12/16の日記で書いた、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の字幕製作者が変更?という話は、日本ヘラルド社の公式発表が出て事態は急展開しました。
何に驚いたかって、現在映画館で流れている「二つの塔」の予告編を、評論社や「指輪物語」新訳を行なった田中明子さんの監修を受けて、戸田さんが作成したということです。監修をうけてアレですか。 同じく田中さんの監修を受けていると思われる吹き替え版はとてもまともなのに、この差は一体。
現在発売中の「サンデー毎日」に、PJ監督が戸田さんを字幕担当者から降ろすと言った件についての記事が載っていますが、私はこれを読んだ火曜日の段階では、「田中さんの監修さえつけば、まあそんなにひどい字幕にならないだろうから、戸田さんでもいいか…」と思ってたんですが… 今回の件を聞いてがっかりしましたが、軟弱者の私は「しょうがないから、字幕版は諦めて、吹き替え版だけを見に行くか」とあっさり諦めてしまいました。役者さんたちの生声はDVD発売まで我慢します。ああ、サルマン様の美しい声が…
でも、LOTR字幕抗議のための英語工房の英語なんでも掲示板で提案されているポストカード作戦くらいなら私も参加できそうなので、やってみようかなあ、と。明日、よさげなポストカードを探してみます。
その他、詳しいことは魅惑のFotR日本語字幕版に説明があります。
それにしても、今回の件はあきれ果てました。日本ヘラルドが取れる一番簡単で効果的で、コストも低く押さえる字幕改善手段は「旅の仲間たち」であれだけ致命的な誤訳を行なった戸田さんから別の原作に詳しい翻訳者の方に、字幕作成者を交代させることだと思うんですが、なんでそれをしないんでしょうか…
日本ヘラルドの対応って、雪印とか日本ハムとか、食品関係で近年に不祥事を起こした会社の対応と似た「におい」を感じます。価値観が内向きで、目は社内や業界団体ばかりに向けられているような。
日本ヘラルドが一番考えなきゃいけないことは、興行収入を最大化することのはずです。「ロード・オブ・ザ・リング」の場合は物語背景が膨大で映画中の情報量も多く、分かりにくい物語なんですから、翻訳には細心の注意を払わないきゃいけないんですよね。そうじゃないと、観客に「話がわけわかんない」とそっぽを向かれて、口コミで「特撮やCGが凄いだけのつまんない映画だから見なくていいよ」と悪評が広まって、興行収入にも響くのですから。…っていうか、一作目で実際にそういう状態になってしまいましたが。
私が株主だったら、会社の重大なミスで得られるはずの利益が得られなかったと文句をつけるでしょう。世界的な指輪二作目の大ヒットを受けて株価も上がっているようですが、このままでは日本だけまたしても(世界に比べて)興行収入が奮わないということになるかも。
もっとも、二作目で字幕がよくなっても、一作目で字幕不備の誤解で映画に失望した観客が戻ってくるわけではないかもしれませんが。
アニメ「ヒカルの碁」感想はこちら。
ペースは遅いものの、読書はしているんですが感想が追いつかないです。読んですぐにかけば手間がかからないのに… コツコツやればいいものがたまってしまったときは、どこをどうすればいいのやらって気持ちに。とりあえずは1日2冊分の感想を書いていって、今年中に今年の分は済ませるのが目標ということで。
