風に二次使用される危険性が高くなるし。タダで使わせてもらうなら礼儀は守るべきかと。


【批評の反作用】 01/06/20

昨日の日記についてのご意見が。
>大勢の人が見ている前で殴られるのとではどっちがより屈辱的か
殴られるくらいならともかく、それ以上のことはいくらでもあるからねぇ。結果的に批判ではなく晒すになってたりしたら"殴る"ではなくて"服を脱がされて電柱に縛り付けられた"みたいな話になるし。内容次第じゃないのかなぁ? 殴ってるほうも痛いんだって感覚でやられたらたまらんね。

まあたしかに相手の受け止め方と批判のやり方によってはそういう風に受け止める人もいるかもしれません。でもリンクされた側がよっぽどイタいサイトでない限りはそこまで一方的にはならないと思いますが。リンクされて批判というのは、反論の機会が与えられるのですし。少なくとも批判である限りは。(悪口や誹謗中傷は別の問題だとして)
「殴った方の拳も痛い」とか「批判は諸刃の剣である」と書いたことをもう少し説明しますと。J-oさんの4/17の日記あたりと似た意見となりますが、直接相手から反撃されなかったとしても、その批判の内容があまりにマズいと第三者から「ヘタレ」だとか「イタい人」だとか評価されることとなります。しかも、それが蓄積されるとネット上で叩かれたり、2ちゃんねるに「○○ってどうよ?」と揶揄するスレッドが立ち、そういう場所で身内から裏話を暴露されたり、過去の言動をいちいち揚げ足とられたり、リアル世界でハブにされたり…と最終的には自分に返ってくるんですね。
そこまではいかなくても、批判するということはその反作用として「そう言うお前はどの程度のモノなんだ?」という問いを突きつけられるものなのです。もちろん、それに無自覚な人もいるでしょう。自覚的な人であれば、常にその言葉を自分の胸に突き刺しながら、人の批判を行なっているわけです。殴った拳も痛いというのはそういうこと。

私自身の体験談ですと、もう4年ほど前になりますか、1997年の夏のV6コンサートに怒りが爆発して、それらの感情をストレートに文字にしたため、ネットへと公開しました。そのときの文章がこれ。あまりにも感情的でみっともない文章でありますが。
これを公開するときには、多くの人の反発を食らうことは予想していました。このせいでそれまで築いてきたネット上での信頼や友達もすべて失ってしまうかもしれない。それでも、言いたい。その覚悟の上でのアップでした。
結果としては、知り合いに罵倒の言葉と共に絶縁宣言をされたり、リアル世界やネット世界でも嫌がらせされたりもしました。その一方で、私を批判してもその後の付き合いは変わらなかった友達もいましたし、私の考えに共感してくれて新しく親しくなった友達もいました。全て失わずに済んだけど、いろんなところに傷痕を残したのは確かです。でも少なくとも私は、自分のしたことが引き起こした結果から目を逸らしはしませんでした。だからといって免罪されるとは思ってはいませんが。
(実際にその文章を読んで「それほどキツイ、これ?」と思った方もいるんじゃないかと思いますが、ファンサイトの世界というのは色々とあるんですよ…)

言論の自由があるのは自分ひとりだけではないのですから。好き勝手なことを書いていたら、誰かに何かを言われる可能性はあります。だから私の場合は、相手から反論されたときのことや第三者に自分がどんな風にみられるかというリスクと、自分の「気持ち」をどれだけまっすぐに言葉にしたいかの思いの強さを秤にかけて、批評をするかしないか、するとしたらどういう表現をとるかを決めています。
基本的に面倒なことは嫌なので、トラブルに発展しそうなことは避けてるのですが、それでも何を犠牲にしてでも言うべきことはあると思うのです。それが昨日書いた、「戦う意思」を忘れずにいたいという話。

「リンクについてのアンケート」の逆リンクその4 。

◇虫の居所 6/18
→えっ、書評系の黎明期ってそんな感じでしたっけ? …私その頃は書評系って幅広く活躍している有名どころ以外はロクに回ってなかったからなあ。最初から今のようなオープンな空気かと思ってました。


【無言の大衆】 01/06/19

みのうらさんの6/15の日記。「リンクしないで批判する人」がなぜ「自分のサイトの閲覧者は自分の意見に共感してくれるだろう」と考えてしまうのかについて、私なりに考えてみました。
人間って普通は「愛されたい」「認められたい」と思ってしまう生き物じゃないですか。そして、「こうなってほしい願望」を「事実」だと思いたい、という弱さを持ってるのではないかと。…さて、仮に一日100程度のコンスタトなアクセスがあって、一日に1通くらい好意的なメールを受け取っていると、メールをくれない残り99人の人も「自分に好意的なんじゃないか」と自分に都合のよい想像を事実だと思い込んじゃう場合もあると思うんですよ。特に「愛されたい」願望が強く、人を疑うことを知らない人は。実際サイトを読むのは、好意や共感を持ってるというだけではなく、なんとなく読んでたり、ひそかに嘲笑うために読んでたりする場合もあるけれども、読者からアクションを起こさないかぎりはサイト作成者は読者がどう考えているのかわからないじゃないですか。人間関係でイタい目にあったことがなかったり、「無言の大衆」の本当の怖さを知らないと、「自分は愛されている」と楽観的に考えても仕方ないじゃないかなあ。
以前にもネットでのトラブルの原因のひとつが「ネット感覚」の欠如ではないかと書きましたが、「無言の大衆の怖さを知る」ということは「ネット感覚」の重要な部分だと思います。インターネットのススメ的な本でそのあたりのことを説いている本にはお目にかかったことがないし、ネチケット関係のサイトでも対症療法的なことばかりといてあって、もっと本質的なそういう部分をきちんと説明しているところはないし。今のところは体験して身に付けるしかないという感じですから。私の「安全講座」にしても、表面的なことは説明しているけれども、きちんとそのあたりを書いたりはしてないからなあ。いや、やろうとしてなんとなくほったらかしになってるだけで。この、私が考える「ネット感覚」の話はいつかちゃんとやります。
話ズレたので元に戻して。魔法の笛と銀のすず4/23の日記「いじめの話」。なかなか興味深い捕らえ方をされてるんですが、その中の一説。

