エッセイと言うか、作文と言うのか、思いついた時に。


2005/09/28(Wed)  【扮装】その3☆かつら・和服☆
出演場面は多くは無いけれど【担う役目は重要な】役を与えられ
シナリオを丁寧に読んでも、役柄のイメージがクッキリと浮かんでこない場合に
「心で役に成りきる」と仰る人もありますが、わたしは
かなりの部分で、衣裳と髪型などを担当するスタッフの力に、寄りかかっている。
“あの役は衣裳で” “あの役は髪型で変身し演じられた”と
感じている役が、かなりあるのです。

(演じるべき役柄が 扮装に拠って把握出来た!と、感じた事が一度ならずあるのです。)

アメリカから来た富豪の奥さん役を与えられた時の事ですが、
スケジュールの都合で衣裳合わせが出来ないまま、
不安な気持ちで参加した現場には、監督の指示があったので・・・と
【ビックリするほどツバの広い帽子、しかも真っ赤な帽子】が
用意されていました。
その帽子をみて、監督さんとお話しする前に、
【与えられた役割り】がすっと飲み込めた気がして、不安は消えました。

(この2枚はどちらも2005年夏の仕事です。役柄の違いも、現代劇と時代劇の差もある和服姿ですが、どちらの扮装もキレイ?!なので、大好きな扮装写真です。あはは。)




TBSのナショナル劇場『水戸黄門』

NHKの朝のテレビ小説『ファイト』


「ファイト」は夏の真っ盛りに、世田谷の馬事公苑でのロケでしたが
毎回、暑さなんか吹っ飛ばすような美しい衣裳で、身を包み
ゴキゲンな撮影になりました。
『馬子にも衣裳!!』ですよね。あはは。

「水戸黄門」の撮影は、京都の東映撮影所です。
長い歴史のある作品に、わたしは初参加でした。
初めての参加はいつでもドキドキしますが、今回はとっても嬉しい出来事が
わたしを迎えてくれました。

鬘には全体にスポっと被るものと、生え際は地毛を活かして被るものがありますが
わたしは地毛の量が少ないので、ボリュームのある鬘は似合わなかった。
そのために、急遽
わたしの、細くてヤワな地毛に合わせた半鬘を、作成してくださったのです。
年寄りらしい、自然な感じの髪型を得て、嬉しい気持ちで撮影に臨めました。
(撮影終了後には『こんなに似合うカツラを作って貰いましたので、また呼んでくださいね』と、お願いまでして帰京しました。アハハ。間もなく始まるシリーズ第5部の、第4話をどうぞご覧くださいね)

          共同作業の一端を受け持っている  LEIKO


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