淳くんの大阪のディナーショー行ってきました。「三つ子の魂百まで」といいますが、15の頃の気持ちというのも長いこと尾を引きずるものではないかと。
正直、淳くんのやってることやセンス自体は、私にはもうひとつしっくりこないし、今年のプライベート関係のニュースを聞いた時には呆れたりしたものですが… 生で歌って躍る淳くんをみるとお手上げです。胸がきゅんきゅんするし、涙が止まらないし。バカ高い写真集(?)も買ってしまうし。ダメだ、こりゃ。
でもやっぱり生の淳くんはかわいいな〜。久しぶりのディナーショーということもあって、動きはまだ固かったし、歌ももうひとつコナれてなかったけれども、淳くんの元気にはねまわる姿をみて、伸びのある歌声を聞くだけで幸せになってしまう。
アンコールの時にライトに照らされた淳くんの横顔をみて、最初のソロコンサートのラスト公演でWアンコールの幕が開いた時にステージでぽつんと泣きそうな顔で座っていた彼を思い出してしまいました。淳くんは、ずっと淳くんなんだなあ、と。
ディナーショーをみてからもう3日経つけれども、まだ心がこっちに戻ってこれないような感じです。こういう気持ちを味わうのは久しぶり。
アニメ「ヒカルの碁」感想はこちら。
ジャンプの「ヒカルの碁」感想はこちら。
今度の土日に行なわれるジャンプフェスタ、諸事情で行くことができなくて残念。行く予定の方、もしよければ「ヒカルの碁」のオフセットリトグラフの絵はどの時のものか教えてくださいませ。
個人的には番外編の佐為編の扉絵(コミックス18巻収録のロングサイズカラーイラスト)だったら嬉しいんですが。
Slash.jpのスレッド経由魅惑のFotR日本語字幕版より、映画「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」の日本語字幕の担当者が変更になる可能性高し!!ということを知りました。これで字幕版の映画を安心してみることができそうです。
今回の字幕交代関連のネット上での意見を見ると、中にはまだ「一部のマニアがいちゃもんつけてるだけ」と思っている方がいるようですが、実際に問題となったことは些細な固有名詞の問題ではありません。今回の経緯は、初心者向け・映画「ロード・オブ・ザ・リング」翻訳問題が一番わかりやすくまとまっていると思いますのでそちらを参考にしてほしいのですが、要は字幕作成者が原作未読ということもあって、物語の根本設定やストーリーを取り違えたのではないか?というのが大きな問題で。これは字幕作成者が監修を受け入れれば済む話だったんですよね…
12月に購入した「ロード・オブ・ザ・リング」の4枚組DVDもぼちぼちとみていますが、これをみるとスタッフがどれだけ原作を愛してセリフのひとつひとつを苦心して作りあげているのかよくわかります。そうやって生み出されてきた言葉を大切にするためにも、日本での配給会社は「品質保証」をしっかりとするべきだったんですよね…
スタイル社より出版された「季刊 S〜エス〜」2003冬号購入。「漫画・イラスト・アニメ・ゲーム《ストーリー&キャラクター》表現の総合誌」となっていますが、COMIKERSからテクニック部分の話を差し引いたような雑誌でした。
「鋼の錬金術師」の荒川弘のインタビューが載るということで元々チェックはするつもりでしたが、表紙をみてびっくり。ゴスロリな格好をした双子の少女のイラストなんですが、これ描いたのって、小畑さん?