反論されるのが嫌なら(リンクされるのが嫌なら)web上に文章なんかアップするな、というのは、この状況とほとんどそっくり同じではないだろうか。彼の言うことは正しい。しかし正しければ何を言っても良いのか。相手が傷ついても、それは相手が悪いのか。web上で反論される、というのは単に論理的矛盾を指摘されるということだけではなくて、それが大勢の人の目に触れるということでもある。ほかに誰もいない倉庫で殴られるのと、大勢の人が見ている前で殴られるのとではどっちがより屈辱的か。そんなことは言うまでもない。

なるほど、こういう喩えはわかりやすいですね。そういう考えを持っている人であれば、リンクせずに対象をあいまいにしたまま批判を行なうことを是とするのかもしれません。(念のため、この文章の作者はリンクを厭ってはいません)
ただ世の中には、「人前で殴られた方がマシ」という人もいるんですよ。陰でやられたら被害の証明すらできないけれども、人前であればそれができますから。私もどっちかというとその方ですね。
自分としては「リンクして批判」が相手によっては「暴力」になりかねないことは自覚しているつもりです。それでも殴らなきゃいけない時は、ある。それに殴られた方だけではなく、殴った方の拳だって痛いのです。批判というのは諸刃の剣、ダメージはいつかは自分に返ってきます。私自身は、それを覚悟した上で、自分の大切な何かを守るためには戦いも辞さない気持ちは持っていたいと思っています。もちろん、人にそれを強いるつもりはありません。

「リンクについてのアンケート」の逆リンクその3。あう、毎日回ってるサイトを取り上げるのをうっかり忘れてました。

◇インターネット殺人事件 6/12
→そう言われてみると確かに「張る」ハズ。でも私もたまに「貼る」と書いてしまいます…
◇サイコドクターあばれ旅 6/15
たしかに異質なものがシームレスに繋がっているのはネットの魅力のひとつでしょう。…でも今はそれが悪い方向にでちゃってることもあるから、棲み分けができるようになった方がいいんじゃないかなあ、と個人的には思います。

メモ。
Webページ/IMから広がる新しいウイルスが出現
IEでWebページにアクセスするだけで感染するウイルスがみつかったそうな。これってActiveXを切っておけば大丈夫なの? とにかく、アンチウィルスソフトの常備はしておくべきでしょうね。
Webの「無料時代」は終わるのか
なんでもタダというのが終わるのは当然のことだと思います。ただ、ネットでの情報はすぐに拡散して価値が落ちますから。価値を守るために著作権強化→情報保護の方向に動きだすようにならなきゃいいけど。
●「インターネット掲示板と著作権〜ホテルジャンキーズクラブ掲示板で起きたこと〜」(同人文化研究所 6/19より)
ネットのリソースが商用出版に無断で利用されるというのは今までもよくありました。特にネット黎明期には、コンピュータ雑誌あたりはサイトオーナーに無断で画像やら紹介したりしたことがよくありました。私の友達もそれをやられたし、私もやられたことがあります。それであちこちで問題を引き起こしたせいか、今は大抵掲載前に「掲載してもいいですか?」メールが届くことが多いですね。コンピュータ関係の雑誌や本ではさすがにそのあたりの知恵がついても、一般本あたりはまだまだなんだろうなあ。

あと6/19の日本経済新聞一面トップ記事は「知的財産保護へ基本法 情報窃盗罪を創設 自民検討」となっています。ここでいう情報は先端技術情報とかだったりしますが。今まではこういう情報を電子データの形で盗み出した場合はモノを盗んでないだけに刑事罰には問えなかったんです。形あるモノじゃないと、保護はされませんでしたから。そのあたりもカバーできるような法律を目指している、と。
今後のネットの発展においては、形のない電子データをどうやって保護するかが重要となると思います。ネットの雰囲気はかつては「有用なものは皆でどんどん使おう」というようなおおらかものだったけれども、もう数年前からそのあたりの空気は変わっていっています。ネットが社会のインフラとなることで経済的な側面が無視できなくなってくるから自然な流れとはいえ。たとえ個人サイトであっても、ファンサイトあたりはオフィシャルとの関係でいろいろな制限をうけるようになったりして、すでに経済原則に呑み込まれてたりしますから。昔の自由な空気を懐かしんで、あの頃はよかったとグチるだけなら簡単。それじゃ今、何ができるんだろうか? とりあえずどうすれば他人の権利を侵害しない範囲で自分の自由を最大限主張できるのか考えてゆくためにも、世の中の流れやら法律やら経済やらも勉強していった方がいいのかも。


【リンクについてのアンケートへの逆リンク2】 01/06/18

とりあえず、ジャンプ。今週は「ヒカルの碁」はお休み。その分、来週は表紙&巻頭カラーとなります。寂しいけれども、小畑先生どう考えもオーバーワーク(あれだけのレベルの絵を保ちながらカラーが頻繁に入るし)だったから少しは休んでもらえたらいいんですが。
で、実は今週はかわりに(?)ほったさんのネームが少し載っています。102ページのストキンのコーナーなんですが、第117局のうちの2ページ。…この回だったら最後の2ページを入れてくれたらもっと嬉しかったんですが。で、そのネームをみると基本的なコマ割はほったさんがしているけれども、細かいカメラアングルなどは小畑先生のアレンジが入ってるようですね。こうやってもっとネームを公開してくれないかなあ。
次週予告が、→「塔矢名人引退後の波紋が広がる囲碁会に新たな激震!!」…ってなんだろ? ジャンプ的展開を考えると、(1)プロは引退した名人であるが、ネット上でプロアマも国境も越えた囲碁最強トーナメントバトルを企画。(2)謎の裏棋院からの刺客がトッププロたちに放たれて…ということはまずないでしょうが。この書き方かすると次回で佐為が消えるとか消えないとかではなさそうだけども…

「リンクについてのアンケート」のアクセス解析より逆リンクその2。

◇ひびのくわだて 6/15
→ぐわっ…うちのページのリンクもデッドリンクが含まれています…そんなリンクページに存在価値があるのか?と言われたら困るんだよねぇ、確かに。せめて今度の休みにはメンテナンスをしよう。
◇愚者の戯れ言 6/18
法律の面からリンクと著作権についての問題の話、追加されています。