雑誌の記事によるとこの表紙は「水屋美沙と水屋洋花の双子の少女(高校生)による合作イラスト」で、中に2人の対談もありますが… Webの小さなサイズの画像では分かりにくいですが、実際の雑誌で見ると線といい、色の塗り方(特に髪・目尻・唇)といい、小畑健さんが描いたイラストにしかみえません。(ジャンプ52号ポスターの高永夏の髪の塗り方、「ヒカルの碁」コミックス8巻表紙のアキラの目尻と唇のラインと比較するとよくわかるのではないかと) 別ペンネーム(設定付き)という形なのかな、今回は。
どうりで…この雑誌の参加メンバーを見たときに、田島昭宇さんや浅田弘幸さんがいるのに小畑さんだけがいないのはヘンだなあと思ったんですが、こういうことだったんですね。
1200円とちょっと高いですが、見ごたえがある雑誌だったので個人的には満足でした。
集英社のコミックスのサイトに「アイシールド21」の特設ページができています。その宣伝用FLASHがなかなかいいデキです。12/20に待望の一巻がでますので、興味を持った方はぜひぜひ読んでみてください。おもしろいですよ。
で、これをみたあとつい今までの話を読みかえしたくなって、ジャンプの切りぬきをひっぱり出したのですが… 作画の村田さん、どんどん絵がうまくなってゆきますねぇ。今は神々しいばかりに美人なヒル魔さんですが、1話ではこんな感じだったのか〜。
読みきりの時のも切りぬきで置いてあったんですが、そのときの絵がこれまた下手で。アレを読んだときは、原作付きであればもっとうまい人に描かせればいいのにと思ったものでした。それがこうなるとは、編集者の人がそれだけ作家さんの素質を見ぬいてたんでしょうね。
ネームにしても、読みきりのときから比べると連載はエピソードの見せ方や演出が格段にうまくなったなあ、としみじみ。
で、コミックスですが、書き下ろしが21ページもあるということで、今からとても楽しみです。
今週はジャンプで「ヒカルの碁」がお休みなので(悲しい…)、アニメの感想のみ。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」の4枚組・1万円バージョンを購入しましたが、時間がなくてまだ全部みてないです。ざっと本編の変更部分と、あといくつかの映像特典をみただけ。ヘリコプター関係のショーン・ビーン(ボロミア)のエピソードには爆笑でした。
全く根拠のない思いつきですが、DVDの色の問題は、ひょっとしたらPS2よりはテレビの色温度の問題かも?>ありさとさん
(「千と千尋の神隠し」で赤くなったのも、テレビの色温度の違いの問題だったとか。)
ちなみにうちのテレビでも会議のシーンはなんとなく黄色いです。ただ、スクリーンの時の色を覚えていないので本来の色と違うかどうかはわからないですねぇ…
昨日の日記に書いた、「書籍の背表紙にICチップを入れて管理する?」という話ですが、Moriyama's diaryの12/2によるとあの記事は日経の勇み足だったようです。ちなみにこの日記の02/11/29の日記もなかなかおもしろかったです。
でも今回のICチップの話は、最初からICチップによるCRMや、(書籍を個々にIDをふって流通をチェックするという方法での)万引き防止策を検討していたわけじゃなくて、現在の電波を飛ばすカードを入れておくタイプの万引き防止システムの強化策としてICタグの検討をしているときに、ベンダーからそういう提案をされたという話なのかな? ICタグでシンポ メーカー5社がプレゼンという記事をみる限りではそう読めますが。
たしかに書籍(コンビニに並ぶような雑誌は除く)のPOSデータすらまともに活用できてない出版業界が、いきなりICチップでSCMの話になるのは変だなあとは思ってたんですが。
お金出してソフトやハードウェアさえ揃えれば、業務が劇的に改善されるなら楽なんだけど、世の中そんなに甘いことはないもんなあ。
《追記》JPIC 財団法人 出版文化産業振興財団 「万引き防止ソースタギング」についての検討会からすると、ICチップ導入については真面目に検討はしているものの、実際の導入は他業界で普及してコストが安くならないことにはどうにもならない、という感じなのかな。
アニメ「ヒカルの碁」感想はこちら。
今週はジャンプの「ヒカルの碁」が休載で寂しい限り。
●出版各社、すべての本にICチップ(NIKKEI NET)
すでにあちこちで取り上げられている話題ですが…
この記事では詳細は不明でなんともいえませんが、本当にICチップの導入は出版業界にとってコストをかけただけのメリットが得られるのでしょうか。基幹系システムの刷新や業務システムの変革がかなり大変そう… 出版業界は、雑誌であればまだPOSシステムが活用されているようですが、書籍はまだまだ紙の売上票(?)で集計している世界なのですから。
…あまり関係ありませんが、そういえばいつから本にもバーコードがついたのかなあ?と思ってgoogleで検索してみましたが、よくわかりませんでした。もしご存知の方がいましたら教えてください。私の記憶では、たしかコンビニからの要請で、マンガ雑誌(ジャンプかマガシン)がバーコードを入れはじめたのが最初だったような。