他にもおもしろいところがあったら教えてくださいませ。私のチェック漏れも多そうだし。

6/16の日記で書いた、真・技術系メーリングリストFAQに関する話で「ちゃめしごと。」の6/16。同感です。私も「みーはー」やってた頃は礼儀を弁えない初心者にかなり悩まされて、結構キツい態度とったこともあるから、初心者に対して冷笑で報いたくなる気持ちはわからなくはないんです。でも今からすると、あの時にもうすこしやりようがあったはずなのにと後悔しています。自分は正しいんだと思いあがっていたんですよ、今から考えると。…でもこれって、6/12の日記に書いた同人系ネチケットサイトのイタさと重なる部分があるような。

J-oさんが日記を休止。残念であります…でも気が向いたら更新してくれないものかなあ。リンクの外し方の質問は、私は後者の方を想定していたんですが説明がまずくて前者だと思って答えて人も多いんじゃないでしょうか。反省。でもそのリンクシステムの考えとかなかなか興味深いので、また考えかまとまったら日記に書いてみたいです。


【リンクについてのアンケートへの逆リンク】 01/06/16

昨日の日記で書いた失笑【^m^】オフラインの大砲氏よりお詫び(?)のメーが届きました。なかなか興味深い考え方をする方なので、「メール載せていいですか?orWEB上で話し合いませんか?」メールを送って返事待ち。えっとですね、別に批判されことを10倍返ししようとかそういうつもりじゃないんです。(やろうと思えば簡単にできますが) ただ、自分とは全然違う思考回路の方に興味を持ってるだけなので。メールでのやりとりだと閉じて発展性がないけど、WEBだと色々な展開に結びつくことありますし。
…と書いてたら断りのメールが今きました。残念。

「リンクについてのアンケート」のアクセス解析で辿ったところで、今まで言及してない興味深かったところをいくつかピックアップ。

◇miorunote 6/15
→サイトによってはアクセスコントロールをちゃんと考えるべきじゃないかと私は思っています。今のネットのシステムからすると難しいけれども。
◇NICE SYSTEM 6/13
→「CODE」【bk1】は読まねばならぬ〜という気になりましたが今積読が多いから購入にためらいます。
◇札幌読書案内 6/12
→ジャンル黎明期の雰囲気というのは、その後のジャンルの方向性にたしかに大きな影響を与えているかもしれませんね。
◇電脳御殿◆私生活サトラレ日記 6/11
→自分の自由の主張と他人の自由の尊重のバランスをどこでとるかが問題なのかなあ。
◇OK's Book Case 6/12
→サイトをネットにアップしてても閲覧を自由に許可しているつもりではないサイトもあるので、そのあたりがややこしくなるのではないかと。
◇天国ツアー 6/12
→アンケートの集計でも、「要事前連絡」にチェックを入れながら、「うちはリンクフリーですけど…」というサイトがあったのには仰天でした。言葉の意味がどんどん変わってゆくのは仕方のないことなのかな?
◇ざぼんの皮 6/12
→同感。
◇ねこめし日記 4/12
→セカンドインパクトがそれなら、サードインパクトに至ってはどうなることやら…
◇うさ8号の箱庭 6/14
→ただの「マイルール」を「ネチケット」だと称する人たちも結構あちこちでみかけてるような。

他にもおもしろいところが色々あったのですが、メモし損ねてしまいまして。ちゃんとアクセスログをチェックしなおせばいいんですが、とりあえず今日はこの辺で。

6/14の日記で書いた、真・技術系メーリングリストFAQに関する意見のひとつが「ちゃめしごと。」の6/15。あ、こういう見方もあるんだなあと思ったんですが、本家のサイト経由で技術系メーリングリスト用メタFAQを読む限りでは作者、本気のようですが。

本のはなしあれこれ。ダンナが「WEB SITE DESIGN」vol.1という雑誌を買ってきました。いやあ、これが読み応えがあってすばらしい。プロのデザイナー向けの雑誌ですが、個人サイト持ちの人にもかなり役に立つかと。雑誌のコンセプトが「情報を伝えるためのデザインと技術」ということで、見る人にわかりやすいサイトの構成、ラベリング、デザイン、文字の使い方、それらの総合的な話を分かりやすく解説しています。読んでて目からウロコがポロポロと。ホームページ作成系サイトは色々と見てまわっていたけど、こんな観点からのサイト作成方法説明って初めてだなあ。非常に勉強になりました。うちのサイトもなんとかした方がよさそう。でも1から作りなおす手間を考えると、なかなか思いきれない。もっと最初に考えておけばなあ。値段は1280円ですが、その10倍くらいの価値はあると思います。WEBセーフカラーを使った、サイトの方向性別配色辞典もお役立ち。(これはサイトからもみれますが) 自分のサイト持ちの人はぜひ。→【bk1】
あとは「電撃hp」購入。上遠野浩平の連載、イラストがフォルテッシモで萌え〜。しかもユージンの名前がでてきたしっ!! おっ、やはり統和機構の人間からみると、ユージンはフォルテッシモのパートナーだったんですねっっっ!! ささやかな幸せ。

懺悔。リンクを辿っていって、円周率3騒動。私もマスコミ報道を鵜呑みにして、てっきり小学校では「円周率は3」だと教えるものだと思ってました。ごめんなさい。今回の件で、改めて人伝てに聞いたことはフィルターがかかっているために正確ではないかもしれない、ということを改めて実感しました。かといってすべて1次情報に当たるのは物理的に不可能だし…信頼できるフィルターを見極めることが大切なんでしょうね。あと、事実の解釈を人任せにせず、きちんと自分の頭でも考えることも。…難しいな。
「思いて学ばざれば即ち暗く、学びて思わざれば即ち危うし」

メモ。
●木南達哉問題を検証
ボーイズラブの商業マンガ家さんなんですが、他作家さんからの剽窃が激しいらしいということで2ちゃんねるでかなり叩かれておりました。まあよくある話ですが、このマンガ家さんはあまりパクリをしたという意識はないようで、そのあたりの心理は興味深い。

本日のURL:インターネット連絡協議会
ネットでトラブルに巻き込まれたときにどこに相談すればいいかをまとめたサイト。リンクが充実。相談事例も多数あるので、トラブルに巻き込まれないように一通り目を通して知識をつけておいた方がいいかもしれません。


【諸刃の剣】 01/06/15

ダンナはわりと元気になりました。とりあえずほっとしました。でもオーバーワークで慢性疲労ぎみなのは確かなので、なんとかしてあげたいけど…

ありさとさんの6/15の日記にて、「リンクについてのアンケート」の関連リンク&「リンクにまつわるトラブル」の総まとめが。すばらしいィィィィ!!
…いやいや、本来は私がこういうまとめをするべきだったんでしょうが、集計だけでくたびれちゃって。こうやって誰かがやってくれるなら、リンクするだけでいいから楽でいいなあ。ありがたや〜。
なぜリンク外しに悩むのか…ドライなリンクでは全然気にならないのですが、そこに「好意」という「感情」が含まれていたり、リンク先相手との間に「友人」「知り合い」などなんらかの関係がある、ウェットなリンクの場合はやはり外し辛いです。縁切りというのは大袈裟だけど、毎年出してた年賀状を出さなくなっちゃった、みたいな感じかなあ。年賀状出さなくても友人関係は変わらないだろうけど、届かなくなったら「なんでだろう?」ってしこりが残りそうだもの。だから縁遠くなっていっても、年賀状だけは出しちゃうってところ、ありませんか? 切りたくても切れない「お気に入り」リンクは、なんとなく出し続ける年賀状みたいなもの。

そのありさとさんの日記経由で、「愚者の戯言」6/11-6/14が非常に読み応えあります。リンクと著作権がらみの話と、「人生の取扱説明書」式の「王様」「軍人」「学者」「職人」タイプ分類によるサイトのタイプの話がおもしろかった。必読。

みのうらさんの6/10の日記より。「リンクして批判する方がリンクしないで批判するよりも酷い行為だ」という意見の人がアンケートの結果で少なからずいたことについて。…私も自分が批判されるなら、どこかでこそこそやられるよりもリンクされた方が反省するべきことは反省できるし、反論するべきことは反論できるからありがたいと思ってますけどねぇ。でも中には「知らぬが仏」という考えの人もいるかも。「知らなければ傷つかずに済んだのに」と。みんながみんな戦闘型人間ではないですからな。
リンクせずに批判する理由は、やはり相手に反撃されないように予防線を張った…つもりなのかなあ。リンクを張っちゃうと、アクセス解析でバレるからね。だから2ちゃんねるではリンクでなくアドレスを張るだけ(ttp://www12.big.or.jp/~meher/のように)が推奨されてるんだろうけど。
まあ私もリンクをしないで批判することもあります。その場合は他ジャンルのためにリンクを張ることで多大な迷惑をかける(例:芸能系裏サイト)からとか、一応理由はあります。あとはどこのサイトだったか思い出せない場合など。同ジャンル(うちだと書評系やWEB日記系)では必ずリンクします。もし相手のサイト名を出さずリンクしなくても、読者層も重なってるし、本人も巡回してるかもしれないから、リンクを張らなくても絶対に何かのルートでバレるし。だったら陰口だと思われないためにリンクを張って正面から意見をぶつけた方が、ギャラリーに対する印象はいいんじゃないのでしょうか。
どっちにしても、批判っていうのは諸刃の剣ですからね。相手を傷つけた分だけ、必ず自分にもダメージが返ってくる。その覚悟をせず、好き勝手に文句を書いてるくせに、いざ相手が反論したら「言論の自由はないんですかっ」と逆ギレするのはみっともない。自由には必ず責任が伴うものなのに、それをわかってない人もいますから。
私は最近では「大袈裟な覚悟なしでもネットに参加してもいいんじゃないか」と思うようにはなってますが、そういうお気楽モードの参加者は、むやみに人の目に触れないようにするとか、人の反感を買いそうな内容はなるべく書かないようにするとか、ネットをパブリックな場だととらえてる人達と棲み分けができるようになればいいのですが。

ちょうど、「リンクしないで批判」の実例がありますので紹介。えっとですね、リンクをなんとなく辿っていってみつけたライトノベル系の辛口(というほどではないですが)の感想サイト失笑【^m^】オフライン5/24の日記。該当部分を引用させていただきますと、

【書評サイト】久しぶりに余所の書評サイト(ヤフーにも登録されている有名ドコロ。管理人は女)を閲覧しましたが、まぁ、下らないし、つまらないですね。俺と意見が違うからムカツクのではなくて、批判精神が足りなくて、内容が薄いような気がするのです。そりゃ、俺だって、全部の本に長いコメントをつけられませんが、良くも悪くも印象に残った作品くらいは熱く語ってもらいたいものです。最近、どこのページも面白くないし、ネットなんて、飽きました。
つまんねぇんだよ!(どこかの作家志望のネットアイドルの日記みたいだなぁ【^m^】)
クール・アンド・ホット!
みなさんココをお手本にして、熱くて冷静なコメントを書いて欲しいですね【^m^】。

Yahoo!に登録されている女性管理人のライトノベル系書評サイトで、このサイトと読む本がかなり重なっているのはうちだけなんですよ。…と、リンクせずにこういう書き方をすると、その当人でないかもしれない人にまで「私のことを言ってるのかも」と思わせてしまうことになるんですね。もっとも今回の場合は私が当人である可能性が高いですが。
で、私についての批判だとして一応反論しておくと。つまんないと言う人がいるのは仕方ないかと思います。うちのところは自分のための読書メモ+未読の方への簡単なオススメガイドですから薄いのは確かだし。私もできることなら、タニグチリウイチさんのようなボリュームがあって濃くおもしろい書評を書けるだけの能力や、みのうらさんみたいに短くとも鋭い切り口で批評できるような能力があればいいなあとは思ってますが、ないものはしょうがない。…努力はしてますけども、進歩はカメの歩みだからなあ。
ただ批判精神うんぬんはピンとこないです。だって私は「楽しむため」に本を読むのであって、アラ探しをするためではないのですから。でも京極夏彦の境地には程遠く、グチグチしたことも書いちゃいますけどね。ただしそのときには「ただのいちゃもん」に思われないように、なぜそういう風に考えたのかをきちんと書き、なるべく建設的な批判となるように気を付けてはいます。WEBで公開している以上、その本が好きな人や、かかわった編集者、もしくは作者本人まで読む可能性がありますからね。ネガティブな意見を書く以上、誰かを傷つけてしまうことは覚悟してますが、無意味な傷は付けたくないもの。

メモ。
●中古ソフトと新古書店 -- 著作権が投影する現実と法制度の「ズレ」
うまくまとまっています。今の著作権法は現状にあってないと思うので、少しずつ修正して使うよりはいっそのこと全部改正したっていいと思うけれども…
新古書店の問題については、「ある一定以上の売り場面積で、発売から3年以内の本を売る場合は、定価の何%かを出版社に還元し、出版社が著作権者に何割かを支払う」方式にすればいいかと。POSシステムで自動集計すればなんとかなると思うけどなあ。
●キャラクターと著作権
キャラ★ナビというキャラクター総合情報サイトに、新しくできたコーナー。キャラタクーファンサイトもアランジアロンゾとかミッフィーとか色々と問題が表面化してますもんね。マンガやアニメが原作となっているファンサイトであれば、原作には「ストーリー」という付加価値があるからファンサイトが脅かすことはないだろうけど、キティちゃんとかああいうキャラは、模倣が簡単ということもあって、「オフィシャル」と「アンオフィシャル」の価値の差がそれほど大きくないから問題も複雑になりそうです。私の考えは以前【キャラクタービジネス】(00/12/10)として書きましたが、ファンサイトも「個人が非営利目的でやってるんだから」という「子供の論理」を振りかざし続けるわけにはいかないんじゃないかと思います。なんとか棲み分けができたらいいんですけどね。


【「知」と「情」】 01/06/14

昨日はダンナが体調を崩しちゃって会社をお休み。私は休むわけにはいかず、側についてあげられなくて心配でした。夜にはかなり元気になってほっとしたけど、仕事で疲れが溜まりすぎなんだろうなあ。毎日帰ってくるのが遅いもん。このままではいつか壊れるじゃないかと心配なんだけど、どうすればいいんだろ…

今日は珍しく朝から更新。早くに目が覚めたのと、ありさとさんの日記にかなり刺激を受けたので。なるほど!!と目からウロコでした。
それで「リンクについてのアンケート」結果感想に追記。以下、転載。
このあたりの感覚の違いについては、ありさとさんの6/13の日記に示唆にとんだ記述があります。Webでの活動は「資料(リソース)」あるいは「道具(ツール)」の一種である職人的な人たちと、「作品」だという芸術家的な人たちがいて、前者にとっては資料や道具であるから使われて(リンクされて)ナンボ、後者にとっては「子供」みたいなものだから批判されると人格が傷ついてしまう人たちも一部にはいる。
これに私が付け加えるならば、その人の中の「知識」から作ったものと、「感情」から生まれたもので、作者と作品の距離が違ってくるのではないでしょうか。やはり前者より後者の場合の方が、「できあがったものと自分の人格とを分けて考えられない」人たちの割合が大きくなりそうな気がします。それが「自分のサイト」=「おうちみたいなもの」という感覚に繋がるのではないでしょうか。
「知識」からできたサイトはリンクについてもドライな感覚に、「感情」から生まれたサイトはリンクについてもウェットな感覚になりやすい傾向があるような気がします。

それの延長で、書いた内容について批判をされたら「傷つきました。ひどいです。」という人もいれば、それをみて「あなたの表現したものを批判したのであって、あなたの人格を否定しているわけじゃない」とうんざりする人がいるというギャップが生まれるのかも。 もちろん、「知」のサイトでも作品と自分の人格を切り離して考えられない人もいえば、「情」のサイトでも分けて考えることができる人もいるのでひと括りにするのは危険だけども。作った人の「覚悟」の度合いによっても変わるだろうし。
私の場合は、両方の部分があります。今まで作ったサイトを分けると、
「知」の属性:「みーはー倶楽部」「ホームページ安全講座」「Books by 麻弥」「カードワースのススメ」
「情」の属性:「2.5.7.」(光GENJIファンサイト)「Spirit of Love」(淳くんのファンサイト)
日記については、「知」:「情」=7:3くらいかしら。光GENJIや淳くんのサイトを批判されたら傷ついちゃいそうだなあ。あそこに書いてあることは私にとって魂の叫びというか、ある意味私の外部人格ですから。でも同じコミュニティ以外で話題にされたことすらないからいいけれども。「知」の属性のサイトについては、批判されてもわりと平気ですね。まあちょっとムカつくこともありますが。日記についていえば、その回によって批判の受けとめ方はかわります。でも私の中では「傷つきました」と感情をムキだしにするのは「みっともないこと」に分類されるので、気持ちが煮えくりかえっていてもオモテには出しませんけどね。かといって嘘は書きたくないので、その場合はそのあたりだけを「書かない」という選択をとることが多いです。

メールで教えてもらったサイト。真・技術系メーリングリストFAQ。この場合の技術系というのはソフトウァア/プログラム関係を想定しているようです。言ってることはもっともだったりしますが、なんせ毒が強すぎる。貶めるために書いてるようにしか思えない。私も「みーはー倶楽部」をやってた頃は礼儀のなってない、「初心者」という免罪符(だと本人は思っている)を下げた人たちへの対応で神経がすり減らされたものですが、今となってはもうすこし相手の気持ちを思いやった対応をしてやればよかったかなあ、と少し後悔しています。振り返ってみれば自分も最初の頃は「困ったちゃん」じゃなかったとは言えないんですよ。色んなことに少しずつ気づいて、少しはまともになったかな…という感じですから。それを考えると、今の初心者を一概に責められません。だからといって甘やかすのは違うと思いますが、相手をヘコますよりもうまく誘導してあげれるようになりたいなあ…その方がガツンとやるよりも手間もかかるし、精神的な負担も大きいけれども。でも、「情けは人のためならず」というし。まわりまわって、いつかは自分のプラスになるでしょう。


【ネチケットの行方】 01/06/12

リンクについてのアンケート、番外編?
、NTTコミュニケーションズ主催のインターネット検定を受けた方から教えて頂きました。ネチケットに関する問題がでたのですが、それが次の通りで。

次の各文はネチケットについて述べたものである。不適切なものを二つ選択しなさい。
a .電子掲示板、ニュースグループなどに書き込む発言には責任を持つ。
b .電子メールは即時性が求められるメディアなので、返事が遅い時は手に早く送るように催促すべきである。
c .電子メールを媒介としてウィルスが広がることがあるので、その疑いのあるファイルを添付して送ったりしない。
d .メーリングリストに参加しているのは基本的に仲間内なので多少の誹謗・中傷を行ってもかまわない。
e .ホームページにリンクを張る場合、相手先に許可を得る。
日本テレワーク株式会社による再現問題より)

…で、正解はbとdなんだそうです。ということは、eは適切というわけですか。…なんか少々納得のいかないものが。マナーというのが多数の人との関わりでなるべく摩擦を起こさないための最大公約数ルールだとすれば、リンクについては「なるべく相手のやり方に合わせる」ことだと思うんですね。リンクをする前に許可をとるというのは、丁寧なように見えても実は「いちいちリンク許可を求められるのは面倒」という人に返事を強制させるという意味で不親切なわけです。リンク事後報告すらいらないという人さえいるのですから。
…別に国家資格というわけではないけれども、公共性のある試験でこういうことを書かれて、それを真に受ける人がたくさん出てきたら…と思うとうんざりします。
そうそう、「リンクは自由であるべきだ」というポリシーの方はそれを貫き通せばいいと思いますが、その場合はリンクポリシーの違う人とトラブルになることは覚悟するべきなんじゃないかと。
そういうわけで、トラブルや手間を減らすためには、自分のサイトの分かりやすいところにリンクポリシーを書いてくれるとありがたいんですよね。もちろんサイトの雰囲気で「ここには勝手にリンクしても何も問題はなかろう」とかわかりますが、それが判別しにくいところだってありますから。もっともこれも強制するべきことではないと思います。ただ「リンクフリーなのにリンク許可メールがきて鬱陶しい」と思ってる人は「リンクはご自由に。連絡不要」とリンクポリシーを書いておいた方がいいんじゃないかと思います。…と考える人が多いからああいう結果になったんじゃないでしょうか。>cR3+さん(幻想四海 6/10
ついでに「リンクバナー以外への画像への直接リンクは失礼である」という質問項目は、私の設問ミスです。私は<IMG SRC="http://www.xxxx.or.jp/~xxxx/junang.gif">という形での直接リンクのことを想定していたんですよ。そういう風に受け取った人もいれば、<A HREF="http://www.xxxx.or.jp/~xxxx/junang.gif">天使な淳くん</A>という形での直接リンクだと受け取った人もいるわけで。前者だとリンクというより転載に近いからさすがにまずいんじゃないかと。後者の場合でも…HTMLファイルにリンクする場合に比べて、誰が作成したか誤解を招きかねないし、文章のキャプションなど本来はついているはずのものを外してしまうのは、やはり問題かと。あとは、画像だけだとアクセス解析が難しい(サーバーからアクセスログを全部もらえる人はほとんどいないのでは?)というのもあるし。それでも直接リンクしたい場合は、トップページにもリンクを張ったりして、誰のサイトのものであるかをはっきりさせるならまだマシだと思いますが。
ちなみに愛蔵太さんのアンケートは送られてきたのを読んだ瞬間、私も目が点になりました。

ありさとさんの6/12経由で白炭屋さんの6/4の日記。同人系サイトのネットマナーというのはちょっと特殊なところありますからねぇ。なんかイタイところ、多くて…という話は5/31の日記に書いたのですが、なぜ同人系ネットマナーサイトをイタく感じるかという疑問についてのナイスなアンサーをみつけました。ひまわり学園の5/25の日記「それ以前の問題」。ここの日記は揮発性ですのでお早めにみてくださいませ。ちなみに作者は有名同人作家の徳川蘭子さんです。
一部引用させていただくと、こういうやおい同人系のネチケットサイトでは、

本来、自分が作ってるサイトそのものが、存在するだけで第三者を不快にさせている可能性が十分あるわけだから、そこで自分に振りかかるトラブルくらいある程度は受けとめる覚悟?
「存在自体がドロの中なんだからその中で起こる泥試合くらい覚悟してます」っていう。自分がしていることの自覚っていうの?それが、少し足りないような気がするんだよなー…。
私ら、単にファン活動してるって立場じゃないもんね(^^ゞ

そうそう!!その覚悟の足りなさ、そして自分が傷つかない、不愉快にならないための「マナー」(という名のローカルルール)を作ることを目的としているように思えるのがひっかかるんですよ。例えば、「管理人の許可なしで掲示板に直接ブックマークをするのはマナー違反」って、なんじゃそりゃ?って感じだもの。その点、芸能系裏サイト関係のネットマナーのサイトは、「ジャンル自体をどうやって存続させるか」ということを主眼に、自分たちのやってることのヤバさを自覚した上で、どう振舞うのが一番いいかを説いてあって、読み応えあります。…このネタ、やるやるといいながら先延ばしにばかりしちゃってるねぇ…はやくやらないと。
まあ同人系ネットマナーサイトでも、「自分王国」のような自らのイタさを自覚した上での、的確なアドバイスが載ってるようなサイトもありましたけどね。…閉鎖されたのが本当に惜しいなあ。


【ウェットなリンク】 01/06/11

「ヒカルの碁」感想はこちら

リンクについてのアンケート、読んでくださった方ありがとうございます。この企画に手間や時間をかけたのは自分の好奇心を満足させるためだからたくさんの方から回答が集まったことだけで十分満足なのですが、結果発表に対して反響があるのはやっぱり嬉しいですねぇ。
フリー回答部分のボリュームが多くて大変ですが、ヘタにまとめるよりも生の声を載せることの方が価値があると思いましてあのような形にしました。実際に、同じように思える意見も微妙にニュアンスが違ってたりするので。オフラインで読めるように一括ダウンロードもできますから、ぜひゆっくりと目を通してもらえたら。

アンケートのまとめで、リンクについては「リンクはリファレンスにすぎない」というドライ派と「リンクは人間関係の繋がり」というウェット派がいると書きましたが、私の場合はその両方の部分を持ってますね。知的好奇心からリンクを張る場合は前者。「好きなサイトだから」と情の部分に反応してリンクを張る場合は後者に近い感覚となります。テキスト系の場合は前者が多いと思うんですが、私の出自はファンサイトなので、人間関係にウェットな部分が根っこに残っちゃってるんですよ。
あのアンケートに答えたときにフリー回答を書き損ねたんですが、それを少し書いておくと。「リンクにまつわるトラブル」は色々あったような気がしますが(無礼な相互リンク依頼とかたくさんありすぎて覚えてない)はっきり記憶に残ってるのは二つ。
ひとつは…実は密かにあるサイトをとても嫌っていました。それを仮にAさんのサイトだとしましょう。そのサイトにはネットサーフィンで辿りついたんですが、なんだかもう生理的に嫌いで。…でもムカつきつつもつい見てしまうようなところ、ありました。見なきゃいいのにね。それで、ある時Bさんのサイトのオススメリンク集に私のページを紹介してくれたんですが、そのとき同じカテゴリにAさんのもオススメサイトとしてリンクされていて。同じカテゴリからオススメリンクされてるというのは、同種なんだと見られているようで、理屈じゃなく気持ち悪く思えてしまって。でもそんな理由で人のサイトに干渉するわけにもいかず、何も言わなかったんですが、しばらくしてAさんは2ちゃんねるで叩かれたせいか、サイトを閉じてしまいました。それでBさんもAさんのサイトからリンクを外して、正直いってほっとしたところがあります。
あともうひとつは、Cさんのサイトと相互リンクをしていたのですが、Cさんのサイトの内容が個人的にかなりカンに触るものになっていったのです。…単に私の好きな作家さんに対してすこしバカにするような書評を載せていただけなんですが。それが何度か続いて、どうもリンクするのが嫌になってしまったんですね。それでずいぶん悩んだ挙句、こっそりとリンクを外してしまいました。向こう側からはまだリンクしてくれてるから、なんだか申し訳ないんですが。
両方とも理屈じゃなくて感情論にすぎないんですよね。あんまり誉められた考えや行動じゃないし。自分でもみっともないなあと思うけれども、でも我慢できなくて。ドライ派の人にはこういう気持ちってやはり理解不能なのかなあ。

メモ。
●特集:マンガ喫茶と著作権を考える。(主に法的側面から。)
こういうの、読みたかったんですよっ!! ありがたい。前に、「コミックサーフ号外」を読んで、これについて何か書こうと思ったときにレンタルレコードやビデオが著作権者に料金を払うようになった経緯を調べなきゃ、と思ってたところですので。
とにかく出版業界もさっさと著作権料徴収団体を作って、(文芸家協会、10月に作家の著作権管理センター設立へみたいなのはちょっと方向性違うみたいだし)ロビー活動を頑張って、著作権法を改正してしまえばいいのです。今のブックオフやマンガ喫茶は、いくらなんでもあのまま放置しておくのはマズいと思いますから。ブックオフにしてもマンガ喫茶にしても無くすという方向ではなく、一定の著作権料を利益から徴収する方向にいけばいいのに。

●「ネットサーフィン」は遠い昔?
ネットという海は広がっても、狭い水槽の中を泳ぐだけの熱帯魚ばかりになってしまうのだろうか?


【アンケート結果発表】 01/06/10

はふう。やっと「リンクについてのアンケート」、集計終わって公開しました。こちらからどうぞ。クロスチェックもちゃんと行ってないし、コメント部分も消化不良だしもうひとつ自分的に納得いかないんですが。
でも皆様のコメント部分がかなり読み応えあるので、お暇なときにご一読を。

メモ。
小泉内閣メールマガジン受付開始
いよいよ。発行部数どれだけいくかな〜。


【眠るアトム】 01/06/07

6/2から6/4と東京に行ってきました。
6/2はにしむらさんたきどりさんの結婚披露宴。レストランで人前式だったんですが、アットホームな雰囲気で楽しかったです。ふたりはネット(書評系)で知り合ったこともあって、半分オフ会みたいな感じで。久々にいろんな人に会えておしゃべりできたのが嬉しかったし。ウエディングケーキが本のかたちをしてたのはさすがです。同じ本を楽しめる夫婦というのは羨ましいなあ。…いやうちのダンナも世間平均に比べたら本を読む人ですが(京極あたりは読む)、私からすると物足りなくてねぇ。
ただね…レストランへの地図が間違っていて(書いてあるルートでは辿りつけない)迷ったり、一次会から二次会への移動が暑い中長距離歩かされてバテバテに。普通のオフなら別によかったんですけど、今回は結婚式ということで慣れないヒールを履いていったから大変で。あれだけ歩くと知っていたらスニーカーを持っていったのになあ。ただでさえ一次会が立食パーティーで足にダメージがきてましたから。途中で音を上げて、このままでは我慢できない、歩きやすい靴を買おう!!、と雑貨屋に駆け込み、入口にあったペタ靴をサイズだけみてレジに持っていきましたが…「11500円です。」といわれて固まってしまいました。そんなに高そうには見えないのに! でも足が限界を超えていたし、今更断るわけにもいかず、泣く泣く払いました。みんな、「かわいいデザインだし」とは慰めてくれましたけどね…ううう、プレゾン一回分のお金が…

6/3はガンパレオンリーに行ってきました。主催者が男性向けイベントをよく開催しているところだったせいか、一般参加者のほとんどが予想通り男性で。でも脅されていたほど(?)臭くはなかったです。サークルも男性むけが多かったけど、それなりに本も買えたし満足。でももっともっと本を読みたいよー。特に茜受。…少しずつ増えてきてはいるんですけどねぇ。

6/4は横浜に。新横浜のラーメン博物館に。前から一度行ってみたかったけど、新横浜にいるときには大抵横浜アリーナ通いなので、それどころじゃなくて。開店の11時すぎに入って、3店をまわりました。ミニラーメンでもこれが限界。なかなかおいしかったです。平日だったけど、12時頃には結構混み出して、20分待ちになってた店もありました。行くなら開店すぐくらいの方がいいかも。
そのあと、横浜美術館に。結構お気に入りの美術館なんですが、好きだった地球儀のオブジェがなくなってたのが残念。ミュージアムショップでグッズや本を買いあさり。でもマークロスコのボスターがデカデカと飾ってあって、ちょっと驚きました。メジャーになったのかなあ、ロスコも。私がハマった当時は、ロスコルームがある川村記念美術館くらいにしか輸入モノのポスターって置いてなかったのに。ここのオリジナルの紙袋(小)が好きで好きで、いつも行くたびに何枚も購入してるんですが、今回は押さえ気味で3枚だけ購入。残念だったのは、昔はあったステンドグラスのキーホルダーがなくなってたこと。…ほしかったのになあ。この手の話を仕出したらキリがないので、とりあえずはこの辺で。愛する美術館や心に残る美術展、大好きなアーティストについての話もいつかちゃんと書いてみたいんだけど。
それからなんとなくキャラクターミュージアムに。北原照久氏コレクションを中心としたおもちゃの博物館で、なかなか楽しかったです。ディズニーものが多かったかなあ。初期の凶悪な顔をしたミッキーのぬいぐるみはある意味スゴい。で、ここにアトムのコーナーがありまして、そこに荒木博志氏による「眠るアトム」の等身大のオブジェがあるんですが、これはとにかく必見!! 広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像(国宝第一号)を初めてみたときと同じような質の感動を受けました。…ここに、いまだ目覚めていない、無垢な魂がある。夢と現の境、機械と人間の融合。今にも動きそうな、まぶたのラインの美しさ。…すごい、いいものをみたなあ。この作品は93年の「私のアトム展」にも出品されたものとか。氏のアトムのオブェも収録されている写真集もでてるそうですが、版元日本じゃないんですけど…これは手に入れるのは無理そうだなあ。

電子ウイルス入手も処罰・ネット犯罪防止で国際条約案
ウィルスや不正アクセスのためのパスワードなどを作成するだけでなく、犯罪目的での準備も違法行為に。やっとここまできたか。でも逆にいうと、今はこれらは犯罪ではないんですよね。

本日のURL:よくわからないホームページ
CGIのコーナーに、「よくわからないバトルロワイヤル」というチャットで殺し合いゲームがあります。もちろん、あのバトルロワイヤルをフューチャーしたもの。なかなかよくできておもしろいです。自分ところでも設置してみたいけれども、管理しきれるかとか、なにより人が来ないじゃ…という心配が。最初はジャニーズメンバーでやりたい!!と思ったけど、いくらお遊びでもジャニーズタレントに殺し合いをさせるのはマズいだろうし。…それか、国内ミステリ作家限定で。いや、ミステリ作家さんだったら作品で人を殺してるわけで、だったらいいかなー、と(そういうものか?)
どっかの書評系サイトでやりません? マジに。

本日のURL:ホモミステリがすごい!
ミステリに限らず、エンターテイメント小説(除くボーイズラブ)にでてくる、ステキな大人の男や妖しい男たちに萌え、探索し、推奨するサイト。モロなホモよりは、行きすぎた友情に燃える人には特にオススメサイトです。
ここを読んで「愚か者の盟約」(佐々木譲)(キーワードは若き政治家とその秘書!!萌え〜)を読みたくなったんですが、bk1にもアマゾンにもないんですけれども…ううう、とりあえず頑張って探すぞっ!!


【情報の価値と保護】 01/06/05

リンクのアンケート、もうしばらくお待ちください。たぶんあと5時間くらいの作業で完成しますので。今度の週末にがんばります。

上京日記、会社のお昼休みに書いてたんですが、うっかりファイルを持って帰るのを忘れてしまいました。ということで今回はリンクでお茶を濁しておきます。

●ハイテク犯罪・サイバーテロへの対策 未来への警告
警視庁のサイト。…啓蒙サイトならもっとフツーのHTMLで載せてくださいってば。なんでSHOCKWAVEにしなきゃダメなの? とブツブツ文句言いながらみましたが…うおっ、これで終わり? なんじゃそりゃ〜〜〜〜!!

●JASRAC 個人のホームページなどの著作権管理を開始
いよいよ開始ですね。いやあ、これからほんの少しのお金さえ払えば、大手を振って曲をサイトに置くことができるんですよっ!! 歌詞だって全部かけるんですよっ!! ありがたいねぇ。個人サイトから金銭を徴収することに反発を覚える人もいるかもしれませんが、誰でもアクセスできるところにあるかぎり、個人サイトも法人サイトも作用は同じですから「個人サイトだから」は免罪符にはならないのではないかと思います。今まではグレーゾーンでびくびくしながら利用するしか手はなかったけど、これからはお金さえ払えばいくらでも使えるのですから、明快なシステムを作ってくれて嬉しいですね、私は。光GENJIのファンサイトで、夏のお誕生日更新には記念に曲を流したいなあ。…何にしようかなあ、「THE WINDY」で始めるのもいいし、「WINNING RUN」はイントロだけで血が騒ぐし。わくわく。
…と浮かれてましたが、よくJASRACのサイトを読むと、市販のCDをそのまま流すのは、著作隣接権の問題でダメらしい。着メロも歌詞をテキストファイルで載せるのもダメだって。詳しいことはここ。ちょっとがっかりだなあ。自分はMIDIを作成する能力がないので、サイトで募集をするか、もしくは歌詞をストリーム形式で流せるようにすればいいか。文字だけが流れるというのはなんか変だけど。

●ネット売買のソフトにも特許権、法改正へ
いっそのこと、これを機会に物質に依存しないデータのみにも価値を見出すようにしたらいいのになあ。

●著作物でないデータベースでも無断複製は不可 - 東京地裁が判断
苦しいなあ。著作権法でこの手の権利を保護しようとするのは難しいと思うんですよ。著作権というのは思想の表現を保護するものであって、情報を保護するものではないですから。
ネットが普及することで「情報の価値」のデフレが起こってしまいました。デジタルデータは複製や加工が容易なだけに、情報は簡単に広がってしまい、情報に付加価値をつけるのは難しくなってしまいます。どんなに充実したニュースサイトであっても、なかなか有料化で成功はできてないですし。個人ニュースサイトにしても、コメント部分で差別化とかはできるにしても、誰だって根気さえあればリンクをあちこちに張ることでいっぱしのニュースサイトになれますものね。
かといって情報に価値をつけて流通を保護すれば言論の自由の封じ込めになってしまうし。難しいですな。
ま、実際のところは、ネットに流すと確実に情報の価値は下がるために、本当に価値のある情報というのはまずWEBにはあがってきません。本当に重要なことは1対1のメール、クローズドなメーリングリスト、ICQ、そして何より飲み会でのヨタ話として流れているんです。そういう意味では、ネットでの地理的なハンデはなくなったどころか、より格差が広がっているような気がします。やはり東京にいて様々なオフに参加できるのと、地方でひっそりやっているのでは全然違いますから。たまに上京してオフに参加したりするとしみじみとそれを実感しちゃうんですよ。もっとも、地方に住んでいても、サイト持ちだったら「情報のあるところにさらに情報は集まる」法則より、それなりに色々な話は入ってきます。単にネットサーフィンしてて手に入るのは、上澄みだけ。情報が集まりやすくなるという部分は、自分のサイトを持つメリットかもしれません。


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